無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

10月29日

2011-10-29 17:35:47 | 建築・都市・港
午後5時半、酒田市内にサイレンの音が響き渡った。
10月29日は、35年前に酒田大火が発生した日なのだ。当日は消防車のサイレンの音もかき消される暴風雨だった。あの強風の中、何時鎮火するかも分からないで、酒田の中心街は燃え広がった。若い子達、特に平成生まれの子達は、そんな事を知る由もない。

11月1日、山形市で、建築審査会全国大会が開催される。私は会長代理で、この酒田大火の発表をする事になっている。準備は万端ではない。いつものように、ギリギリまで原稿を練るのだろう。パワーポイントと資料は作っていただいた。メインテーマは東日本大震災なのだから、出来るだけ希望を持てるような発表なら良いのだが、やっぱり被災となると物も心も傷が付くのだと改めて感じる。



これは、酒田大火を題材にしたねじめ正一氏の「風の棲む町」を、ハーバーラジオで朗読したものである。市民も参加して、酒田弁でドラマを繰り広げたのだが、そのまま埋もれさすのは惜しいと、有志がDVD化した物である。それをお友達に頂いた。これはフィクションだが、あの時の冷たい風や雨が思い出されて、真夏の運転中に聴いても寒さを感じるほどだった。ちなみに販売はされていない。絶版だと言う話もある。
「欲しければ、コピーしなさいね。なんぼしても良いから。」とは、お友達の談である。
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2 コメント

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Unknown (yukacan)
2011-11-01 01:54:32
たった35年前のことなのですね。でもごめんなさい、記憶がありません。cakeさんの家からはどのくらいの距離だったのですか?消防車の音もかき消されるような暴風雨とは…。怖い思いをされたのでしょうねえ。こんなに大規模な火災だったというのに、死者一名しかも消防組合消防長でしたか…。
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yukacanさん (cake)
2011-11-03 09:29:58
返事が遅れてすみません。
35年も経ちました。日本中が好景気で沸き返っていても、酒田の地価公示価格は下がるばかりで、バブルの時も良い思いをしていません。災害に見舞われるとはこう言う事なんだと実感しました。それで阪神淡路の震災の時も、大変な事になったと感じました。神戸の方にお話を伺いましたら、人口が元に戻るのにも10年かかったと仰っていました。

私の家から出火元まで、どれくらい距離があったのだろうと、今まで考えた事もありませんでした。iPhoneアプリで、指でなぞって距離が出るので確かめましたら、道なりに844mだそうです。直線で650mだそうです。そうだったのかと今になって思います。
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