山形県の鳥海山は、大物忌神(オオモノイミノカミ)が宿ったとされる。
山頂と、吹浦口と蕨岡に大物忌神の神社があるのは知っており、どちらへもお参りしたことがあった。
国道345号線を走ると、赤い大きな鳥居があるのは見ていたが、そこが小物忌神社とは知らなかった。
ここは、神社としては大物忌神社よりも古い歴史がある。
(砂越が飽海地区でも古い町だと言うことは先でも書いたが、砂越の飛鳥神社でも分かる通りに、平安時代に畿内から与えられた名前でもある。)
延長5年(927年) 延喜式神名帳(えんぎしき じんみょうちょう)が作られたが、それは「官社」に指定されていた全国の神社一覧帳であり、そこに載っていた出羽国の三宮の一つが、この小物忌神社である。
他の二宮は、大物忌神社と月山神社だ。
第二の鳥居は石造りである。
境内は、水音も涼しげで、苔むした岩とアカミズ。
とても気持ちの良い場所だった。
階段を登ると三の鳥居がある。
神社に着く。狛犬もなかなかの面構えである。
可愛いかもしれない。
奥の院
観音堂がある。
今回の課外授業には、地元の方々も参加しており、面白い話も沢山聞けた。
普段、神社の御神体や観音堂の観音様は、誰も見たことがない。
そんな長閑な地域を総なめにした「文化財専門窃盗団」が現れて、この観音堂も被害にあった。
何を盗まれたのかも知らずにいたら、逮捕された泥棒の供述により、この観音堂も被害にあった事がわかったそうである。
仏像などが盗まれ売りに出されると、買い求めるのに膨大な費用が発生するのだそうだ。
(そう言えば、対馬から盗まれた仏像は、まだ彼の国にあるのだろうな)
杉も欅も大木の鎮守の杜を形成している。
道祖神
実は、黄茶色のチョウチョを撮したのだが
草むらに咲いていた黄色のマメ科の植物。