日沿道に関わる青森・秋田・山形・新潟4県の商工会議所主催の日沿道建設促進フォーラムが、酒田市駅前ル・ポットフーで開催された。
今年で23回、これをもって解散になるらしい。何故なら事業化が決定したので、後は国に任せるだけになったからだそうだ。
これが判っていた酒田市は、酒田みち未来女性の会の解散に踏み込んだんだね。
いつものフォーラムでは、関係4県の内2県の代表が発表するのだが、今回は4県ともの発表になった。
記念講演は、専修大学商学部教授の太田和博氏。行政の舞台裏の「予算がなければ道路は造れない。」
税金をどのように使うか、分捕るかを赤裸々に伝えられた。
道路整備で劇的に財源が変わったのは2008-2009年で、車の重量税や揮発油税などでまかなわれていた道路特定財源が、
一般税収に入れられ、道路整備は公共事業になってしまった。
「ほら、今まで通りガソリン税などは、道路に使われるでしょ」は一見良さそうに見えるには絡繰りがあって、
一般会計から建設費ーーそして建設国債の発行対象になり、つまりは丸々無くなった建設費は国債へと姿を変えたのである。
広域道路整備計画は、1966年当初は7600kmだった。
それが20年経っても整備された道路延長は3951km。にもかかわらずに計画は14000kmに増やす。
2005年には整備済延長は7381kmに伸びたが、その間日本道路公団の民営化(小泉政権から)も行われた。
計画が立てられた当初は年間200kmのペースで進められていたものが、100km/年に落ち、現在は50km/年にまで落ちている。
国ばかりに責任があるわけではなく、高速道路が出来た地域からは、「残りの道路や過疎地のは造らなくても良い。」の民間からの付け揚げもあると言う。
日沿道完成は2040年だそうだ。
おいおい、バルセロナのサグラダファミリア建設計画か!!
何だか、どっと疲れたフォーラムだった。
外に出ると強風で飛ばされそうになった。何だ?東風か?
事務所に戻って、あの風は台風崩れの温帯低気圧が、猛烈スピードで日本海を駆け抜けたからと知った。