無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

道路

2008-05-14 13:25:52 | 建築・都市・港
ガソリン税と道路特定財源が衆議院で再可決を受け、地方公共団体はさぞかしホッとしていることだろう。日沿道の工事の真っ最中の鶴岡市では、他の道路の工事も多く、1ヶ月間この問題で予算が止まったお陰で、25億円もずれ込み大変な事になっているのだそうだ。酒田では早々と学校の耐震診断や補強などの工事の予算を削り(なんと酷い話だ)なんとか凌いだようだが、過去に行った道路工事の借金もこの財源から返している所では、もう何ともならなかったのが本音だろうと思う。

ただ、国民にとって今回のゴタゴタは、国交省と取り巻きの法人など、目に見えない部分をえぐり出す良い機会にもなったのだと思う。そんな話の中から、今年の1月に東京の六本木で行われた全国みちづくり女性団体交流会議が、色々な角度で再度ニュースに登場するようになった。アングルを変えると私達も映ってしまうのではと思うあの会議である。全国の女性達が道づくりを元にして活動している訳だが、その中に国交省お抱えの団体があるのではないかと、やり玉に挙がっている。壇上に立つその団体の人の顔を撮しながら、まるで犯罪者を扱うように解説しているので、背筋が寒くなった。社民党の代議士が中心になり、女性団体の活動を暴くと言う内容でニュースは構成されていた。真面目に細々と活動をしている女性達には気の毒な話なのだが、社民党から見た場合はそんな風に捉えられるのだろう。先日のは「みちカフェ」の活動のことだった。ググッてみるとその内容が解る。本業をほったからしにして、ボランティアで活動しないと市民運動ではないとでも言うのだろうか。そう言うものを沢山抱えている私は、全部投げ出すぞと大声を上げたい気分だ。私達には日当はおろか、政党助成金も入ってこないのだよ。
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出羽大橋

2008-05-14 12:56:41 | 建築・都市・港
出羽大橋の4車線化の工事も最終段階を迎え、5月18日に開通式を行う事になった。今年の道路特定財源の問題で、工事の遅れが危ぶまれたが、ここは予定通りに進んだらしい。現在の出羽大橋は、昭和47年に完成し、酒田市内と宮野浦地区を結ぶ重要な橋として使用されていた。信じられないだろうか、橋が出来る以前は渡し船があり、人や物資を運んでいたのだ。酒田の南の地区がどんどん開けて、東北エプソンを始め、土門拳記念館、遊心館、美術館、体育館に加え、東北公益大が建つにつれ、橋の交通量は大幅に増えた。ラッシュアワーの混み具合は並大抵ではなく、橋の4車線化は市民の切望するところとなった。4車線化と言っても、単に橋だけすれば良いと言う話ではない。橋だけ広げても、町への道路が車をスムーズに飲み込めなければ、渋滞は治まらない。橋の工事着工と前後して、市内の道幅を広げる工事を行った。出羽大橋から消防署や山居倉庫に至る部分がそれである。

出羽大橋を計画するにあたって、当時酒田市のまちなみ景観の委員をしていた私にも声が掛かった。どんな橋にしたいかと言う市民の声を、計画に載せるためである。計画の中には、レインボーブリッジや瀬戸大橋のような吊り構造の物もあったが、私を含めて市民達は廻りの景観を壊すと言い、現在の橋と同様の形の方を選んだ。白鳥を愛する会の会長さんも、日本一の飛来地の白鳥が、高さの高い橋では鳥達の事故も多いと、やはり従来と同じ形の橋を選んだ。冬の日本海からの強い西風を遮る為の風防も、最上川を望めるように透明にし、高さも抑えた形を選んだ。どのタイプが良いのかと、古い出羽大橋に様々な物を試験的に設置し、年数をかけて市民の意見を募った。

無事に開通式を迎えることになり、YBCで番組を作ることになった。私もちょい(ほんの2-3分)出演する事になり、最上川の出羽大橋の下でカメラを回しながら質問を受けた。太平洋側に台風が来ていたせいで、東風がとても強かった。髪は乱れ、ホコリが舞う為目からは涙がこぼれ、化粧はとれるし、コメントもしどろもどろだった。だから、どんな番組になるのか、誰にも言わないで自分だけでこっそりと見ようと思う。



最上川スワンパークから青い出羽大橋を見る。
さて、カモが何羽いるかな。
白鳥は夕方にならないと食事(落ち穂拾い)から引き上げて来ない。
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