愚ダメ記、真誤付き、思い津記

日記?趣味?妄想?

再抽選

2021-06-23 | 日記

オリンピックの観客制限に具体的数字が出て来たので、いくつかの会場では入場できる人を決めるために抽選を行わなければならないそうだ。そこで話題になるのが抽選方法とコロナ感染の動向。

 だが、組織委員会は「キャンセルは抽選を終えてからだ」としているとか。コロナ感染を危惧して既に競技の観戦を諦めている人もいるはずなので、その人たちがキャンセルして残った「観戦を望む人たち」のチケットについて抽選すべきという意見が出るのは頷ける。そうしなければ、キャンセルを決めている人が何人か当選するという可能性がある。払い戻し後の抽選というのは時間的に間に合わない、と組織委員会は言っているらしいが、何も払い戻し手続きまで終えてからでなくとも、キャンセル予定チケットを抽選から外すことは可能ではないのか。

 数日間のキャンセル届け出期間を告示し、キャンセル希望のチケット番号をネットで登録してもらうだけで良いのでは。必要なのはキャンセル予定チケットの番号だけで、その番号を再抽選対象から外すだけのこと。代金の払い戻しは抽選漏れのチケットと同様に、その後でまとめて行えば良いのではないか。何となく、組織委員会の体制に柔軟性に欠けている気がしてならない。あるいは、ここでもデジタル化の遅れを露呈しているということか。

 さらに、今の状況で再抽選を行っても、現在の感染状況では大会までに非常事態宣言が必要な状況になれば、結局、再々抽選が必要になったり無観客開催になるのではないか?という見方もある。これまた、日々の感染者数が増加に転じた現在の東京を見れば誰もが想像することで、当然そのような状況が起き得ることも想定しなければならないのだろう。それを考えても、まずは「既にキャンセルを決めた人」のチケット番号を集約してみればどうなのだろうか。

 東京から離れた地域に住み「オリンピック観戦を兼ねての旅行」を考えた人々の中には、感染増加が続く東京・首都圏への旅行を既に断念した人も一定数いるのではないか。また、昨年からのコロナ禍での生活変化により、競技観戦を楽しむ状況でなくなった人もいるかもしれない。キャンセルが既に決定しているチケットを外せば、再抽選が必要なくなる会場だって出て来るかも知れない。組織委員会を外から見ていると、「状況の変化に際して、素早くより良い方向性を判断・決断するシステムを持ってない組織」のように感じられてしまう。これからの一カ月、その弊害の相乗効果で問題が増えて行くような気がして、少し怖い。それでもオリンピックを開催するのなら、もう「大きな禍にだけはならないで欲しい」と神頼みするしかない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする