愚ダメ記、真誤付き、思い津記

日記?趣味?妄想?

「こころ旅」で行けなかった所

2021-06-14 | 日記

火野正平さんが全国を自転車で巡り、番組投稿者の手紙を読みながら「思い出の場所」を訪ねるという番組がある。「こころ旅」という番組で、自転車旅や風景ののどかさ、火野さんと地元の人々との何気ないやり取りが好きで、暇な時には時々見ている。見知らぬ土地の見知らぬ風情に、好きな短編映画を見る心地よさを感じたり、見知らぬ風景に何処か懐かしい気持ちを抱いたりする。時々、自分の良く知る土地や出身地の近くが出ると、懐かしさも加わって、どうせならあの道・あの辺りを走って欲しかったなど、つい愚痴が出てしまうこともある。

 自転車旅は全国を回っていくが、当然、番組の設定に従い応募の中の選ばれた手紙の場所が紹介される。今日も、何か面白い番組が無いかとチャンネルを変えていると「こころ旅」に行きつく。だが、その中ではロケに選ばれなかった手紙の「思い出の場所」がいくつか紹介されいた。自分としては初めての事。それは「応募手紙のほんの一部」でしかないだろうと思うと、多くの人が手紙を送っていることが実感された。

 手紙は中高年以上の方々からのものが多く、30年も40年も昔の思い出が綴られたものもある。携帯電話も電子メールも無い時代に生きて、ちょっとした連絡の手紙にも少しばかりの気持ち・想いを付け加えた体験を持つ世代。「手紙に思いを込める」という小さなこと・不確かなことに生活の中の喜びを持つ世代にとっては、「手紙を書く」というその行為も嬉しいのだと思う。

 番組を見ながら、「自分だったら、どこのどの思い出を書きたいだろうか?」と思いを巡らせたことがこれまで何度かある。実際には書かずに終わっているが、懐かしい風景を思い浮かべ思い出を辿るだけでも、一服の清涼剤、至福のリラタイムタイムを得た気がする。火野正平さんにはこれからも健康で走り続け、多くの「思い出の場所」を巡り、さらに多くの人々にそれぞれの大切な「時」を取り戻す機会を与えて欲しい。

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