愚ダメ記、真誤付き、思い津記

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胡瓜の蔓

2021-06-21 | 日記

庭に連れ合いが植えたキュウリが、しきりに朝の太陽の反対側に蔓を伸ばそうとする。西側は壁に阻まれ午後の半分は陰になるのだから、てっきり午前中の太陽を求める方向に蔓を伸ばすものだと思っていたのに。2つ並んで植えた苗が2つとも同じように平行に網を斜めに上っていくので、キュウリの蔓というのはそういうものかと不思議に感じていた。

 だが、しばらくそんな伸び方を見ているうちに、ふと理由を思い付いた。陽当り求めて太陽の方向に上って行くと、下の葉が上の葉の陰になって陽当りが悪くなる。しかし、太陽と反対方向に伸びれば下の葉はいつまでも陰にならず、葉の全体に陽が当たり続ける。つまり、蔓が太陽と反対に上っていくことで、その株に付く葉の全てに陽当りを確保できてより多くの栄養を作り出せるという理屈だ。

 キュウリの蔓がいつもそのように伸びていくものなのか、それともたまたま植えた2本が偶然にそうなったのかも定かでないし、思い付いた理由が本当なのかどうかも分からない。しかし、久々に思いもしなかった自然の知恵の一つを見つけたような気がして、ひと時の得意な気分を味わえた。なんとなくだが、農家の畑に何本も植えられているキュウリを見た瞬間に自分の推理は覆されてしまうような気がしている。この気分がもう少しだけ続くように、しばらくは他の畑に植えてあるキュウリの蔓の伸び方を見ないようにしておこう。

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