愚ダメ記、真誤付き、思い津記

日記?趣味?妄想?

低身長女性のための小柄服ブランド

2021-10-31 | 日記

「小柄服ブランド」を立ち上げた女性の話を番組録画で見た。自身の青春時代、低身長に合わせて作られた大人の女性服が無かったために、サイズの合わない服や年相応のファッションを身に付けられなかったという思いがあり、自らの手で「小柄服ブランド」の会社を立ち上げたのだという。市場規模が小さすぎてビジネスにならないと言われながら、自身の体験に裏付けられた「需要の存在」を確信して決断したという彼女だが、言わば素人の若い女性が一から会社を立ち上げるという話を聞くと、その「信念の強さと粘り強さ」に敬服せざるを得ない。

 もちろん、そこには会社立ち上げに協力してくれるアドバイザーがいたということだが、それにしても会社立ち上げからビジネスが軌道に乗るまでには小柄服ブランドの需要を信じて疑わない創業者の信念と、ビジネスプラン作成の専門家ではない一般女性ならではの工夫や気づきがあったようだ。それが、少しずつでも実際にその商品を求めている人々との繋がりと信頼関係を築き上げていき、現在の成功をもたらしたことが良く分かった。

 「必要は発明の母」と言うが、製品を生産・販売するにつけても「必要は起業の母」と言えるかも知れない。そう言えば、かの「松下電器、今はパナソニック」を興した創業者も、当時の家庭の電源コンセントの必要性に目を付けて電燈用の二股電源ソケットを考え出して世界的家電メーカーへの道を歩き出したと聞く。今、日本では新しい時代をリードする企業が生まれてこないと言われるが、グローバルな経済理論や企業経営・市場分析の一般論に捉われないところに、本当の「新しいビジネスの種」が芽吹くのではないだろうか。たぶんそれらの芽は、政府や経済界の手で「政策的に整備された苗床に」ではなく、どちらかと言えばその苗床の外側に、苗床からこぼれ落ちた栄養を糧にして育ってくるものだろうと思えてならない。


薬の値段

2021-10-30 | 日記

「薬の値段が大手製薬会社に独占的に決められている」というドキュメンタリーを見た。21世紀に入る頃から製薬会社の買収や合併によって、世界の製薬業界の統廃合が進んでいるのは感じていたが、現在の医薬品の世界はいくつかのメガ企業に支配されていると言える状況らしい。その中で、薬の値段は製薬会社が自由に決められるのだそうだ。

 一定の競争原理が働く業界であれば、値段を高く設定しすぎれば売れないということになる・だが、特定の疾患に効く薬が一つしかないような状況では、事実上のそれを作る製薬会社の独占状態であり、薬の値段をどれだけ高く設定しても患者はそれを買わざるを得ないことになる。番組内では、そのような薬の例が紹介され、さらに製薬会社を買収した企業のトップが薬価をいきなり数十倍に吊り上げた例や、製薬会社が一つの国以上の政治力を持つようになっていることが紹介された。

 薬の開発に多大な資金が投入されていて、薬の値段にその開発費の回収分が上乗せされることは分かるが、多額の公的資金が投入されている薬開発などの場合にはどこまでが薬価に含められるべき資金なのか分からなくなる。さらに、製薬会社を買収した買収資金を薬価の吊り上げによって回収するなどの行為が許されては、購入する患者側からすればたまったものじゃない。あるケースでは、それによって国の医療保険の負担が50億円近くも多くなっていると計算されていた。

 今の製薬会社は、患者数が少ないが命に係わる深刻な病気に効果のある薬を開発しようと力を入れているらしい。患者数が少なくても、患者たちは生きて行くために必ずその薬を買う必要があり、薬の値段がいくら高くても必ず売れるからだとか。まるで、時代劇の悪徳薬問屋のドラマでも見ているような気分になる。新型コロナの薬にしても、初期に良く取り上げられた国産の比較的安い薬の名を聞かなくなった代わりに、外国大手製薬メーカーが開発中の新薬に関するニュースばかりが聞こえて来るようになった気がする。かなり穿った見方かも知れないが、もしかしてこれも海外大手製薬メーカーによる政治的操作によるものか?、なんて疑いたくもなってくる。


新庄新監督へ

2021-10-29 | 日記

元プロ野球選手の新庄剛志氏の来年度・新監督就任が決まったらしい。阪神でもメジャーでもそれぞれに活躍し話題を作った新庄選手だったが、メジャーから日本のプロ野球に戻ってから、日ハムでの言動・プレー・パフォーマンスに野球選手としての彼の一番の活躍があったと思う。そのいかにも「野球が好き」で「野球を楽しむ」という気持ちが見る者をも楽しませ、北海道にプロ野球チームが根付くために役立ったと思う。

 若い頃には「単なるお調子者」のように見えなくも無かったが、奇抜な事目立つことをずっとプロ野球という世界で批判を受けながらも曲げずにやって来たことに、彼がもはや「単なるお調子者」ではないと思わせるものがあった。いつしかチームをまとめ、チームを引っ張ってチーム成績の向上にも一役買ったことを思い出す。

 新庄剛志氏に監督就任を依頼した日ハムのチーム側にも、彼の功績と新庄選手ならではのチーム作りを期待させるところがあったのだろう。だが、監督になれば、選手より本人が目立つわけには行かない。確かに他チームの監督たちに比べればどうしても目立つ監督になるのかも知れないが、チーム成績が良く無ければ、チームが勝たなければ、却ってそれがチームには逆風にもなりかねない。

 これから来春に向けて徐々に新庄新監督の監督ぶりが話題になって行くのだろうけど、型破りであっても、一方で十分に合理性を優先する選手であったような気がする。おそらく新監督としても、一点の奇抜性と多くの合理性をもって新時代のプロ野球監督に挑戦していくのだろう。何となく、新庄監督就任によって、日ハムが今から目が離せないチームになったような気がする。まずは、その話題性、注目度アップが現時点での「新庄効果」なのだと思いつつ。


軽石被害

2021-10-28 | 日記

沖縄や奄美諸島に海底火山から噴出した軽石が大量に流れ着いて港や浜を被いつくしているという。砂浜には打ち上げられた小さな軽石が何センチも積もり、港の中では厚さ10cmもの軽石の層が海面を被って海中に光を通さなくなっている様子がテレビで流されていた。漁船や遊覧船などだけでなく、離島への生活必需品・医療品などを運ぶ定期船までも、冷却水に軽石を吸い込むエンジントラブルの危険性の為に海に出られなくなっているらしい。おそらく、今後は軽石に光を遮られたサンゴ類の被害や、軽石から溶け出る成分による海産生物への影響も広がるのだろう。

 この軽石の害が、海底火山の噴火から数カ月もたった今週、実際に浜や港が完全に軽石に埋め尽くされてからニュースに取り上げられたことが少々意外だ。海底火山から千キロ以上も離れていて、大規模の軽石の集団が海を漂っている事や、海流に乗って次第に沖縄周辺の島々に近づいているという情報は無かったのだろうか?と。

 もちろん一般のニュースで全国的に取り上げたのは、実際に被害が大きくなったからという事情があったろう。しかし、島に到達する前に軽石の集団が押し寄せつつあるという情報が県や国の担当者・責任者には届いてなかったのだろうか?。「軽石が流れている」というだけでは、被害実態を予め想像できなかったとしても、あれだけ大規模に海面を被えば衛星写真に写ったかもしれ合いし少なくとも観測機を飛ばせば軽石の量や漂流の方向はつかめたのではないかと思ってしまう。

 軽石が流れ着いた後のニュースでは、軽石の集団が今後どのように漂流しどこに漂着するかというシミュレーションが流されている。当然ながら、それが被害発生後の1日2日で行われた観測とシミュレーションとは思えない。とすると、関係機関にはある程度の予測があったのだろうか?と勘繰りたくなる。観測データとシミュレーションがあり、いわゆる「監視」は続けていたということなら、被害が予想される地域にはかなり早く警告を伝えることができたのでは?とも考えてしまう。

 それならばオイルフェンスを提供して港の入口を塞ぐとか、打ち寄せられた軽石を同時的に撤去する手段が用意されていて、漂着と同時に撤去作業の様子がニュースで流れても良さそうだ、とか。かつての原発事故の際に「公的機関による放射性粉塵の拡がりを予測したシミュレーションがあったにも関わらず、それは対策本部に伝えられず避難対策に全く生かされなかった」という一件を思い出す。

 大きな被害を予測させる重要なデータが、実際にその被害や被害対策の当事者達には知らされず、結果として「予測していながら、現実に被害が起きるまでただ見ているだけ」という災害ドラマさながらのシナリオが繰り返されている気がしてしまう。政府や関係省庁にとって今回も「被害が出たのは想定外」と言えるのだろうか?。

 マスコミ報道も各局が競うように「軽石の層の厚さ」「軽石の下の暗闇」を取材するだけでなく、被害が大きくなる前の「観測と予測の有無」や「軽石の効果的な撤去方策に関する取材」などに早く目を向けて欲しいものだ。現地漁業者へのインタビューで「北大東島の知り合いから、今、北大東に第2波が来てるから、いずれそちらに流れて行くだろうと連絡があった。第2波も心配だ」というものがあった。ということは、第1波も沖縄・奄美以前に北大東を通過したのかも知れない。

 もしそうであれば、今回についても、実際に軽石が押し寄せるより前から関係者達には不安があったのだろうと推察される。「結局、実際に被害が出てからでなければ、行政も報道も注目してくれない」という隠れた現場の声が聞こえて来るようだ。今後は政府機関による「軽石の成分分析」を急ぎ、それを基にした「軽石の処分方法」を早く確立して欲しいと願うしかない。

 成分によって漁業被害や観光被害の拡がりや「毒性」への警告が必要とな可能性があるし、成分如何によって軽石の有効利用の方法だって検討できるかもしれない。あれだけ大量の軽石、何かの材料に有効活用できるのなら、撤去・回収・処分方法の開発に資金を投じてる企業が出て来るかも。日本近海の海底火山噴火は今後も起き得るし、火山灰や火山噴出物の産業利用の可能性は火山大国の日本にとって消えること無く重要な命題なのだから。


ヤクルト優勝

2021-10-27 | 日記

最後まで僅差の争いが続いていたプロ野球セ・リーグの優勝がヤクルトに決まった、というか既に決まってしまったことを知った。夜のスポーツニュースを毎日チェックして来たのに、優勝決定の夜だけニュースを見逃してしまった。結局、ヤクルトに優勝をさらわれた悔しさも、阪神が最後まで勝ち抜けなかったことへの歯がゆさも味わえないまま、ヤクルト優勝という事実だけを知ることになってしまった。

 今シーズンは途中までは阪神がずっと一位を走り、一時は首位を明け渡してしまった後も、秋になってから再度首位に返り咲いていた。このまま久しぶりの優勝かと思っていたのに、少し目を離していた間に知らぬ間にヤクルトに首位を奪われていた。

 別に、自分が見続けていれば優勝できるなどということはないが、惜しい結果が出てしまうと、やはり贔屓チームの結果や試合ぶりを欠かさずにチェックしなかったせいだと感じてしまう。しかし見続けた挙句に贔屓チームに負けが込むと、今度は自分が見ていると負けるような気もしてしまう。基本的に自分が見るかどうかがチームの勝敗に関わるわけないと分かっていても、何となくそんなような気がするのかそんな風に思いたいのか。

 望ましいのは、自分が知らないうちに贔屓チームが優勝していてくれるというシナリオだが、結局そんな風にも成り得ない。最後の優勝決定の日にニュース映像を見ていればそれなりに満足も納得もできるが、忙しさに紛れて優勝決定の夜を見逃してしまったことで今年は全て消化不良のままである。