マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

ムンプス(おたふくかぜ)ワクチン

2014年10月02日 | 診療
今日はマキノ全体の就学前健診に行ってきました。

総勢41名^^;

来年も40名程度で、
その後、30数名に減るのが2年続き、、
そして出生数「 14人の学年 」と続くのかと思うとしみじみ。

先日、昨年度の高島市での旧町別出生数を教えてもらおうとしたら、
何故かまだ正式な人数がわからない!?とかで、教えてもらえず。。。

また改めて確認しようと思ってそのまま忘れてました><;
小児科存続の有無にも関わりかねない大事なことなので、
明日にでも聞いておこう。


で、その健診ですが、
診察の際に予防接種歴のチェックをします。

例年よりMRワクチン(2期)の接種率が低めなのが気になったのと、
それ以上にかなり気になったのがムンプス(おたふくかぜ)。

ほぼ全員が罹患歴なし。
要するに、この学年は毎年誰もおたふくにかからず、
抗体ももたないまま年長さんまできてしまったということ。

昨日から定期接種化になった水痘(みずぼうそう)のほうは、
こちらはほぼ全員が罹ってしまっていたようですが。

そしてムンプスワクチン接種済みのお子さんは極々少数。

誰か一人がおたふくかぜを発症しようものなら、
2~3週ほどの潜伏期間を挟みながらダラダラと流行が続くおそれがあるわけです。

大きくなってからのおたふくかぜは重症化しやすいとも言われています。

それでもまあしんどいのに耐えたら数日程度で治るのは事実。

でも合併症としてのムンプス難聴になってしまうともう治せません。
難聴になることを予防することもできません。
片側だけの難聴だと、難聴の事実に気づくのに時間がかかることも多いとか。

ムンプスワクチンは任意接種でお金がかかかってしまいますが、
できることならワクチンで予防するようにしておいてほしいです。

ちなみに。。。
おたふくかぜにまともに触れていたのって、
2009年12月!!

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎/ムンプス)

ブログ開始から1カ月くらいの時期で、
新型インフルエンザ騒動まっただ中だったんですねぇ。
遠い昔のようです(´・ω・`)

あちこち脇道にそれて読んでいたら、
M1号に同時接種して職員のかわいそう大合唱で凹んでた、
なんて記事もあってこれまたしみじみしてしまいますね。