マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

日本脳炎ワクチン

2010年02月09日 | ワクチン その他
二転三転していましたが、もうこれで決定でしょうか。

(以下引用)
産経ニュース 2010.2.9 22:10
日本脳炎ワクチン、3歳に接種勧奨
来年度から5年ぶりに国が接種の呼び掛けを行う日本脳炎ワクチンについて、
厚生労働省の小委員会は9日、呼び掛けを行う対象を3歳児に限定することで合意した。
ワクチンが不足しているため、中断されていた世代への呼び掛けは、来年以降に先延ばしされる。
接種の呼び掛けは今夏までに各自治体が行う。日本脳炎ワクチンは一般的に3歳で2回、
4歳と9歳で各1回の計4回の接種が必要とされている。
(引用終わり)

3歳にだけ勧奨する理由は単にワクチンが足りないからということですので、
勧奨にあたらない4歳~7歳半までのお子さんも接種してはいけないわけでもなく、
希望されるなら普通に接種できるということですね。

新ワクチンの接種は今のところ4月から開始するつもりでおります。
厚労省から通達が来たわけでもありませんので、もうしばらく経過を見守りたいと思います。

目次(日本脳炎ワクチン)
http://blog.goo.ne.jp/gto8513/e/75fa875892b7cc2501f213fafec0daaf
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

肺炎球菌ワクチン(その他)

2010年02月09日 | ワクチン その他
肺炎球菌ワクチンはPCV7の名の通り、7種類の肺炎球菌に対するワクチンです。

質問にありましたが、実はPCV13というワクチンが日本でも申請中です。
13種類ということですね。
当然PCV13の方が理想的ということになるのですが、接種できるのはだいぶ先のようです。

ちなみにPCV7の申請があったのが2007年9月です。
許可がおりたのが2009年10月。
そして接種可能(発売)となったのが2010年2月。
PCV13が申請されたのは2009年12月です。

今のところ当院では2月26日(金)から接種を始めるつもりですが、
値段も決まりませんし、どれくらいの入荷があるかも未定です。
わかり次第お知らせしますね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

肺炎球菌ワクチン(PCV7/プレベナー)

2010年02月09日 | ワクチン その他
肺炎球菌ワクチンの接種スケジュールはヒブワクチンと少し異なります。

標準的接種スケジュールは初回免疫3回+追加免疫1回の合計4回。
初回免疫:生後2ヶ月~7ヶ月未満までに開始し、4週間隔で3回接種。
追加免疫:通常は1歳(~1歳半までに)で1回(初回3回目から60日以上あける)。

標準時期以降の場合は、接種開始時期により接種回数が異なります。
7ヶ月~1歳未満:2回(4週間隔)+1歳(~1歳半までに)に追加免疫1回(合計3回)
1歳~2歳未満:1回+60日後に追加免疫1回(合計2回)
2歳~9歳以下:1回(合計1回)

これからは三種混合+ヒブワクチン+肺炎球菌ワクチンの3本同時接種ができるというわけですね。

価格はまだ決められないそうです。
決まり次第お知らせします。
1回ほぼ1万円であることにはかわりはないと思いますが。。。

肺炎球菌・肺炎球菌ワクチン(1月28日)
http://blog.goo.ne.jp/gto8513/e/36429bd6071e130a4f66042d08981e2b

肺炎球菌ワクチン(2月4日)
http://blog.goo.ne.jp/gto8513/e/addd2957be0b38eac61d7bdf6fe536fa
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

じんましん(蕁麻疹)

2010年02月09日 | 診療
蕁麻疹も外来でも、時間外でもよく遭遇しますね。

とりあえずかゆい。
身体全体がぼこぼこになったり、顔が中心だと目も開かないくらいはれぼったくなったり、
と程度も症状も色々です。
ひどい場合は呼吸も苦しくなったりしますので、あなどれない疾患です。

これまた夜に出やすくかったりします(昼寝前後で眠いときも)。
人間の身体ってよく出来ているのですが、病気に関しては
なぜ夜に症状が出やすいリズムになっているのでしょうかね。

卵を食べたらすぐにぶつぶつが。。。
エビを食べた。。。
ソバが。。。
など、特定の原因がわかりやすい場合というのは実はかなり珍しいです。
原因は何だろう?と気に留めておくのは大事ですが、
悩んでもわからないことが多いので対症療法が優先ですね。

いつもと変わらない食事や生活をしているのにひょっこり蕁麻疹がでてきます。
風邪気味など体調が悪いと確かにでやすいのかもしれませんが。

軽症だと、何もしなくても勝手に消えてしまってもうおしまいなんてことも多いです。
治ったと思ったらダラダラと出たり消えたりすることも。
ひどい場合は抗アレルギー剤の内服や塗り薬、あるいは点滴が必要ということになります。

基本的に元気で呼吸も楽そうであれば、急がなければならないことは少ないかと思いますが、
誰でも急にひどくなる可能性はありますので、一応油断は禁物です。
暴れたり、お風呂に入ったりするなど、血行がよくなるようなことは避けるべきかと思います。

蕁麻疹がひどいだけでなくて、顔色が悪かったり、ゼーゼー・ヒューヒューと聞こえる、
または息が苦しそうなどは急ぎで受診してくださいね。
いわゆるアナフィラキシーの可能性があれば積極的な治療が必要ですので。

1,2週間くらいは薬飲まないとすっきりしないこともそこそこあります。
なかには1ヶ月を超えて蕁麻疹が治らない(=慢性蕁麻疹)に悩むケースも。
こればかりは様子みてみないとわからないので、外来で相談しましょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする