マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

水いぼ(伝染性軟属腫)

2010年02月25日 | 診療

特に保育園のプールに絡んで毎年問題になりますね。
一時は園長先生が来院されて。。。なんてこともありました。
園は市からの指導に従わないといけませんのでこれまた大変みたいです。

「プールに入れないのでとってほしい」
「プールの時期までに受診するよう言われました」

痛くないならいくらでも取るのですが。。。

実際問題として、プールの水は塩素濃度が高いため、ウィルスは水に触れたら
その瞬間に「サヨナラ」のはずです。
ビート板なんかもプールの水につかるわけですから気にしなくてもいいと思っています。
タオルの共有だけ避けたら十分なのではないでしょうかね。
教室でじゃれあう子どもたちをプールだけ禁止にして何がしたいのかわかりませんね。

学校保健法で、「水いぼはプール禁止にあたらない」と明記してあります。
この辺は高島市の教育委員会にしっかりしてもらいたいものです。
うちや今津の岡田先生からも伝えているはずなのですがね。

さて、水いぼの治療法は決定的なものがないので、本当に色々です。

①有無を言わせず取る!(もれなく号泣。やってるこっちも泣けてきます)

②麻酔のクリーム塗る、テープを貼ってから取る
 塗るタイプですが、何人も試していますが、ほぼ効き目なし。
 テープも色々問題が。保険がきかない、2-3時間前から貼る、
 アレルギーが問題になることがある。。。etc。
 うちでは試したことがないのでわかりませんが、痛くなくなることはないのでは?

③漢方薬を3ヶ月くらい飲んでみる(3割くらい?治るかも。ボリボリ食べる子多し)

④イソジン消毒(服も汚れるし、何かと大変)

⑤皮膚科で冷凍凝固(やっぱり痛いみたいです。自分が嫌われないのでお勧めかも?)

⑥硝酸銀でいぼを「焼く」(硝酸銀の扱いが問題で処方しにくい。イボ○ロリのイメージ?)

⑦ほっとく(いつかは治ります。それまでに他に飛ぶことも多い)。

いまだに試行錯誤な日々です。。。

 

 

以下も参考に。

プール

コメント (1)
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