Sydney Yajima


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麻痺していく感覚

2011-03-31 23:30:47 | Weblog
最初は、原子力発電所 建設に反対と言っていた。
それは、今回のような事件が起こりうると考えただけで、実際に放射能汚染があったわけでもない段階での反対だった。
次に、事件が起こった。
しかし、その時はマスコミなども大騒ぎしたがすぐに誰も何も言わなくなった。
それは、毎日電気を享受して、生活しているからだった。

多くの人も、やがて、ぼんやりとしているうちに、「誰かが何とかしてくれる」という感覚で過ごし始めた。

ついに、地震が起こり今回のような惨事になった。
そう、確かにいま、私は 惨事と書いた。
今回のこの事件は惨事なのだ。
それは、日本の人口の4分の1にあたり約2500万人が、被爆し、そして白血病やガンを併発し、やがて子孫にまで影響があるであろう、惨事なのである。

今、放射能は出続けている。

そして、大きな問題は、もう、そのことについて、あまり誰も何も言わなくなった。
専門的な話は、分からないという視聴者やコメンテーターの言葉は、無責任に、結局分からないことは、放っておくしかないという、まるで授業をサボる高校生のような理屈で、多くの人は、チャンネルをお笑い番組に切り替えた。テレビはその需要に応えるように、もう、東電の話もあまりいわなくなり、そして、放射能レベルの危険さも、その上昇レベルについてもあまり誰も注意を払わなくなった。

これは、一番危険な兆候だ。
なぜなら、言いたくないし 聞きたくない の両方の意見が一致したので、だれもそのことについて 言わなくなり、そして 聞かなくなったからである。
だけど・・・

放射能はそこにあり、放射線はあなたや知人や 友人 家族をむしばんでいく。
それを、誰も何も言わなくなった日であろうと、みんなが大騒ぎしている日であろうとも、絶え間なく 襲ってきている。
あなたは眠る。しかし放射能は眠らない。眠っているそのあなたの口元、鼻息から吸い込まれ、肺を蝕み血液の中に入り込み、そして内部崩壊させていくであろう。

その放射能は、すべてを狂わせて行く。

水、空気、遺伝子、食物、環境、なにもかも だ。

そこには、あなたの老後やその楽しみ、行きつけの喫茶店やそこのウエイトレス。ちょっときれいな洋服やお気に入りのお店、ショーウインドウー、来年に生まれてくる子供や、孫、それに、大学進学や、もしかしたら、今までこつこつ貯めてきたお金や、家という資産にも影響するかもしれない。それは、今まであったはずの様々な価値観が、ゼロになる瞬間なのである。

今まで たしかにそこにあった。
しかし、ドカンと一発
あとは何にもないではないか?

広島の原爆を体験した、磯貝という作家が書いた言葉だ。
それが、不思議でしょうがないとも、彼は何十年もあとに、書いている。

今、放射能汚染は広がっている。
確実に、広がっているのである。
それは、空気を伝い、風に乗り、水に溶け込み、身体の中へと気がつかないうちに入り込む。
眼に見えない恐怖。
それは、毎日の事で、いつのまにか 麻痺してくるだろう。
忘れて以前のような日常を取り戻せるんだと、テレビでお笑いタレントの、ショーを見ながら、生活を始める。
だが、あなたは忘れても放射能は 忘れてくれない。そこにいて、毎日のあなた、あなたの子供、そして家族を確実にむしばんでいくであろう。

それでも、いろんな言い訳が出来るだろう。

「仕事がある」
「生活はここで行わなければならない」
「学校がある」

エトセトラ エトセトラ・・・

もちろん、変化は誰にでも恐ろしいことだ。
いまさら長年勤めた仕事をやめて、どうして家族がやっていけるんだろう?
そう、考えても不思議ではないし、あなたの言っていることは、少しも間違っては居ない。
だけれど、間違っていないから、どうなの?
と、自分に聞いてほしい。
間違っていなければ、生きていけるのか?

ペットボトルの水がなくなっている。
ああ大変だ、ペットボトルの水を買わなければ・・・
多くの人が、それだけを考える。
それは、危機的状況なんだと理解しないで、ただ、とにかくペットボトルの水がほしいことに、意識を集中している。

で、それで?

と私は、聞いている。
ここで・・・

一歩下がって、今の貴方の周囲を、冷静に見渡してほしい。

そして、大事なことは、何か?
そう、一番大切な あなたにとって守らなければならないものは何かを 考えてほしい。

私は、放射能はとても 恐ろしいものだと繰り返し述べている。
何度も何度も 繰り返す。
それはとても恐ろしいものだということを、しっかり分かってほしい。

そいつは見えない手で、何もかもを狂わせる。
いつのまにか、じわっ じわっ っと忍び込んできている。
現在進行形
これも 何度も繰り返した。

じゃあ、どうすればいいのか?

どこに行っても 米の飯はついてくる。

だから、まずは安全を考えてほしいと、ただ、それだけを 今も繰り返して語りかけているんだ。

パニックになってはいけない。
じっくりと、きちんと綿密に、計画を立てて先を見ながら どうすれば最善の方策かを、じっと考えるときが 今でなくて、では、いつなんだ?と 私は言っている。
今が、ラストチャンスだ。
もちろん、もっと、前に考えて行動に起こすことも出来た。
8月31日の、夏休み最後の日だ。
宿題をしなければ、明日が来るぞと言っている。

それは、先が見えていて、そして、そうすることがはっきりと自分や家族のために 良いことだと知っていた人間なら、そりゃあ、もっと早くに、行動に起こすことももっと容易だったろう。
私は、ずっと前から、そんな警告をしてきたけれど、あまり多くの人が信じてはくれなかった。
それでも、わずかな人が信じてくれた。そして、その人たちは、今、多分 私の事を思い出してくれていて、そして 大いに感謝してくれている。
家族と自分自身が、助かったのだから、これ以上の恩人はこれまでも、これからも出てこないだろうとまで、言ってくださる人もいる。
残念ながら・・・
わずかな人にしか届かなかったのは、私自身の力不足だったろう。
しかし、人は、自分の決めたことには、なかなか逆らえないものなんだ。

ほとんどの人にとって、私の話など、真剣に耳を傾けるに値しない 与太話ぐらいの価値でしかなかったのだろう・・・

だから、いまさら、何かを語りかけても、無駄にも思えるが、それでも 言わざるを得ない。

細かいことは さておいて、まずは家族の安全を 真剣に考えてほしい。
私の話が与太話で、それに騙されたとあとで 大笑いになっても、生きいればこその話 じゃあないか・・・


言葉あそび

2011-03-30 23:10:22 | Weblog
「すぐに健康に影響の無いレベル」
この言葉、何度も聞いた。
分析してみよう。

すぐに
これは言うまでもないことだが、時間軸をあらわしている。
しかし、曖昧な表現だ。
すぐ とはどのくらいの期間をさすのか 明確ではない。

健康
これは、何を指して健康というのか。
ここも、曖昧

影響
影響とは、たとえば、どの程度のことで影響と言うのか。
まったく大丈夫なのか、それとも ちょっとは駄目なのか。

レベル。
ここが一番の問題。
一時間当たり ○○マイクロ シーベルトというが、以前も書いたけれど、積算でなければ、意味が無い。
ところが、個人個人、それぞれ移動もし、また屋内にいる時間の長い人、屋外にいることの多い人、など差がある上に、風向きも違うので、一律に数字にできない。
これは、自分で腕時計型のガイガーカウンターを持って、計りながら歩くしかない。そしてそのカウンターが積算を出してくれるように設定しておくしかないわけだ。

こう考えると、自分と家族は、あなた自身が守らなくて、誰が守る?ということに、賢明な諸兄はご同意いただけると思う。
政府は、あなたが がんにかかっても、白血病になっても、いくらでも言い逃れが出来る。
それが、今回の事故との直接の関係があるかどうかを調べるだけでも、裁判で数十年はかかるだろう。

だから あなたの身とあなたの家族は、あなた自身が守らなければ、誰も守ってくれない。


重大な発表

2011-03-30 21:36:12 | Weblog
第一号機から第四号機を廃炉にすることが 重大な発表らしい。
ねぼけとんのか?
と言いたいのをじっとこらえて、考えてみると、
この会長と、入院している社長の下で、命を懸けている従業員がいると思うと、かわいそうで涙が出てくる。

日本はいっつもそうだ。
上がアホで、下が一生懸命がんばる。

それでも、上も下もアホな国があるので、それに比べたら、マシかも。
上が賢くて、下のみんながアホな国もそういえば、あるな。

まあ、どこがどうだとか、そういう中傷はしませんが・・・

竹島 独島 問題について

2011-03-30 19:31:50 | 世界情勢
最近、竹島、独島 について考える。

第一 この島が、日本に属するのか、韓国に属するのかという問題があり、御互いの主張が真っ向から対立している。

第二 日本は、国際法によって、第三者の裁判を行い、その裁判の結果に従うので、是非 国際法廷に行きましょう。と誘っている。

第三 韓国は、ここは明確にわが国の領土なので、国際法廷に行く必要などない。と言っている。

第四 韓国は、軍事力で島を実効支配している。

第五 日本は、教科書にその問題について書いている。

第六 韓国は、その日本の教科書に対しても、不満で抗議している。

第七 この島は日本領土である と、アメリカは認めているが、国際法廷の決定に従うべきだとも言っている。

もちろん、この問題を言い始めると、きりがないほどである。
韓国は38度線で、自分たちと同じ血を分け合った朝鮮人と殺し合いをしている。
そして、日本との領土問題でも、やはり軍事を展開している。

リーズナブル という英語がある。
まあまあ、こんなところが、落としどころでしょうという、合理的な場所である。これは人間同士で、ある程度の折り合いをつけなければ、いつまでも争いが絶えず、殺し合いが続くということを、よく熟知した上で、近代国家は、落としどころを探るようになった。
近代国家では、その落としどころがよく分からないという場合は、裁判所などの第三者に判断をゆだねて、なるべく穏便に、解決を図る。

公平という意味では、第三者の判断が常に、公正ではないかもしれない。
しかし、戦争をして、殺し合いをするよりは、マシなのである。

韓国は、軍事を展開して島の領有権を主張する裏側には、「まず 日本は撃ってこない」という油断と甘えがあるからだ。
本気で日本が韓国に戦争をしかけると、その軍事力の開きは歴然だ。
もちろん 日本にも大きな被害が出るが、結果は、目に見えて日本に有利である。

だが、日本は 撃たない と韓国はもくろんでいた。

しかし、最近になって、日本がにわかに団結し始めた。
それは、国の難事ということによって、大和民族が、一致団結しはじめたのである。

この流れは、すぐに愛国精神という可燃性のオイルに火をつけることになる。
もうすぐ、日本は素晴らしい国。日本人は素晴らしい民族。という言葉が独り歩きするだろう。
そして軍事境界線に神経を尖らせている、この現在の状況を、一致団結して嘆きだすことになる。

それからが、韓国の恐れる事態になりうるし、ロシア、中国の領土問題にも波及することになるはずだ。
ロシアは、中国との交渉により難しさを感じている。
言い換えれば、この三国のなかで、ロシアはもっとも、領土問題では話しやすい相手だ。
なぜなら、対中国という切り札を日本が切る前に、中国から投資家を北方領土に入れると言っている事でも分かる。
中国は、”お得意様であり、もっとも警戒すべき相手。”という意味において、ロシアと日本は共通している。
ここから、話に入ると、ロシアとの交渉は 案外すんなり行くだろう。
ロシアは何も争いを望んでいない。
今はそれほどの国力も無いからだ。

さて、大和民族の団結。

これは、警笛を鳴らしておく必要があるかもしれない。
なぜなら、日本は、とても強い国だからだ。
読者が思っているよりも、多くの日本人が思っているよりも、実は、日本の軍事力はとてつもなく強い。

この国難を乗り切った後、この団結が、正しいベクトルを得て、良い方向に昇華してくれることを祈るのである。






広がる放射能汚染

2011-03-30 16:25:41 | Weblog
放射能汚染が広がりを見せている。
日本は、天気予報と同じように、各地の放射能を出さなければならない。
それによっては、移動、引越し、あるいは転校、など様々な人間のアクティビティーに影響を与える。
もちろん、東京がゴーストタウンになることは、避けたい
だが、放射能汚染が、現在進行形ですさまじい数字で、広がりを見せている現状で、安全だとは、口が裂けても言えない。
よく 風評被害ということを政府は言うけれど、本当に 風評なんだろうか?
政府の安全基準というものが、そもそも あやふやで、簡単に増やしたりする。
それでも 基準と言えるのか?
基準とは、絶対に変わらない数字のことで、100ミリシーベルトなら、それは 時と場合によって250ミリシーベルトに上がっても良いはずがない。
人間が死ぬ。
それがどんな意味を持つのか、考えたい。
まずは、死に方の問題がある。
われわれはいずれ死ぬ。
死ぬのを前提に生まれてきている。
5歳の稚児も、90歳の老人も、同じだ。
いずれ、死ぬ。
だから、生きている間に、何かをやり遂げたいと思ったり、あるいは、誰かのために何かをしてあげたいと思ったりする。
そんな動機は、だれにでもある。
しかし、生きている間というのが、いつからいつまでなのか はっきりしない。
だから、死ぬことが恐ろしいと感じるのだ。
死にたくない。
だったら、生きれるように環境をなるべく 整えたい。

すると、どうだろう?
環境は、自分以外のところで 次々に決められていくではないか。
冗談じゃない。
そう思うはずだ。

うりふたつな、双子の兄弟がいるとする。
ひとりは、あかるく もうひとりは 生真面目。
どちらも優越つけがたい。
ある日、そのふたりのうち、明るいほうが、病気になる。
父親と母親の愛情のこもった看病にもかかわらず、死んでしまう。
すると、残った生真面目で冗談も行ったことのないもう一人の片割れが、いきなり明るい性格になったりもする。
それは 二人分を一人で引き受けて、明るく見せているのである。

そんな研究結果がある。
つまり、人は苦しみが多ければそれを、和らげようとする。
そのためには、自分の性格を変えることもできるし、あるいは、周りのために、何を演じれば喜ばれるかという計算もできるということだ。

さて、われわれは死に直面している。
関東周辺の人間は、その目に見えない死の恐怖がひしひしと、伝わってきている。
彼らは、明るく過ごそうとしている。
そう、ちょうど双子の片割れのように。


富士山大噴火

2011-03-29 23:08:50 | Weblog
考えたくも無いことだが、富士山が噴火することについて書く。

宝永年間に大地震があり、49日後に起こったことだ。
これから逆算すれば、5月の中旬に富士山が噴火することになる。
その前に、もしかすると、東海かあるいは南海トラフで、今回の地震の揺れ戻しが起こる可能性もある。

自然への畏怖ということで、以前 富士山を 休火山と書いて、読者からお叱りを受けた。
現在では休火山とは言わないそうだ。
富士山は れっきとした活火山であるとのこと。

訂正させていただかねばなるまい。
ただ、思うに、勝手に人間がつける名称がなんであれ、やはり 富士山の威容は、大きな存在感というだけでなく、その迫力、その力強さなど、言うに及ばぬことだ。

しかし、警戒せよ

レストランの経営

2011-03-29 21:04:53 | Weblog
私はかつてレストラン経営をした。
客席は、80ほどだったが、忙しかった。

レストラン経営をするまえに、私は、料理の修業をした。
何年もかけて、技術を身につけた。
包丁の持ち方から始まり、ねぎを毎日切るだけの単純な作業をしているうちに、徐々に他の野菜を切ることもまかされるようになり、そして肉をさばき、鳥を捌き、そして魚を捌き、いつの間にか料理が作れるようになっていた。
しかし、その修行はとても大変で、時には理不尽な板前同士の軋轢にも 耐えなければならなかった。
それでも、調理師免許を手に入れ、板前として一人前になったとき店を経営するようになった。

どんな店の名前にしようか。
とか、
将来は、どんなゴールを立てようか。
とか、
料理のメニューを考えるのもわくわくしたし、料理が売れ始め、お客がリピートし始めると店の売り上げがぼちぼちとだが、上がり始め、それはそれは、長い道のりで、毎日 何時間もそのために没頭した。

レストランを経営するということは、大変なことなのだ。
時には仕事でぶつかることもある。
やったことのない料理にチャレンジするときなど、とても神経がいらいらする。
その連続だった。

そうして、やっと店を経営しながら毎日泣き笑いを繰り返す。
ここに、福島でお店を経営していた人々の、リストがある。原発から近い。つまり立ち入り禁止区域だ。

この人たちの、何十年もかけてつちかってきた生活も、プライドも、人生も、津波が流し、原発が叩き潰した。

福島県にはたくさんの名物がある。
桃の出荷は日本一だった。
それに、喜多方ラーメンはみんなが知っている。
他にも様々なものがある。羊羹や、陶器などさまざな名産が、この県を支えてきた。

キャベツ畑を経営していた農業主が自殺したと聞いた。
どんな場合でも、自殺はいけない。
後に残ったものがどれほど苦しむか・・・

自殺はしないでほしい。
それだけは しないでほしい。

生きていれば、何とかなるかもしれないが、死んでしまえば、どうにもならない。
残りの人間たちの苦しみが増すだけだ。
せっかく助かった命、ここで死んではいけない。

放射能蒸気

2011-03-29 17:53:59 | Weblog
今、まず止めなければならないのは、放射能水と放射能蒸気の二種類だろう。
そこで、放射能水は、まず応急処置として海側に流れ出さないように、あふれた水をせき止める工事が必要だ。
それには、コンテナをなるべく隙間なく並べる。隙間に、セメントを流し込み、高さ1.5メートルの囲いをつくる。
コンテナはかなり密封性が高いので、水は外に流れ出しにくい。
これならば 比較的短時間で作業が終わる。
次に、水を掻きだす作業。
これはポンプを使う。あらかじめ用意したセメントコンテナに入れる。しかし、水を蒸発させることは危険だ。放射能の雨が降る。
したがって、水をどうやって濃縮させるかと考えるより、まずは、コンテナに入れることだ。
そのコンテナは、後に処理場を作り、埋めるしかない。
次に、冷えた各容器を以下に効率よく安全に密封するかだ。
もはや、時間の猶予は無い。
生コンをぶちこんで、いくしかない。
間に鉛を挟んでサンドイッチにする。
コンクリは今の熱量ならひびが入るだろう。
だから、さらに浴びせかける。
コンクリを大量に使い、固める。
最後に、放射線量が減ったのを確認してから、大きな棺おけを作り囲う。
ここまでしなければ治まりはつかないだろう。
そして、時間はなるべく短期間で、最後の工程まで、今から3年を目処に行う。
そうすれば、なんとか東京は助かる。

lagging or leading

2011-03-29 17:24:45 | Weblog
lagging というのは、日本語に直訳すると、保温材でおおうこと となるが、バランス スコアカードを作るときには、過去のデータに縛られているという意味になる。
それに対して、leading は、未来のある一点を差してそこへ導くための道程を示すという意味になる。

保温材で覆うこと・・・つまり 今の東電のやり方がまさにそれで、彼らは、未来志向ではなく、過去の経験値から、どうするかを考えているので、今回のような未曾有の事態には、到底 対応できない。
今現在、彼らは、何をしようとしているか?
それは、誰か自分たちよりも知恵のある人間が助けてくれないか。とか、逃げ出すことはできないだろうか。とか、過去に、どんな実験をしてきてそのデータを基本に、安全性を確保したうえでうまく原子力を隔離できないものだろうか などという幻想を抱いている。
そう、すべて幻想だ。

彼らは、保温材で覆われて、いざとなれば、政府に丸投げして助けてもらうか、子会社の人間を犠牲にしてでも自分たちだけは助かりたいか、それともフランスやアメリカの助けを得て、なんとかしてもらいたいか。いずれにせよ、幹部が腹を切る覚悟も無いので、到底 日本男子らしい武士道の精神も垣間見ることさえできない。

今、私たちに必要な人物は、リーダーだ。
それも、未来の一点をしっかり見据えることができる人物で、やや荒削りでもいいから、その一点に向かってグイグイを引っ張って行ってくれる。そんな人物だ。

日本は、リーダーを待っている。




吐く息

2011-03-28 16:50:18 | 世界情勢
朝起きて、吐く息が白いとき 大体 体温と気温の差は、20度以上離れている。
体温よりも60%程度以上温度が低い というだけで、吐く息が白くなるのである。
このとき、あなたの耳は冷たく 赤く充血して見えるはずである。
そして、鼻の先も赤くなっているか、あるいは 鼻水が垂れてくると感じる人もいるはずだ。
背中を丸くして、なるべく暖かいコートを着て、「冬は寒い」と言うはずである。
わずか、60%の違いで、これほどの大問題が 生活の中で起こるのである。
これは、あくまで体温を基準値にしているが、もし、体温と同じ程度の気温であれば、あなたは、暑いと感じるはずだ。
おそらく、汗がぼたぼたと落ちて、シャワーを浴びてすっきりしたいと思い、そして、できれば、この暑さから少しでも逃れるために、と、考えて、様々な理由をつけて、ショッピングセンターに出かけてみたり、映画館に行ってみたり、あるいは自宅で冷房を効かせてカキ氷を食べようとしているところかもしれない。

人間とは、それほどに、微妙な気温バランスに敏感で、皮膚は常に、自分自身では守れずに、綿や毛皮や、化繊や絹の世話になって生きていかなければならない、とても弱い生命体である。

そんな中、放射能という目に見えない恐ろしい物質ができた。
これは、目に見えない。
そしてそれが基準値の何千倍も観測されたりすることが、日常のニュースで流れるようになった。

目に見えないから あまり 直接の恐怖感は、無いかもしれない。
観念の中での恐怖感はもちろん、皆 共有しているけれども、実際に、このラインから恐ろしいのだということは、計測をする機械を常に持ち歩いているわけではないから、分からないという意味である。
例えば、白い息が出ると冬だとはっきり実感できる。
私の言う 直接 という意味がお分かりいただけただろうか?

そういう、目に見えないモノ。
それは、かえって情報に頼っていかざるをえず、逆に言えば、その情報だけが頼りなのである。

そして その、頼りの肝心の情報が、またいとも頼りないときている。
東電といえば、多くの東大のエリートを抱え、また科学者を持っている、最高の布陣を敷いているはずの団体である。
だのに、なんだ?このいい加減な情報は?
もう、腹が立つしあきれるし、不安になるし、何を信じてよいのか分からないし、このまま、いっそのこと、外国へでも逃げてしまうかと思う日本人がでてきても、不思議ではない。(もっとも、私は30年近く前のバブルの始まる前に日本を出てきてしまっているのは、ほんとうに、馬鹿騒ぎをして酔っ払っている当時の大学生たちをみて、これらが、未来を支えるとは思えなかったのがひとつ。利権利権で、大騒ぎをしている 連中や政治家を見て、この国は どんどんと駄目になるだろうと思ったことが二つ目、そして、三つ目のもっとも嫌になったことは、日本にいる限り、誰かが自分を監視下においてコントロールしながら、好きにあやつっている感じがとても不愉快にさせたことであった。この鎖を断ち切るためには、この国を出るしかない。そう思ったのだが、一体、誰が自分をコントロールしていたのか しようとしていたのかは、今でも謎だ。ただ、それがフリーメーソンでなかったということだけは、確かである。この第三の、問題については、いずれ書くこともあると思うが、おそらく日本に住んでいると誰もが感じる本当のストレスの原因についての核心になると思う。)


二種類の日本人

2011-03-27 20:24:54 | Weblog
遠洋航海から帰ってきた 高校生たちが、唖然として港をみて涙ぐんだ。
変わり果てたふるさとは、無残にも砕け散っていた。
彼らは、しかし父母が生きていたことを喜び、これから家族で助け合って、また、頑張ると誓う。
美しい

そう思った。

こういう家族愛を持った日本人がいる

東電のトップは、現場の作業員に情報を伝えなかった。
情報を知らない作業員は無茶をして被爆をした。
私のいつもいう、棄民がここでも平気で行われた。

作業員たちには妻もおり、子供もおり、そして、年取った家族もあり、あるいは 趣味もあり、口ずさむ歌もあり、私たちと同じ血の通った 日本人だ。
その人たちを、見捨てるようなことを東電のトップは行った。
そのトップの人間たちも、やはり同じ日本人である。

わざとではなかった
彼らは、そう言うだろう。
おそらく、混乱の中で情報がうまく伝わらなかった。遺憾である。謝罪します。
そう言うだろう。

だが 私は疑う。
本当に、わざとでは なかったのかどうかを。
そして、もし、わざと情報を教えなかったなら、なぜ、そんなことをしたのかについても考える。
おそらく、あの極限状態のなかで、現場の社員が怖くなって逃げ出すことを、恐れたからだろう。

正しい方法とは、どんな方法だったろう・・・
情報をオープンにし、現場の注意を最大限に上げて、そして、きちんと装備をさせた上での事故なら、まだ、それなら、マシだったろう・・・と思うのだ。

だが、彼らはそんなことを教えられず、また、東電の社員と子会社、孫会社の弱い立場の人間ということを、利用されて、そして現場に向かわされたのなら、それは、犯罪ではないか?パワーハラスメントは、なかったか。人間の基本的人権はそこで守られていたのか・・・

東電のトップだけではなく、日本にはもうひとつのタイプの人間がいることも忘れてはならない。
それは、我利我利亡者の、馬鹿どものことだ。


荷物は重く 道のりはとても遠い 戦い

2011-03-27 05:11:25 | Weblog
Earth Hourでたった一時間だけ、家族で電気を消し、ろうそくの炎だけで、過ごした。
会話だけで 時間を過ごした。
一時間って、こんなに長かったっけ・・・
そう思った。

怒られるかもしれない。

いつでも電気がつけられる空調の効いた快適な空間で、たった一時間だけ電気を使わなかったというだけで、ふざけたことを言うなと。
そのとおりだと思う。
だが、本当に一時間は、短い時間ではないと感じた。

東電は、これから多くの人々を巻き込んで、重い荷物を背負い 遠いみちのりを 歩かなければならない。
出口は、多くの犠牲者を出した後で、やってくるかもしれないが、あと何十年もかかり、そして犠牲者は、因果関係はないといわれながら、理不尽な戦いを強いられ、病を得て苦しむことになる。
直接、間接でいえば、直接放射能の影響を受けたと認定された犠牲者のほうが、まだ、楽かもしれない。
だが、間接的に犠牲になり、因果関係がはっきりしない犠牲者は、すべて自己責任になってしまい、何十年もたったころには、人々の記憶から消えてしまう。

人間は利己主義な生き物である。

自分さえ良ければそれでいい。いつでも、そうなのだ。

たとえば人助けをする。
それは、やはり半ばは自分自身のためだ。
それは、それでいい。
半分でも人のために何かをすると考えることの出来る人は とても立派な人だ。

だが、終局的に言い切るならば、やはり 利己主義な生き物だろう。

だから、東電に文句を言うのは、自分の停電の問題の比重のほうが、原子力発電所の地域の避難して苦しんでいる人への同情よりも 重いはずだ。
自分の生活さえ、守られればそれでいい。
そんなふうに、考えているはずだ。
だから、いろんなことがなおざりにされてきた。

東電の社員だって、自分の生活さえよければそれでいいと思っていたから、危険性を知っていても何もしてこなかった。
国や自治体だって、それぞれの関係者たちが、自分の生活さえよければそれでいいと思っていたから、防波堤を高くしたり、安全確保というすぐには利益のでないことに金を使うよりも、東北新幹線に金を使い、全線開通に莫大な金をかけてきた。
東京の人間だって、今は停電に文句を言ったり、原子力発電所が危険だと文句を言ったり、様々な不満をもっていて、文句を言うが、今まで電気をたくさん使ってきた 張本人は誰なのかということは、反省しない。
そう、自分の事は棚に上げて、人のせいにする。
人間は、そんなものなのだ。

もし それを認めたくはないのなら、それはそれで、よろしい。
だが、そんなことでは、また何度でももっとひどい災害に見舞われるであろうことは、この馬鹿な私にでも予知できる。

おごり

が、あったのではないか?
と反省もしないで、文句を言い続け、そうして今までやってきた。
その結果、こんな感じ。

電気をガンガンつけて、良い生活を続けてきて、今まで、ちっとも不安を知らなかったのか、知っていても気がつかないふりをしていたのか、いずれにせよ、こんな形で、目の前にむごたらしい現実をつきつけられているわけだ。
今まで、そうしてきたから、その現実を受け止めて、反省し、今後のために何を変えれば良いのか、自分の生活をどうしていけばいいのか、を考えず、ただ、文句を言い続けていれば、また、もっともっとひどいことが起こる。

文句を言う

と言う言葉を使ってみたが、これでは恐らく分かりづらいかもしれない。

文句を言うとき、人は、エネルギーを使って、誰かを攻撃する。
攻撃に使ったエネルギーは、昇華されず、そこで溜まる。
溜まったエネルギーは 多分に悪の気を含んでいるので、違った形に化学変化を起こし、別の犯罪を引き起こしたり、自然災害になったりもする。
つまり、文句を言うということは、呪いなのだ。

どんな良い生活をしていたとしても、多くの貴方の身の回りの人も、そしてあなた自身も、、ほとんど習慣の様に、不満をぶちまけ、文句を言い続けて毎日生きてきた。
違うか?
そのエネルギーの集大成が、どんな方向へ進んだか・・・

分かりやすく言う。
野球を、夜行うと多くの人が観戦するから、儲かる。
最初の動機。それは 儲かるということ。
そして、もっとナイター設備を作れと トップが指示する。
これが、大変な作業。
トップは なんで出来ないのか?と文句を言う。つまりここで 最初の呪いがかけられる。
呪いには大きな力がある。トップに立てる人間というのは、生まれながら多くの気を持っているから、当然 呪いの力も大きい。
そうして、ナイター設備ができる。
電気が煌々と灯る。
しかし雨が降る。
全天候型にしろ
トップが怒鳴る。
これが 第二の文句。つまり呪いだ。
そして ドーム球場が出来る。
客の入りが少ない
文句を言う
テレビの視聴率が上がらない
文句を言う
球状のまわりの商店街、レストラン、それぞれの人が客の入りが少ないと文句を言う。
アルバイトの青年が時給が安いと文句を言う。
野球選手が 球団に文句を言う
球団が 選手に文句を言う。
客が、選手に文句を言い、相手選手をなじる。
永遠に続く連鎖。
そのため、今度はそのひとつひとつの文句を封じ込めるために、知恵を使う。
知恵とは、原子力発電所に具象化される。
多くの電気でより文句を減らそうとするのだ。
夏になると暑い。
冬になると寒い。
快適に異動したいから、車のいいのがほしい。
呪いがあちこちに掛けられて、都内はそういう悪の気で満ち満ちている。

その結果が こんな感じ。


EarthHour

2011-03-26 20:01:45 | 世界情勢
シドニーのオペラハウスの照明も、ハーバーブリッジのライトアップも、我が家の電気も一時間 消す。
こちらの時間の夜 8時半から9時半までの一時間だけだが・・・

未来永劫 世界が平和で 繁栄し続けますように

被爆量の引き上げ???

2011-03-25 04:07:19 | Weblog
100ミリ シーベルトから250ミリ シーベルトへ 作業員の被爆量の最小限度を厚生省が、今回に限り 引き上げたそうだ。
被爆してがんになるであろう、あるいは 白血病になるであろう 作業員たちは、いずれ厚生省を相手取り 補償裁判を行うだろうし、東電もそれに応じるが、半分は 厚生省の判断によるものなので、責任転嫁もできるという 灰色の玉虫色の基準判断だ。
今回の事件に限り、人間の放射能許容量が増えたわけではなく、ただ、厚生省の基準が変わっただけである。
こんなふうなら、いずれ、
水道水の基準も 一般人の放射能許容量も、適当に数字の帳尻を合わせてくるかもしれない。
そもそも一時間あたりというのもまやかしだし、それに、健康にすぐには被害が無い程度というのも、すぐに という言葉を入れて誤魔化しているくらい、みんな知っている。
みんな、それでも東京に住んで 生きていかなければならないし、危険だと分かっていても、茨城や東北では、多くの生活基盤があるんだから、動けないだろう。

棄民をするなかれ。

多くの人々を、過去、日本は何度も棄民してきた。
そう、何度も何度も、
帰ってこない兵士。
中国大陸で捨てられた子供
戦後はPCB汚染、水俣病、イタイイタイ病、四日市ぜんそく、そして今度の放射能汚染。

もう、棄民しないでほしい。

棄民とは民を棄て去ることだ。


天皇陛下が、節電をしておられるそうだ。イギリスの金ぴかの王室や、世界のほかのどんな王室にくらべても、日本の皇室は節度がある。もちろん、私たちのもれ聞こえてくる部分は、そのすべてではないかもしれないが、それでも、天皇陛下は、東京に残ることを選ばれ、そして、規範を示そうとされておられる。
それにくらべて、だ。
どこかの滝鼻とかいう人間は ナイターを強行しようとしているらしい。写真で顔をみたが、エゴの塊みたいな典型的な、私の大嫌いなタイプの日本人の おえらいさんが高級車の後部座席にふんぞりかえっていた。
権力の中枢にでも 座っているつもりなのだろうか。
おまえの格好は、マンガの悪役みたいで、ほとんどギャグだよ。

野球をするのは選手。それを見るのは、民だ。そして民は、今不安と現実に苦しみ、何とか生きようともがいている。こんなときに、この男は、ぶくぶくと太った顔で 醜くしかも、わずかななにがしかの権力を振りかざして、威張っている。もちろん、ほかにもいるんだろう。こういうタイプの日本人は。

滝鼻に、消防庁で頑張ってきた男のつめの垢でも飲ませたい。

今は、どうやってみんながひとつになって、助け合うかという時期なのに。