Sydney Yajima


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棄民

2011-03-16 17:58:12 | 世界情勢
マグニチュード9
それは天災である。
想定外だったのは、東電だけではない。みんな想定していた以上のものだった。

細々と 避難所で救助の手を待っている人たちの 粛々とした態度は、賞賛すべきだとすべての外国人記者たちが 書いている。
また、そろそろと毛布、医療、食料、水なども、多くのボランティアや、自衛隊、関係者によって届けられつつある。

現在の、東電の行っている 原発封じ込め作戦は、残念ながら、うまくいっていない。
現場では、命がけの作業が続いている。
現場の人たちは、教育を受けて、この状態がどんなことになっていて、そこにとどまることがどれほど危険かを、私たちよりももっと知っているが、家族や日本を守るために今、極限状態で戦っている。

だが、うまくいっていない。

政府は、30キロメートルに範囲を広げた。
逃げるか自宅に閉じこもるという範囲をそれぞれ、20キロ 30キロで分けた。
問題は風向きだ。
それによって、被害が違う。単に、キロメートルで円を描くだけではだめで、現在の風向きとそれぞれ 放射能測定器のカウンターをつけて、それによる健康被害の可能性についても話しをしなければならない責任がある。そうすることによってのみ、信頼を得ることが出来るし、とても従順な日本国民は、その通りに従うのだ。この従順な日本国民の美質を踏みにじるようなことをしてはいけない。

だが、実際には・・・文科省の森口泰孝文科審議官は「一般的には距離が離れれば放射線量は減るが、風の流れなどの影響で必ずしも距離と線量の関係は一致しない」と説明した。健康への影響は「コメントしないようにと首相官邸から指示を受けている」とした。(東京新聞)ということを目にした。
冗談じゃない。
私は、腹が立った。

健康への影響を、どこの親が 自分たちの子供のために心配しないでおれようか。
それを、何をもって コメントしないなどと、この事態になっておさまって言うとんのか。

棄民だけは しないでくれ。
経済がどうなろうと、電気がつこうと 消えようと、東京がゴーストタウンになろうと なるまいと、
それは、今のところ、神のみぞ知る。
我々には、すでに抑えられる力がないのだ。
だから、こんなときだからこそ、棄民だけはしないで、ちゃんと 情報を開示してほしい。