Sydney Yajima


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中国の経済は、最終章に入りつつある。

2011-08-27 21:30:26 | 経済
去年から、私は警告を続けてきたが、中国のバブル経済は そろそろ最終章へと入りつつある。
中国のGDPは、かつてのソビエト連邦のやり方と同じで、経済から割り出された数字ではなく、政府が始めにGDPを決めてそれに対して数字のつじつまを合わせるという方法である。
中央集権で、しかも社会主義を標榜しているところも、ソビエト連邦とそっくりである。
また、多くの軍事費をかけているところも、同じだ。

違うところは、中国のほうが、人口が桁外れに多いこと。
そして、ソビエト連邦のほうが、もっともっと広大な国土と、資源を持っていたことで、これらは、中国にとってはマイナスになれこそすれ、決してプラスになる材料ではない。

問題は、それでもソビエト連邦は、崩壊した。ということだ。

計画経済というのは、例えば中国が、対ドル為替をどんなレートにかえようとも、あるいは、インフレ率をどんな数字にしようとも、GDPをどんな成長率に設定しようとも、最後には、実体経済の波によって、洗われて、その後、本来の形が見えてくるという歴史によって証明されている 厳然たる事実だ。
かつて、戦前の日本、ドイツもそうであったし、ソビエト連邦もそうであったように、いずれ 遠からず、実体経済の津波は中国全土を襲い、表面に浮かんでいる泡を洗い流し、本当の姿を露呈しなければならなくということだ。

世界では、日本を愛する人々は、多い。
日本の四季や、公共の美しさ、きめの細かい日本人の対応や、スピード、規則を守る国民性や、外国人を優しくお客さんとして受け入れる人々など、多くの美質を人々は愛している。

しかし、中国人を愛しているのは、中国人だけだということだ。
いろんな国に中国人たちは出かけていき、そこでチャイナタウンを作り、マフィアを輸出し、自分たちの文化・・・それは かなり汚いトイレをなんとも思わず、また道路は、油が浮かんでおり、血まみれの法輪功の無残な写真を見せて通行人に訴えかけ、あちこちのレストランからは呼び込みがかかり・・・という、とてもアジア的で しかも 身勝手な押し付けをする・・・という中国人や、スモッグで汚れてしまっている中国国土などを、誰も世界の人々は 愛したいとは、思わない。また、急に金持ちになって、傲慢になってしまった彼らが、ある日 貧困になったとしても、「可哀想だ」とも 恐らくは 思わないであろう。

今か、今か、と世界は中国の失速を待っている状態で、それは 株価の暴落と言う形で、如実に現れてくるだろう。
100兆円以上の金をかけて 現在 進行形のビル建築は、中国全土で行われつつあるが、これらが、ある日、ストップし、むき出しのコンクリートの鉄骨もそのままに、放置される日がくるのであろうし、そこに多くの中国難民・・・ホームレスたちが住み着いて社会問題ともなるであろう。

中国はそういう道を、今 たどっている。

こんな中で、日本は 新しい内閣が誕生した。
野田首相。
本人のドジョウ発言通り 確かに、内閣の顔ぶれには、派手さがない。
しかし、復興のための布陣が見て取れる。
おそらくこの人は、原子力発電所を推進していくであろうと思う。
もちろん、積極的に新しい原発を作ることはしないが、現在ある原発を再稼動させることは、ありうるだろう。

そんな中で、しかし、彼が経済を中心に据えているところなどを見て取ると、かなり保守的な方法で日本の舵取りをしようとしているのも また 見てとれる。
アメリカにとっては 歓迎したい内閣だろう。
もし、今後もアメリカドルを買い支えてくれるなら、今のアメリカは 悪魔にでもキスをする。
ここで、私は 野田氏が 悪魔だとは言ってはいない。
ただ、アメリカはそれほど追い詰められているということを 言いたかっただけである。

そんな世界の中で、私たちは、自然災害に見舞われている。
うんざりするが、これはまだ始まりだ。
そう、何度も言う。
東日本大震災も、今回の台風も、ほんの プロローグなのである。

洪水と津波、いずれにせよ 地球は水の惑星なので、水害は いわば運命であり 過去、地球に生きる生命体はそれによって 何度も殺されてきている。

私は、生き残る方法について 考えている。
家族と共に、生き残る方法に ついて だ。



無策ゆえ 日本経済は かく生き残る

2011-08-27 21:03:04 | 経済
アメリカは2008年以降、ドルのマネーサプライを3倍にまで増やした。
もちろん、ヘリコプター ベンの本領発揮なのだが、リーマンショック以降、彼の取った策といえば、マネーサプライを増やすことだけだった。
そして、これは、なんらかの解決になったか?
と聞かれれば、私は躊躇なく答える。
「悪くなったのだ」と。
そう
解決どころか、問題は、ますます 深刻に、かつ複雑になり、そのうえ、戻れないターニングポイントを超えてしまい、アメリカドルは、過剰供給の影響を受けて、S&Pが、それでも お手柔らかなAA+にしたけれど、本当のアメリカドルの価値は、もっともっと悪いのである。にもかかわらず、アメリカは、S&Pに対し、文句を言っている。
透明性がないとか、どういう判断基準で行われたのか?とか、一体誰の判断なのか?などという言いがかりにも近い悲鳴をあげている。大統領は、「誰が何と言っても、アメリカドルは アメリカドルである」と異例の 通過基軸宣言とも言える声明を出した。
声明を出した というのは、正しい言い方ではないかもしれない。
声明を出さざるを得なかったと 言い換えるべきだろう。

日本はその後、円高となったが、多くのアナリストが認めるように、これは円高ではなく、ドル安であるということが すでにはっきりしている。
今後、アメリカドルはますます その価値を下げていくことになる。
このことは、すでに、日本の企業も金融機関もしっていることだ。
そこで、日銀は、なにをしたのか?


日銀はあくまで保守的な方法で、やりくりしてきた。
日本円の マネーサプライをそれほど極端に増やすこともせず、したがって、円高となるのだが、そのたびに、日銀はそれまでのお約束どおり、介入をした。
円高になるのは 当たり前である。なぜなら、ドルという商品が 3年間で三倍の量を増やして市場に出回っているのだ。
分かりやすく言えば、これから、秋刀魚の季節なので、これを例に挙げてみよう。
例えば、毎年、秋刀魚が 倍の漁獲量が増えたなら、どうなるかと考えてみて欲しい。
おそらく、スーパーマーケットでは、去年は一匹100円で売っていたものを2匹100円 あるいは、3匹で100円の激安とするか、あるいは、一部を冷凍食品として凍らせておいて、売るのを控えて値崩れを防ごうとするだろう。
円高は、三匹100円の状態であり、冷凍は、日本や中国が、ドル建て債を買うということである。
いずれにせよ、誰も消費しきれない量の秋刀魚が、市場に出回っているということなのだ。


ドルがどんどんと傷だらけになり、アメリカは彼自身の性格と反省のないままに、今までのやりかたで突き進む。GMは、今までどおり古臭い内燃機関から脱却することなく、ただ、他のカーメーカーが悪いと言い続けることで、口先だけの自己防衛をして 高い役員報酬を受け取る体質をそのままに進んでいる。

彼らが どれほど怒っても、泣いても わめいても、消費者は自分の丈にあった背広しか着ない。
フォードは 豊田とさっさと手を握り、新しい方向性を探し始めている。GMよりは、柔軟性がある。
アメリカは、銃社会でいまでも、西部劇とカーボーイが大好きなのだろう。ハリウッド映画は 相変わらず、ドンドン パチパチをやっているだけで、かつてのような人間性の奥深くを描写することは、なくなってしまった。

こういう中で、日本は何をしてきたか。
まったく、何もしてこなかったのである。
そう、まったく だ。

けしからんではないか
今は中小企業も ひいひい 言っているのに、何もしないなんて・・・
と 嘆くか 怒り心頭の諸兄がいるなかで、私は 「はて、そうかな?」と考えるのである。

日本の 何もしなかった日銀や、政府は、彼らの意図がなんであったにせよ、あるいは偶然の僥倖であったにせよ、もっとも優れた選択をしたのでは、ないだろうか?

もし

日銀あたりに、ベン バーナンキーのような優秀な学者がいて、同じようなマネーサプライを増やす政策をとっていたら、日本は、どうなっていただろうか?
アメリカと道連れに 地獄へまっしぐらに走っているかもしれないのである。

日本はしかし、ひどい景気ですよと、いう人もいるかもしれない。
しかし、断じて言うが、世界のどの国に比べても、日本はずっとずっと、良い状態なのである。
東日本大震災にあい、原発の放射能がもれている上に、失業率が、5%を超えているのにもかかわらず ですか?
と言う声が聞こえてくるが、私はそれにも迷わず、「YES」と答える。
日本は、ずっと マシなのである。

世界は、日本にいる日本人には想像もできないほど変わってしまっている。
それも、ずっとずっと悪いほうに、だ。

日本人はここ数年、あまり海外旅行をしなくなった。
しなくなったのは、できなくなったからだ。金がないからだ。と言う人もいるかもしれない。
だが、そうではない。

出来なくなったのではなく、海外に行く理由がさしずめ見つからなくなった。
つまり、外国へ行く楽しみが 以前ほど感じられなくなったということなのである。
それよりも、日本の国内で、ゆっくりしていたい
そう考えるようになったのである。
もちろん、JALもJTBにしても、そういう日本人の変化に対応できず、赤字を出し続けている。
しかし、世相は 変わっていくのである。

日本の今後は、おじいちゃんとおばあちゃんが一杯いる、加齢臭と、養護施設の国になる。
こんなことは、ずっと前から分かっていたことだ。
日本人は、そういう選択を ずっと前にしたのだ。
無気力ではなく、日本人は、明治維新から第二次世界大戦の敗戦まで、さまざまな世界の移り変わりのなかで、外国と言うものを常に意識して、頑張り続け、そして、疲れたのである。

世の中というものは、あまり変わらないように見えるかもしれないが、じっとしていることはない。
日本と言う島国においても、そうなのだから、世界の動きという大きなスケールになると、それはさらに、細胞が複雑に分かれていて、到底、一言で言い表せるようなものではない。
ただ、そのなかで、共通して言えることがある。
それは、人間が自然に対して行ってきた傲慢なツケが、今、その何倍もの脅威を持って、その 人間自身に襲い掛かっているという事実だ。

もちろん、津波や地震、台風という災害だけではなく、それはもっと大きな範囲で、確実に人間生活を脅かしている。
ニューヨークには今夜、ハリケーンが上陸するという。
私たちは、そういう未曾有の世界のなかで、いかに子供たちの未来を守っていくのかを、考えなければならない。
そんな 時代にはいっている。

私は、時々 思うことがある。
私たちは、確かに 車を持ち、家電を持ち、そして、幾分かの金を持ち、ほぼ欲しいものをすべて手に入れ、さまざまな経験もつんで、そのうえで、一番大切なこと・・・家族を守るということが できなくなってしまったのでは ないだろうか。

福島第一原発では、地域に、図書館であったり、様々な施設であったり、雇用であったり と住民たちが歓迎するようなことが、たくさんあったらしい。
今にして思えば、それらは、すべて 一体、なんだったのか・・・
と虚しく 空ろで、あまりにも、見苦しい政治家たちや、東電の「大人たち」が、テレビに出てきて、そして、安物の頭を下げているというだけの世界なのである。

私たちは、一体 なにをしてきたのだろう。
アメリカのウォールストリートは、アメリカインディアンを皆殺しにした後地に、建てられたものだ。
ウォールとは、砦があった後なのだ。
あれから何百年かたち、そして、そこで築かれた砦は、また崩されようとしている。
虚しいのは、アメリカン インディアンたちだけではなく、世の中のすべて・・・

まったく、祇園精舎の鐘の声・・・である。

エゴとの戦い

2011-08-26 21:09:55 | Weblog
勝てそうもない、とても手ごわい敵は、あなたにとって、誰だろう。
ようく 考えてみてほしい。

それは、誰なのか。



自分自身では、ないだろうかと
ちょっと 疑いの目で、自分自身を点検してみてほしい。

人は、その人自身の弱点のために、死ぬ。
強欲であれば、欲で死に、無欲であれば 無欲のために死ぬ。
力の強いものは、その力によって滅ぼされ、弱いものは、その脆弱さゆえに滅す。

日本の弱さは 立て続けに起こる自然災害なのだが、それは日本人の強さでもある。
しかし、今の日本は、多くの過ちに気付かないか、気付いても気付かない振りをしてきたために、この原子力発電所という難題を抱えることになってしまった。

人は、その人自身の弱点のために 死ぬ。

無防備なものは、その無防備ゆえに殺され、過剰に武器を持つ者は、その武器を使いたいがために敵を求めてそこで、死ぬ。
電気をたくさん使い大経済を回そうとしてきた日本は、そのために、死ぬことになるだろう。

今なら、傷だらけになったけれど まだ引き返せるだろう。

地震について 思うこと

2011-08-14 10:28:59 | Weblog
今回の、東日本大震災が、人工的に起こされたものだと 唱える人がいる。
私は、何度も言うようだが、そうは 思わない。
科学的に、実証されたり、あるいは、どこかの国がそういう兵器を持っていて、使用できるということが はっきりと分かった上でその国が、そういうことを 「やった」と認めるまでは、軽はずみなことを、言うべきではないと思う。
そういうことを言う人は、そのことで、社会的に注目を集めて、自分の利益になるような 講演を行っていたり、いかにも世の中のためになっているかのような 「先生」と呼ばれるようになっていたり、あるいは とんでも本を出版して おもしろおかしくそういう「新事実」とやらを、書いて金儲けにしている。
日本の少し教養のあるひとならば、そんな彼らの話を信用したりはしない。

しかし、そういう事を言う人がいるということは、別にそれはそれで、あっていい。
ただ、彼らがメジャーにはなることはないだろうし、彼らは、貧弱な思い込みと偏見で凝り固まっていて、目が見えなくなっているだけである。

もっとも、彼らの思い込みには、それなりの理由もある。
この点からいえば、私も 彼らに、同情したいと思う。

例えば、ビンラーディンの暗殺をこともなげに、アメリカは行った。
随分前から、私でさえ、ビンラーディンがパキスタン北西部に潜在していることは 友人から聞いて知っていたし、逆に いつでも殺せるビンラーディンを生かしておく理由はなんだろうか?と思っていたほどだった。
それは、政治的に彼を生かしておくことで利用したいと考える勢力がいたはずで、その連中が 何かを企んでいたということが、いくつかのレポートで、それなりに理由付けできているからでもある。
また、彼を殺すことで、9・11に決着をつけようとしていたことも事実である。

アメリカの行うことに限らず、世界は謀略があちこちに張り巡らされていることは、確かに事実だ。

日本はとてもユニークな位置にいる。
例えば、ブルームバーグや、エコノミストなどから聞こえてくるニュースは、日本にも当然入っているが、それらは、英文文化の賜物であり、世界の一方の情報でしかない。
もうひとつは、中国・・・これは世界のもう一方のニュースで漢字文化の賜物であり、日本はこのニュースも享受することができる。
アメリカ、イギリス、ヨーロッパはおおよそ表面しか知りえない情報を、日本は さらに掘り下げて 理解することができる。

実際 日本の輸出額は 中国への依存を高めているし、尖閣諸島以降、中国を悪く言う人やマスコミの一部も、その経済活動の枠組みの中で言わなければならないことは、自覚しているはずだ。
経済の動きは、とどまることなく、継続し続ける。

今回の地震について、様々な意味づけをしようとしている人も多くいるし、もしかしたら、私もそういうことを考える詩人のひとりなのかもしれないが、掘り下げて言えば、そんなことをすること自体が 無意味なのであって、要するに、1地震が起き 2被害が大きく、3今後立ち直らなければならない。という三点だけだと言うこともできる。

単純に考えれば、それで良い話を、誰かのせいにしたり、あるいは、意味不明の意味づけを考えたりして、あっちこっちへ方向性を撒き散らす必要は ない。
プラクティカルに考える人間ならば、無言で、まず、道路を通し、物資を運び、新産業の育成のみを 行うだろう。

このプラクティカルで、ドライな考え方から さらに傍証的な観点から今後のことを考える。
一旦、すべての感情、それに 情緒や まして死者への追悼などというものを、置いておこう。
その上で、考えてみたい。

此処まで長々と書いてきたが、結論から言うと 年内・・・早ければ9月中旬ごろに、少なくとも 津波を伴う大きな地震がくる可能性がある。
うんざりさせられるが、地震の核になる部分は徐々に南下しており、今後もその傾向は続く。
そうすると東海もしくは南海が一番 可能性が高いが、当然 東京の直下型も考えられる。
日本は、例えて言うならば、スプリングのバネを引っ張った状態になっているのである。
今回の東日本大地震がかすんで見えるほどに、次の地震が大きくならないという保障は今のところ、誰にも出来そうもないのである。
あえて、「もうたくさんだから」という自分の都合にあわせて地震が来たり 来なかったりということはないことを、もう一度告げておく。
前にも 書いたとおり、「これでもか」「これでもか」と次々に襲い掛かってくる。

各個人でできることは、まず、逃げ道の確認。
荷物になり過ぎない程度に、数日間の生き延びられる程度の食料と水。
などなど、基本的なことを用意しておく。

国のするべきことは、原子力発電所の総点検。さらには、避難用の物資のたくわえを増やすこと。
まだまだ、安心できる段階ではない。


地震について 思うこと

2011-08-14 10:28:59 | Weblog
今回の、東日本大震災が、人工的に起こされたものだと 唱える人がいる。
私は、何度も言うようだが、そうは 思わない。
科学的に、実証されたり、あるいは、どこかの国がそういう兵器を持っていて、使用できるということが はっきりと分かった上でその国が、そういうことを 「やった」と認めるまでは、軽はずみなことを、言うべきではないと思う。
そういうことを言う人は、そのことで、社会的に注目を集めて、自分の利益になるような 講演を行っていたり、いかにも世の中のためになっているかのような 「先生」と呼ばれるようになっていたり、あるいは とんでも本を出版して おもしろおかしくそういう「新事実」とやらを、書いて金儲けにしている。
日本の少し教養のあるひとならば、そんな彼らの話を信用したりはしない。

しかし、そういう事を言う人がいるということは、別にそれはそれで、あっていい。
ただ、彼らがメジャーにはなることはないだろうし、彼らは、貧弱な思い込みと偏見で凝り固まっていて、目が見えなくなっているだけである。

もっとも、彼らの思い込みには、それなりの理由もある。
この点からいえば、私も 彼らに、同情したいと思う。

例えば、ビンラーディンの暗殺をこともなげに、アメリカは行った。
随分前から、私でさえ、ビンラーディンがパキスタン北西部に潜在していることは 友人から聞いて知っていたし、逆に いつでも殺せるビンラーディンを生かしておく理由はなんだろうか?と思っていたほどだった。
それは、政治的に彼を生かしておくことで利用したいと考える勢力がいたはずで、その連中が 何かを企んでいたということが、いくつかのレポートで、それなりに理由付けできているからでもある。
また、彼を殺すことで、9・11に決着をつけようとしていたことも事実である。

アメリカの行うことに限らず、世界は謀略があちこちに張り巡らされていることは、確かに事実だ。

日本はとてもユニークな位置にいる。
例えば、ブルームバーグや、エコノミストなどから聞こえてくるニュースは、日本にも当然入っているが、それらは、英文文化の賜物であり、世界の一方の情報でしかない。
もうひとつは、中国・・・これは世界のもう一方のニュースで漢字文化の賜物であり、日本はこのニュースも享受することができる。
アメリカ、イギリス、ヨーロッパはおおよそ表面しか知りえない情報を、日本は さらに掘り下げて 理解することができる。

実際 日本の輸出額は 中国への依存を高めているし、尖閣諸島以降、中国を悪く言う人やマスコミの一部も、その経済活動の枠組みの中で言わなければならないことは、自覚しているはずだ。
経済の動きは、とどまることなく、継続し続ける。

今回の地震について、様々な意味づけをしようとしている人も多くいるし、もしかしたら、私もそういうことを考える詩人のひとりなのかもしれないが、掘り下げて言えば、そんなことをすること自体が 無意味なのであって、要するに、1地震が起き 2被害が大きく、3今後立ち直らなければならない。という三点だけだ。

単純に考えれば、それで良い話を、誰かのせいにしたり、あるいは、意味不明の意味づけを考えたりして、あっちこっちへ方向性を撒き散らす必要は ない。
プラクティカルに考える人間ならば、無言で、まず、道路を通し、物資を運び、新産業の育成のみを 行うだろう。


66年たって

2011-08-13 18:39:40 | 政治
戦後、66年経った。
66年と一口で言っても、とても長い時間だ。
もし戦争が終わったとき、産まれた赤ん坊がいたら、彼は今年 おそらく定年を迎えている。
彼に、戦争の思い出はあるか?と聞いても、おそらく大した答えは期待できないであろう。
彼は、空襲も知らなければ、兵隊に行くということも、よく分からないはずだ。
GHQがジープに乗って、走り回っているのをみたことはあったかもしれない。
アメリカ人の腕にぶらさがっている 大和なでしこの姿も 多分、目にしたことがあったろう。
彼の成長の記録は、日本の成長の記録と重なる。
彼は、昭和の時代を 確かに生きたであろう。
彼の 命は、すべて戦後のなりたちやその復興のために捧げられたといっても過言ではないだろう。

戦争が終わってすでに 66年の月日が経った。

中国の若者のなかには、今でも日本のことを悪く言う人もいるようだし、韓国にも北朝鮮にもたくさんいるらしい。
日本を悪く思うように、大人たちが教育してきたからであろう。
彼らは、日本のことを悪く思っているかもしれないが、それは責められる事ではないだろう。
なぜなら、彼らはなにも 「知らない」のである。
66年前のことなど、本当に知っている人は、いない。
本当に知っていると書いたが、その 本当 には、多くの意味がある。

66年前に決定権を持っていた人は、もしかしたら、何か本当のことを知っていたかもしれない。
しかし、もしかしたら、知らなかったかもしれない。

昨日起こった事件でさえ、正確には伝わることはないのだから、66年前の記憶がどれほど正確なのかは、わからない。
加害者が日本人であったとして、かりに韓国や北朝鮮、それに中国が被害者だったとしても、被害者の記憶と加害者の記憶が食い違うことは、当然 ありうるだろう。
66年とは、そういうものであり、風化はどんどんすすんでいく。

風化させてはならないと言う人はたくさんいるけれど、一体 何のどの部分を、風化させてはならないのかも、分からないはずだ。
66年の月日とは、そんなものだ。

未来を考えるほうが むしろ たやすいだろう。
そしてもっと、建設的だ。

ならば、過去のことを蒸し返して、嫌な思いをするよりも、未来のことを考えたほうがいい。

66年前に比べて、一体 我々は、どのくらい賢くなったのかについて、考えてみたほうが良いだろう。
66年前に原爆で苦しんでいた日本人は、今でも原発で苦しんでいる。

どれほどの進化もしてはいない。

歯磨き粉が、二種類の色に分かれてチューブから出てくるようになりそれで歯を磨くようになったからといって、「本当」のところは、実に 何も分かってはいないのだ。

それでも、学者や政治家や、マスコミたちは、今も、その無毛なことに大騒ぎしている。


瀕死のアメリカ

2011-08-13 07:48:19 | 政治
アメリカ経済は、ここ数年 どんどんと悪くなってきているような印象があるが、実際には、過去30年間に渡って、積み重なった累積赤字の結果なのである。
ベトナムで疲弊して以来 ずっとアメリカは悪かった。

かつてのアメリカは、とても裕福で、例えば パブに行くと、食べ物などは自由だった。
それこそ、様々な料理が、フリーで食べることができ、そして太っ腹なアメリカ人たちは、ニコニコとしていた。

アメリカ人たちは単純に、世界をリードしている自分たちを信じて疑わなかった。

ところが、過去30年・・・ニクソンの頃から、徐々に悪くなってきた。

今週のアメリカは、文句ばかり言うようすだった。

S&Pへの 不満を皮切りに、ありとあらゆるものへ 文句をつける駄々っ子のようなもんだった。
誰にも頼まれていないのに、さまざな金融の格付けを 評価をする会社というのは ダイアモンドをグレードするのに似ている。
GIAでは、ダイアモンドをさまざまな角度から評価して、値をつけるが、アメリカ人が考えたものはどうしてもアメリカらしく似たやり方になる。もっとも、ダイアモンドの評価は、S&Pよりもっと透明性が高い。
ムーディーズなどが、日本の企業や銀行を散々なめにあわせたのは、記憶に新しいが、それが今、アメリカに対して行われようとしている。アメリカは文句を言っているが、日本がやられているときは、一緒になって手を叩いて喜んでいたではないか。と私などは、思うのだが・・・
アメリカの経済が悪くなっていく根本的な原因は、失業率だ。
10%近い失業率は、まったく良くなる気配すら見せない。

オーストラリアの失業率も0.2%増えて、5%を超えた。まだまだ世界のなかでは、低い水準だが、それでも、もし、中国が倒産したら、オーストラリアも多くの焦げ付きをかかえて一気にダウンしかねない。

こんな社会の中で、日本は復興のことだけ考えて居ればいいのだから、かえって目標があるぶん、幸せかもしれない。
少なくとも、他の国々に比べて、方向性だけは はっきりしている。

日本人のDNAに火をつけろ

2011-08-12 19:34:19 | フリーメーソン
私は、フリーメーソンを通じて 多くの元兵士で、日本に駐留した経験のある人々や、実際に、日本軍と戦った経験のあるおじいちゃんに出会った。

彼らに共通して言えることがある。
それは、日本軍と戦ったときは、恐怖を感じ、そして日本に駐留したときには、その礼儀正しさに感じ入り、戦後の復活を見て、驚いたという三点である。

日本人は、戦争が終わったとき、すぐに、教育を始めた。
食べるものさえない。教室さえない。そんな中で、学生たちは学校に来て そして勉強を始めた。
教師は、薄給のなかでやりくりしながら、生徒を教えた。

「そういう日本人たちを 尊敬する」多くの フリーメーソンのおじいちゃんたちは、口を揃えて言う。
そして、この強い国民が、この震災から立ち直ることを 信じて疑わないと 言い、そして、今、すでに着々と復興しつつある日本の姿のルポをみて、「さすがに、日本だ」と喜んでいるのである。

日本は、多くの国々と、仲良くなろうとしている。
戦争をしないで、平和に、話し合いで問題を解決できる そういう国になろうとしてきたし、今もその姿勢を崩していない。

韓国が竹島を占拠し、尖閣諸島には中国の軍部の陰がちらつき、そして北方領土には、ロシアがいる。
けれども、日本は決して戦争などをして、彼らと戦うことは欲していない。

もちろん、国内には様々な議論がある。
アメリカを嫌う人もいれば、中国を嫌う人もいるし、またその両方を嫌う人もいれば、無関心な人もいるだろう。

だが、日本のそういう様々な人々が、どこかおかしく、間違った価値観をそれなりに持ち寄って(多分、私も間違っているし、あなたも間違っている。人間社会とは おおよそ間違った者の集まりである。)なんとか、これからの日本を 考え直そうとしている。
御互い、100%ではないのだから、この際、間違いを批判しあうことは、やめて、なんとか、良い道筋・・・それは我々の子孫にとって・・・を、考えていくべきだろう。

かつて、間違いをしたと思えば、その過ちを認め、そして修正し、新しい方向性を出すべきだ。素直さは、大事だし、日本人はなんといっても、もともと素直な国民性をもつ人々の集まりだ。

日本人は、何かを言って世界の人々を感動させたわけではなく、その行動で、復興とそして、たった一億ほどの人口と島国で、世界に冠たる経済大国に登りつめたという 結果 をみせたことで、世界の人々が一目置くようになったのである。
寡黙に、何かをやり遂げたのは、戦後の日本人たちで、彼らの見た目は、もんぺ姿であったり、ボロを着ていたりしていただろうし、夜中までくたくたになって働いていただけの、無名の市民たちであったが、その人たちが、今の日本を築き上げてくれたのである。

私たちは彼らに比べれば、随分、格好良くなった。
背も高くなったし、服装も また、ブランド製品も持っている。
だが、その分、彼らより ちょっと弱くなってしまった。
おそらく、貧困・・・それも掛け値なしの 貧困・・・のなかで、生きるということや、家族を守るということを 経験してこなかったからなのかもしれない。
我々は、今 貧困や、戦後の時期に比べれば、ずっとかわいいかもしれないが、それなりにかなり大変な災害に見舞われている。
そして、幸いなことに、我々日本人のなかには、ずっとこういう災害に対して、みんなで一致団結するという熱い物が、真っ赤に流れており、そのなかには、かつて、ゼロから立ち直ってきた日本人のDNAがぎっしりと 隙間なく 詰まっている。

世界は、もう一度 日本の新しい姿を見て、感動してみたいと願っている。

その姿は、やがて、多くの貧困国への教科書となるだろう。
日本は、もう一皮向けた 新しい時代に入っていくだろう。
私たちは、学び、考え、そして、新しいエネルギー革命をしなさいと、天照大神から命じられているのかもしれない。

つまらない小さな毎日のことを、くよくよ考えるのは、時間の無駄になる。
いつまでも、過去の自分に浸っていても、何も始まらない。
小さな箱の中で、自分なりのスピードで始めるのなら、それはそれでもかまわない。

日本を救うのは、そういうひとりひとりの、DNAなのだから。

どこであれ、あなたが誰であれ、教育を受けていようと、受けていなかろうと、何歳であろうと、経験があろうとなかろうと、まったくそんなことは、関係ない。
自分自身の中に流れているDNAに、火をつけてみれば、自ずと道筋は見えてくるはずだから。

日本人のDNAは、可燃性につき、もし 火がつくと それはもうとまらない・・・取り扱い説明書はない。

固い頭の原発支持者たち

2011-08-12 17:51:16 | 政治
原発を維持したいと考える勢力は、根強い。
日本には、それしかない と考える産業構造論者がたくさんいる。

もし、ウランやプルトニウムを使わなければ、資源の持ち腐れになるので、なんとか、これらから電力を出して安い電気を作り出したい。と考えている。
今まで、安全だと言い続けてきたが、このやり方はうまくいなかなかったので、今度は、電気がないと困るぞ という脅しに変えただけである。
やりかたは、詐欺か脅迫のどちらかだ。
つまり、連中はやくざだ。

おそらく、これからは目的のためには、平気で人殺しもやるだろう。
実際に、多くの子供たちが殺されようとしているわけだ。

日本には、確かに悪い人間がたくさん住んでいる。
その悪い人間たちは、金儲けが大好きだ。
そのためなら、どんなことでもする。
詐欺、脅迫、それに 人殺しだ。

原発論者は、こういう人たちのことを言う。
他の人間がどうなってもかまわない。
自分たちさえ良ければそれで よい。
そう考える やくざ者の集まりが 原子力発電の推進者たちである。

こいつらは、悪い人間だ。
詐欺 脅迫 それに人殺しを 金儲けのために平気で行うことができる人間たちだ。

紳士のような顔をしているかもしれないが、とんでもない。
とても、とても、悪い人間たちだ。

地球は、かつて氷河期があり温暖化した時期があり、それらは何千年もの周期で繰り返し、地震や洪水も起こるが、放射能で汚染されるというのは、自然界ではありえない話だ。CO2は、温暖化を誘発するかもしれないが、それでも、放射能よりはずいぶんマシだ。

悪い人間たちは、そんなことは知っていて、それでも放射能や原子力を持ちたがる。
詐欺、脅迫それに、殺人を平気でおこなう人間たちが、原子力を持ちたがる理由は、もっとそれを使って悪いことをしようとしているからに違いないだろう。
どんな 悪巧みを考えているのかしらないが、日本人は、今 変わろうとしている。
暑いけれど、我慢しながら 変わろうとしているところだ。

日本は 世界から今 どう見られているのか?

2011-08-08 23:51:18 | 政治
政治の世界に生きる人にとっても、経済の研究をしている人にとっても、あるいは、震災で被害に会った人にとっても、あるいは、大学生や、様々な研究機関にいる人にとっても、今 この時期に 一番知りたいことは、日本が世界から どう思われているのか ということだろう。



世界の多くの、人々は復興のスピードに驚愕している。
たとえ、菅首相がどれほど「復興が遅いのは おまえのせいだ」などと非難されていようとも、世界のスピードからいえば、日本の現在の復興のスピードは、驚愕するほどの 速さ なのである。
あれほどの震災から わずか 5ヶ月で、ほぼ 完全に近い形で 交通ができるようになっている というだけでも、驚くべきことなのだ。
キューバなどでは、いまでもキャンプ生活を強いられている。

津波と、その後の余震 そして原発のどれかひとつでも、大きなストレスだ。

最近、原発へのストレステストを行うということが 頻繁に言われているけれど、ストレステストが行われているのは、実に日本に対してであり、この後の復興で、日本が再び元気を取り戻すことを、世界は知っている。

時々、今回の地震は、人工的に行われたものだったという人がいる。
私には、はっきり言って 分からない。
分からないというよりも、とんでも話 にしか聞こえない。

そもそも、もし そんな 便利な兵器があれば、アメリカは中国やパキスタンや、アフガニスタン、それに イランやシリア、それにロシアに対して、ドカドカと使うはずだ。何も たくさんのアメリカ人のビジネスマンや 基地のある日本にするメリットは ない。
日本こそ、アメリカの国債を買ってくれるお得意さんで、日本が 自然災害のせいで、金がなくなったら、アメリカが困るのである。

今回のG7では、日本の役割は他のどの国よりも 大きい。
日本が アメリカを買い支えると言い、そして日銀が介入姿勢をだしたことで、「ああ、なんと暖かい支援をしてくれるのだろう」と、アメリカは、感動しているしヨーロッパは それこそ、ハットオフ しているのである。
私たち日本人は、もっと胸を張って いい。

災害にあいながらも、御互い助け合う日本人をみて、お隣の国、韓国は、正直に「彼らに学ぶことは多い」とまで言っている。普段、日本にライバル意識をむき出しにしている、韓国でさえ、だ。

世界の失業率は、二桁になりつつあるか、すでになっている国が多い中、日本は、まだまだ5~6%程度で推移している。
これは、今の世界の常識からいえば、とてもうらやましい数字なのだ。
日本の経済は、まだまだ、丈夫である証なのだ。

日本の女子サッカーが優勝した際、オーストラリア人は、日本を応援していた。
なぜなら、オーストラリア人にとっては、アメリカよりも日本のほうが大好きだからだ。

もちろん、捕鯨問題など、さまざまなことはあるけれど、考えてみて欲しいのは、例えば、オーストラリア人が熱狂した古いアニメーションは ほとんどすべて 日本製であり、それらのなかには、鉄腕アトムや、マッハ GOGO それに 海底少年マリン。
捕鯨に反対するオーストラリア人たちの少年時代には、海底少年マリンが日本製だとは知らないで、あのヒーローの少年が オーストラリアのアボリジニが使っていたブーメランで悪者たちを退治し、ドルフィンを友達に世界の七つの海を守るというストーリーに熱狂していたのである。
オーストラリア人は、単純だ。
田舎者なので、猜疑心が強く、臆病で そのくせ、自大妄想なところがあり、滑稽なほど変な自己主張(それには捕鯨問題も含む)とラグビーのこだわりと、週末のビールとバーベキュー それに、やや おっちょこちょいなユーモアのセンスと、元囚人という自分たちのアイデンティティーを恥じる反面、そこから産まれてくるであろう、ひねくれた人種差別の概念とがごちゃごちゃに交じった人たちだ。
しかし、彼らは、いわば愛すべき田舎者たちなのである。
話が脱線した。

世界が日本をどうみているのか。と言う点に立ち戻ってみよう。

世界は、日本を尊敬している。
それは、アメリカ、オーストラリア、のみならず中国もまた多くの東南アジア、アフリカ人にいたるまで、世界は、日本が今後、本当の意味でどんなリーダーシップで世界に良い影響を与えてくれるのかを とても待ち望んでいる。
日本がこれから、どんな方向に行こうとするのかは、もちろん、まだまだ、未知数だが、世界のなかの日本として、これからも 是非 良いお手本を見せて欲しいと願っている。
地震の時にもその後も、なんの混乱もなく、粛々と復興していく日本の人々
それに、立ち向かっている原発への反対運動・・・(それも決して暴徒化していくのではなく)
これらは、世界の人々にとっては、学ぶ点がたくさんあるのだ。

日本人は暴力的に解決することを望まない。
それよりも、知恵を使い 御互い学びあいながら、有効な方法で、ひとつずつ具体化することを望むのである。
大きな声を張り上げるのでもなく、ただ、静かに、耳を傾けながら、考えて進んでいく
それが、日本らしいやり方だ。

私はそんな日本に生まれたことを とても 誇りに思っている。

混乱

2011-08-07 22:54:29 | 政治
明日からの市場が 混乱する。

日本としては、さらにアメリカ国債を買うしかないのであろう。

しかし、とてもリスクの高いやりかただ。
すでに1トリリオン近いリスクを持っているのに、さらに買い増すのだという。

私は、かつて、ダイムラーとクライスラーが合併したことを思い出している。
ドイツのダイムラーは、業績がよく、製品も メルセデス ベンツという最高級品質の車を持っていた。
一方、アメリカの クライスラーといえば、リーアイアコッカが引退した後、どんどんと業績を下げ、死に体の状態であった。

ダイムラーとしては、助け舟のつもりで、合併をした。
ダイムラーの幹部は、吸収し、今後自分たちの技術を投入することによって、クライスラーを立ち直らせると考えていた。
にもかかわらず・・・
アメリカ人は、やはりアメリカ人だ。
彼らは、自分たちがボスだと勘違いしていた。
つまり、低姿勢に傘下に入り、教えを乞い、なんとか生き延びさせていただきたいとお願いをしていなければならない立場のはずが、経営権は我々にあり、ダイムラーは我々の傘下に入ったと勘違いをしていた。
むろん、こんな結婚が長く続くはずもない。
彼らは 離婚した。

その後の、ダイムラーとクライスラーの結果は、ご存知のとおりである。

アメリカは、「金を貸してください」とは言わない。
「こんな 魅力のある投資機会は二度とないから、買えばいいよ」と言う。

日本は、買う。
そうしなければドルがさらに下がり続け、日本の保有国債の価値も下がるからだ。
日本が買い支えをしてアメリカという巨木の倒壊をふせごうとしている・・・が

将に、大木の倒れんと欲するところ 一縄のつなぐところにあらず。
である。

私は、今の日本には、他人に金を貸す余裕など ないと言っている。

日本の製造業と輸出は、今までのような構図では継続できない。
物を作って アメリカに買ってもらうという構図は、アメリカのほうが維持できないと言っているのだ。
彼らに金を貸して、買ってもらうという方式は、1980年代から延々と続けてきたがすでに30年経っている。
金を返して、なんとか自力で買う力を持とうとするどころか、アメリカはその後もたくさんの経済的な過ちをし、そしていくつもの戦争出費をし続けてきた。
日本の弱ってきている原因は、アメリカのこの30年間の失策にも原因があったのである。

本当に、日本の製造業と輸出に、正しい方向性を示したいのであれば、日本は、戦略をかえなければならない。

まず、第一に考えなければならないのは、今後のマーケットのニーズ・・・平たく言えば、お客さんがどこにいて、何を欲しているのかということである。

お客さんが、アメリカだという考え方は、それ自体がやや古くなってきていることは すでに述べた。
まだまだ、アメリカの底力はこんなもんじゃない。まだまだ、アメリカは復活する力を持っている。だから、大丈夫だ。
と言う人もいるだろう。
それならば、今までのようにアメリカの国債を買い続け、アメリカを買い支え 金を貸し続けることのみが、正しい方向性だろう。
なにもしなくて いいことになる。
しかし、本当に、それで安心だろうか?
もし、失敗したら、日本は、どんな巻き添えを喰らい、そして、どんな危機になるのであろうか?

私は、100%今までのやり方を変えろというほど、アグレッシブな提案をするつもりはない。
しかし、保険をかける意味でも、今後の日本の製造業をもう一度点検しなおし、そして、「お客さん」になる新市場を開拓しておくべきではないだろうか?と、やや控えめながら、重要な提案をしているのである。
そして、アメリカの国債を買う金があるのなら、より、復興と日本の製造業のR&Dへの刺激策と、さらに新しい「お客さん」へのマーケティングに力を入れるべきではないだろうか?と、提案してみたいのである。

この続きは、いずれ書くが、今のままの閉塞感で、ため息をついているか、今までどおりの政策を盲目的に進めている政府のどちらも、間違っていると、思う。

ハイリスク ノーリターン・・・

2011-08-07 00:01:00 | 政治
私が7月に書いたとおり、アメリカの評価が下がった。
AAAがAA+になったことで、では、どんな影響が出るのか?

まず、アメリカはより高い利息を支払わなければならなくなるであろう。
そして、それは経済の足かせとなり、また、さらに赤字を増やしていく結果となるであろう。
そうなると、さらに借金を増やさなければ、首が回らなくなるであろう。
そのときに、AA+からさらに、レートが下げられると、アメリカのデフォルト・・・メルトダウンが始まるであろう。
それまでに、何らかの手を打つ必要があるが、大戦争でも起こして世の中の秩序を一旦無茶苦茶にでもしない限り アメリカは普通の方法では立ち直ることはできないであろう。
例えば、リビアにアメリカが攻め込んでいくということを想定している中東の友人がいる。
イランは、強大だが、リビア程度だとちょうどサイズがいいからだという。
そうかもしれない。
またヨーロッパもひとつ加わりたいと言うかもしれない。
なにしろ、ヨーロッパもギリシャをはじめとし、アイルランド、スペイン ポルトガル イタリアと次々に、デフォルトの危機が迫っている。
どうしようもないのに、なんとかしようとするならば、ただ借金を膨らましていくしか ほかに手のうちようがない。

借金だけなら、人は死なないのだが 結局、戦争にでもなってしまうと、今度は戦争経費がかかり、多くの人が亡くなり、そして、アメリカにはまた膨大な借金が出来上がるが、とりあえず米ドルは継続できることになるだろう。

そんなシナリオは、考えたくもないが、今の時代は、手詰まり感が充満している。

こんなときに、何を買えばいいのか?
と言われれば、金の現物だななどという、まあ、一昔前なら、馬鹿にされたことを、今では、一般のOLでも買うという時代になっている。

私がかつてホームページを始めたころは、ゴールドはまだまだ250ドル=オンスであって、それは、それは、安かった。
そのころに、買いだめをしていた人たちは、今頃、「それみたことか」と笑っているか、あるいは現実にこうなってしまうと、今後のことが恐ろしくて震えているかのどちらかだが、恐らくは 後者であろう。
なぜなら、先の見える人にとって、今後の世界は、まったく、ろくなもんではないからだ。


佐賀県 古川知事

2011-08-06 22:52:07 | 政治
原発を反対するに当たって、考えなければならないのは、たとえば、こういう人間を相手にしなければならないということだ。

古川知事は、九電から多額の政治献金を受けているとのこと。
また、玄海町の 岸本英雄町長
彼の実家、岸本組は九電からの工事を請け負っていてその金額およそ5億円

まあ、大雑把に書いたが、詳しくはネットで検索してもらえば 出てくる出てくる・・・
要するに、彼らは九電とズブズブの関係であったということなんであろう。

そういう人間たちが 上に立って、自分たちの利益のために政治を行い、多くの未来の 日本人の子供たちがガンで苦しんで死んでしまうということを、今、あなたたちは、目の前で見ているのである。

福島の妊娠したお母さんたちが、私の妻の実家のある福岡県で出産をしにきているらしい。
そのため、入院期間を通常1週間程度なのだが、4日に縮めているそうだ。
お母さんたちにすれば、悲壮である。
なにしろ、放射能から逃れるために、逃げてきているのだ。
もちろん、私が同じ立場なら、やはりそうするであろう。

子供の未来を願わない親はいない。

しかし、誰が、福島をこんなにしたのか。
何のせいなのか。

もっと、怒っていいはずだ。
それは、古川知事や岸本町長のような人が やはり福島にもいたからであり、そして その人たちは、原発を推進してきたからであり、それを必要としていた東京都民がその福島の原発から出てくる電気で町を不必要なまでに、煌々と照らしていたからであり、それが、ひいては、このかわいそうな子供たちの犠牲となっているのである。

私は、いずれ福島やその近隣県の子供たちが、ガンにかかり、犠牲になっていく未来を、悲しまずにはおれない。
目に見えない恐怖なのだが、確実に、目に見えなくても、そこには、放射能という恐ろしいものが あり、それは、子供たちを蝕んでいる。

放っておいて いいはずがない。

東電前でのデモの若者たち

2011-08-06 21:52:26 | Weblog
若者たちが、彼らなりの言葉と、行動で 声を上げ始めた。

この動きを、年寄りたちは 「警察の言うことも聞かないで・・・」と揶揄するが、若者たちが 自分たちの声を上げたことにたいする評価はない。

私は この若者たちが 大好きだ。
日本の未来に 自分たちのやりかたでかかわっていこうとしているし、そして問題意識を持ち、さらにそれだけでなく、行動で示している。
なにかをしなければならない気持ち。
私は、ここに出かけた若者たち、警察の声に馬耳東風であった君たちを、誇りに思う。

もちろん、デモをして何かが変わるかどうかは、別問題だ。
これからの、活動をどうすればいいのか、どうか、よく考えて計画を練って欲しい。
日本は民主主義の国だ。
言論の自由も許されているし、君たちには選挙権もある。
だから、政党を立ち上げることもできるだろうし、それに、国そのものを変えていくリーダーを選ぶことだってできる。

デモは、スタートであっていいけれど、それが目的であってはならない。
どうか、ここから、何かを本気で始めてみて欲しい。
きっと、君たちには、できるだろう・・・

私は、こうして反原発を書き続けていくし、それによって、少しでもシドニーから 君たちの応援をしたいと思う。



なつ

2011-08-06 04:57:52 | Weblog
今年も夏が日本には来ている。
青い空に、流れる雲は同じでも 去年とはちがう。

会いたい・・・

この曲を聴くと 涙が出てしまう。
東北の何万人の 「会いたい」 人々の声が聞こえる。

海岸線を歩いて、方々探し回った挙句 見つからなかった大切な人
形見の着物
変わり果てた姿。

みんな、たくさんの約束をしていたのに、もっともっと笑顔をみたかったのに

お盆がやってくる

大切な人が、帰ってくるお盆。
なるべく 笑顔で迎えてあげよう。

悲しすぎるから・・・