Sydney Yajima


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オーストラリア人との戦い方

2010-05-30 06:54:02 | 世界情勢
オーストラリアが 日本の捕鯨調査を訴える。
原因は、様々なことが裏側にあるが、ケビン ラッド首相が経済政策や税金などの失政により人気が下がっていることで、選挙に向けて人気取りをしようとしていることが、その中でも一番大きな原因だろう。

日本 VS オーストラリアでは、日本のほうに、圧倒的にたくさんのカードがある。
絶対に日本は有利だ。

今回の捕鯨調査の裁判結果が、例え日本に不利になろうとも、そのダメージは限定的で、また、時間がかかるので、そのうち「ああ、またか・・・」くらいの反応になるだろう。
しかし、問題の本質は、実はくじらにあるのではないことを、日本人は知っておくほうがいい。
問題の本質は、日本が金持ちだということだ。

オーストラリアも中国も、韓国も、また他の多くの東南アジアの国々も同じで、多くの国が日本に嫉妬している。戦争が終わり、世界第二位の大金持ちになり、国民たちは毎日楽しそうに見えて、安全で、とてもきれいで、世界で一番住みやすい国を作って、宗教的な対立もなく、「あのやろう・・・」となるのである。
ヨーロッパもアメリカも、日本に嫉妬している。
文化を持ち 人々は礼儀正しく、家族愛に満ち溢れ、笑いで国中がテレビを見て喜んでいる。

よく、自称 知識人やら、国際なにやらと肩書きのつく人間が、「このままで いいのですか?」とか、日本人は低脳だとか、自分たちをコケ下ろすけれど、日本ほど立派な国は、歴史上 世界にないと私は思う。
もちろん、問題はある。それはどこの社会、国でも問題を抱えているのと同じだ。だが宗教的対立で、人殺しが毎日起こり、ドラッグでギャングが殺し合いをして、あるいは、政治家が賄賂を受け取っているのが当たり前だと言う社会であったり、それが様々な木っ端役人にまで、浸透している社会であったり、あるいは、ストリートで、裸になることが文化だとか芸術だとかで、ゲイが繰り出してパレードしたり、あるいは、パレスチナとイスラエルのような宗教的かつ欲望の塊の境目が無いまま、人殺しが毎日あったりということに比べたら、日本の問題はとっても、マイナーなものだ。ちょっとバンドエイドで治療できる程度のものだ。

金が無いとか失業率が上がっている・・・とはいえ、5.1%程度なら、世界では優秀なほうだ。アメリカは10% スペインは20%なんだ。5%くらい失業率を持っていたほうが、経済は健全に動くだろう。失業率がゼロになるとインフレが起こり、大恐慌になると理論上はケインズが言っている。5%くらいの数字なら、許容範囲だ。

もちろん、日本に問題が全く無いなどとは言っていない。
ただ、嫉妬されるくらい、マシなほうだと言っているだけである。

そんな中で、オーストラリアが捕鯨で訴えると言う。

日本の戦い方は、いろいろあるけれど、オーストラリアが一番驚いて、困ることがある。
それは、「オーストラリア製品 不買運動」だ。
市民団体が、「オージービーフを買わない運動」を行うと宣言するだけでも、オーストラリアはいっぺんに萎縮するだろう。


OKINAWA

2010-05-29 08:46:15 | 世界情勢
沖縄の辺野古に、結局は決まる。
鳩山首相が「TRUST ME」と書簡をワシントンに送った時点で、彼は、辺野古ありきで進めるつもりだった。いや、もっと正確に言えば、そうではなく、もともと、辺野古のつもりだったので、県外などと言う言葉は、社民党のあぶり出しに後ほど使うために用意していた罠だった。
5月の末というのは、前もって、北朝鮮が行動を起こす? ことを知っていたためで、そのときに、「辺野古しかないだろう」と言えば、閣僚も国民も危機意識から、納得することを知っていた。ただ、社民党だけは、浮かれてグアムに基地移転先を見に行くと、飛行機に乗ってグアムに行ったりしていた。
なぜ社民党をあぶりだす必要があったのだろうか?

社民党は、もともと、内部分裂が激しい政党で、まとまりはないカルチャーを持っている。共産党のような毒もない。鳩山首相にすれば、扱いやすい女ぐらいな感覚だったかもしれない。

しかし、沖縄の感情は、その間、すべて無視されてきた。
沖縄の人の気持ちは、どうだったのだろう?
米軍に出て行ってもらいたいと、思っていたか、そんなに単純なものではなかったか・・・

米軍があれば迷惑で、日米地位協定の矛盾を感じているけれど、地場産業の弱い沖縄で、米軍とは長い付き合いをしているのだから、本当に無くなってしまっても、沖縄の経済は大丈夫なのか?という議論は、以前からあった。

一方、「もういい加減うんざり」という声もあった。

どちらも 沖縄の本音だろう。
そして、どちらも間違ってはいない。生活基盤は大事だし、うんざりだから出て行けと言うことも沖縄の島民の権利として主張できる。

沖縄は、歴史的にいつも、対外的に、どうすればいいかを考えて活きてきた。対中国であったり、対日本であったり、そして今は、アメリカとどう向き合うか?という大きな対象があり、その中で、立ち位置を探し、自分たちの権利を守ろうとしている。

沖縄は、日本だけのためにアメリカ基地を抱えているのではなく、極東のど真ん中に位置してしまったという避けられない運命の中で、韓国、台湾、フィリピン、までも巻き込んでの、中心地にあるために、アメリカ軍を抱えてしまうという皮肉になっている。

日本が太平洋戦争に、勝とうが負けようが、どこかの基地が沖縄には作られただろう。それがアメリカの基地になるか、日本軍の基地になるかの違いがあっても、基地は沖縄のジェオグラフィックな運命的な位置において、どうしても必要になる地の利になってしまう・・・

沖縄の、取るべき選択は、米軍に出て行け という理想を言うべきタイミングも、また力もないのであれば、第二の選択である、いかに米軍兵士に 日本と沖縄の両方の法律に従わせるか、そのために、内部的に、何を整備し、そして、外部的にはどのようにその整備事項を発信していくか、そのためプロセスにかける時間がどのくらいの間に行うか、また、具体性を持たせるために、強制力をどのように持つか・・・と、考えて煮詰めていくことが、より現実的で今 行うべき選択になるかもしれない。しかも、強制力を伴うと言う点が、とても大事であるので、ここを、どう推し進めていくかは、各沖縄の住民の団結が必要だろう。

日本の国に期待できることは、少ない。
鳩山首相に期待して、なんとかしてくれないか?というのは、的外れで、まず自分たちが、どうしたいかを具体的に一致団結できるところを探り、最終的に、「こうする」というところまで持っていった上でなければ、戦略も立てられない。

戦略は、様々に立てることが出来る。場合によってはアメリカの司法に訴えることも、できるのだ。
だが、一致団結できる具体的に「どうしたいのか?(どうしてほしいのか?ではなく・・・)」を持たなければ、志の立てようも無い。

沖縄は、多くの複雑な問題を、どこか、なあなあでやってきた。
それが県民性なのかもしれないし、そうしなければ精神的に持たないくらいキツイ思いもあったからかもしれない。

これからの沖縄がどうなるかについて、予想を考えると、悪い面ばかりではないだろう。沖縄の地の利は、韓国や中国、台湾からの観光客をたくさん呼び寄せることになるだろう。

すでに沖縄は、東京や大阪の人間から見れば、ニューヨークの人間がフロリダに行く感覚で、とても明るくて楽しい日本の中の、トロピカル リゾートの地位を確立している。
基地の移転後、カジノも出来る。
やがて、様々な国から多くの観光客がやってくるようになるだろう。
金儲けができるチャンスはいくらでも増える。
沖縄で、ちょっと目端の利く人間なら、大金持ちになるチャンスがこれから10年間に大きく広がる。
間違いなく、これから広がるのだけれど、お金のせいで、沖縄らしさを失わなうことだけは しないで欲しいと願う。




あるパレスチナ人の悲嘆

2010-05-28 15:37:11 | 世界情勢
私の知り合いのパレスチナ人。彼の娘がロスで、成功し、両親を招待した。
当初、このパレスチナ人の夫婦はシドニーから離れたくは無いと言って、行くことを嫌がっていたが、何度も勧められてついにその気になって、パスポートの申請に向かった。
彼らはすでにオーストラリアに帰化して、40年以上たっている。
だが、移民局は「パスポートの発行が出来ない」と彼らに告げた。
なぜ?
その理由は、「出生地、ベツレヘムという地は、パレスチナにはないからだ」と言う答えで、二年前から、その地名は移民局のシステムから消えていると告げられた。
彼は、移民局のパスポート申請カウンターで怒鳴りまくり、「ベツレヘムは聖書に出ている。イエスキリストが生まれる3000年も前からパレスチナのものだ」と怒鳴ったが、受け入れられず、最後に、「では、その旨を申請する書類を送るので、書いて出しなさい」と言われた。という・・・

イスラエルが、ユダヤ人が、裏から手を回して俺たちをこんなふうにするんだ。俺たちは世界中から嫌われている。誰も俺たちに手を差し伸べようとしてくれない。一体、正義はどこにある?俺たちは、あの土地に先祖代々何千年も住んできたのに・・・と悲歎に暮れる。

一体ユダヤ人は、わずか1700万の人口で、どうやって、世界をコントロールできるんだ?

と彼は私に言う。
私は、ユダヤ人の友人も多く、また彼らの気持ちも分かるし、一方この悲歎に暮れているパレスチナ人への同情心もあり、言葉に詰まる。

人と人。国と国。政治と駆け引き。そして、私たちの世界は、どこへ向かおうとしているのだろう?

抜いた刀の納め方

2010-05-28 03:33:54 | 世界情勢
韓国と北朝鮮が、やいやいとやり合っている。
その二つの国は、同じ民族で、元はと言えば、同じ釜の飯を食い、同じ屋根の下で暮らしていた同胞であった。
そして、その二つの小さな国が揉めているときに、中国とアメリカという大国が、それを利用して駆け引きをはじめ、破産しそうなヨーロッパに中国が金を出すと言うことで、変な決着をさせようとしている。
つまり、韓国も北朝鮮も、アメリカが中国と直接対談するための前哨戦の出汁に使われているようなものだ。
アメリカは金融危機以来、なんとか中国を話し合いの場所に引っ張り出したいと考え、一方中国は、行き過ぎた景気刺激策が、国内の不均衡を呼び、このままでは高騰する国内のインフレと、さらには、原料の輸入の高騰(オイル、鉄鉱石、石炭)などなど、話し合わなければならないことは多かった。
アメリカのドルが暴落すると困るので、アメリカドルへのてこ入れをも行い、ここ数日の、クリントン女史が中国を訪問して以来、不思議な為替変動が起こっていることと、この北朝鮮問題は切り離して考えるべきではないかもしれない。

かわいそうなのは、亡くなられた46人の兵士たちの皆さんで、彼らが、もし単に、こういう政治・経済ゲームの出汁に使われたとしたなら、死んでも死に切れない思いだろう・・・。

アメリカドルが、なぜか、この時期に強くなり、10000を割り込んだダウも自信を取り戻し始めているのも、ここで持ち直す理由が、どこかで連動していると考えたほうが、分かりやすい構図になる。

さて、問題は北朝鮮と韓国が、どこでどうやって、仲直りするかということになるのだが、恐らく仲直りはしないで、ずるずると、お互いを言葉をきわめてなじり合い、次の選挙戦まで、そうやって続けていたほうが、韓国の現政権にとっても、北朝鮮の金正日にとっても、都合よくいくという見方もできる。なぜなら、緊張状態は、料理のスパイスのようなもので、金正日にとっては国内の引き締めに使えるし、李政権にとっては、強い姿勢を出すことで、彼らの正当性をかなり強くアピールできることになるからだ。

そうなると、馬鹿を見て振り回されたのは、普天間基地を早々にあわてて決めた鳩山政権だけだという見方もまた、できるだろう。

ところで、新しい経団連会長が出た。この人は、本物だ。腰が低く、頭もよく、世界中にネットワークを持ち・・・つまり、いつでも様々なカードを切れる立場でありながら、そんなことをおくびにも出さない・・・そんな人物だ。ただ、いかんせん、年齢がいっているので、そう長くは勤まらないだろう。だが、短期であったとしても、かなりの仕事が出来る人であることに違いはない。
これは次の選挙戦へ、様々な行動を、トップの人間たちが始めていることを意味する。
本当に、戦後ずっと日本を動かしてきたのは、自民党ではなく、その裏側にいる保守のトップの人間たちで、彼らは、今でも、才能のある人間をたくさん抱えているし、そういう人間たちをどこで、どのタイミングで、どうやって使えば一番良いかを知り尽くしている。つまり看板がどうかわろうと、中身は同じ饅頭を売っている。大事なのは、中のあんこが食えれば、外見は変わっても構わないのであるということだ。
外見が、何から、何に変わるとか、それが、今後どうなるか?という 具体的なことについてはGSMの、仲間内でしか話せそうもないが・・・


脅威

2010-05-27 21:39:30 | 世界情勢
北朝鮮は、本当に 脅威なのか?

この根本的な質問について、考えてみるというのは、どうだろうか?

決して、あなたを不安にさせることを目的としたものではないことを、まず書いておこう。
私にとっても あなたにとっても、ただ不安になることは、何のメリットもないことだからだ。

もっと、プラクティカルに、具体的に、冷徹な目を持って、今の私たちの囲まれている現実について、考えてみようではないか?と提案しているだけである。

まず、歴史的に見て、韓国と北朝鮮は、半世紀に渡って、戦争をしている。それは、冷戦であれ、実際の戦闘を伴うものであれ、彼らは常に戦争をしてきた。これは、事実である。

第二に、過去、朝鮮動乱という時期以降、今ほど両国が緊張していることはなかった。
これも、様々な事情を鑑みて、事実だと言えるだろう。

第三に、アメリカが今回、本腰を入れている点を見逃してはならないというのが、私の注目している点である。ヒラリーの行動は、今までのどの紛争に比べても早く、また、北京に乗り込んで演説をするというパフォーマンス自体、本気度を感じる。

第四に、国連の動向も大いに関心事であるが、国連議事長が、異例の「私の出身国である韓国の・・・」と言う言葉を使っているてんをみると、国連の動きが北朝鮮をさらに、追い詰めるという流れは、出来上がったと見る。

第五、これが問題なのだが、すでに軍事演習の日取りも決まり、それが、北朝鮮の目と鼻の先で行われると言うこと。この意味は、すでに韓国もアメリカも、戦争をする気があるなら、いつでもかかって来いというゼスチャーで、北朝鮮の若い将校がその挑発に、自分たちを抑えられるだろうか?

 ・・・かりに金正日の命令などなくても、国のために、一矢報いるなどと暴走することが十分考えられ、そうなると、戦争は、本格的にあちこちに始まり、空爆とミサイルのオンパレードになるのである。

私の意見は、北朝鮮の軍事力を甘く見てはいけないということだ。
今回の緊張が、戦争になる確率は、様々な危険性を勘案し、その不安定さを考慮にいれると、少なくとも30%以上の可能性があるのではないか?
50%以上と言う人もいるかもしれないし、80%以上という人もいるかもしれない。だが、どちらも、出来れば戦争を避けたいと考えているので、なるべく控えめに希望を込めて30%以上の確立としておく・・・無論、こんな確立をいくら考えても、当てにはならない。始まるときは、明日からでも始まる・・・


奇襲攻撃

2010-05-27 03:12:53 | 世界情勢
韓国の映画をみていると、戦争のシーンは、大抵、強大な敵に対して、少ない味方が、奇襲攻撃を成功させ、勝利を手にするというパターンが 多い。

これを昨夜、北朝鮮から出航した4隻の潜水艦に当てはめてみると、彼らは、目標Xに向かい、約2700キロメートルで航行できる範囲内で、出航後、2~3日後にターゲットに近づき、任務遂行後、また2~3日かけて母港に帰ると考えられる。

日本にとっての脅威は、原子力発電所への攻撃だ。

アメリカ軍にとっては米軍基地への攻撃。

無論 韓国にとっては、更なる、軍港拠点の攻撃だろう。

総航行距離が約 2700キロと短いため、恐らく日本への攻撃は含まれておらず、もっとも可能性があるとしたら、韓国の哨戒船への更なる攻撃か、もしくは、民間のタンカーなども含まれるかもしれない。

ともかく、あと、3日以内に何事も起こらないことを祈る。

鉈ではなく、斧で・・・

2010-05-25 03:35:00 | 世界情勢
いよいよスペインが問題になってきた。雇用状況の悪化にともない、多くの事業主が、安い給料で人を雇うようになり、そのために労働者の意欲がそがれて、ますます、仕事の効率が鈍り、さらに悪い環境を作り出している。イギリスを始めEUがここに金を入れる前に、様々な雇用のリフォームをしなければならないが、どこから、どう手をつけていいのか分からない状況で、大きな出血を覚悟で取り組まなければならないことだけは、確かだ。
ギリシャに湯水のように流れ込んでいくIMFの資金も、無駄になるのでは?という観測が飛び交う中、さらにオイル価格が下がり続けている。
オイル価格はこれからの景気の指標のひとつになりうるので、やはり、リセッションの懸念は相当深刻になってきている。
イギリスは、来年度の予算を大幅にカットすることを決めており、これによって、雇用悪化がさらに深刻になるようだ。

こんな折、ついにヒラリークリントンが動き出した。

今までアフガニスタンで、ゲームのような戦争を延々とやっていたが、北朝鮮と韓国の事情が余談を許さない状況になっている中、北京でのかなり強い調子で北朝鮮を非難した。

これは、今までに無い強い声明で、戦争一歩手前であることは、そのピリピリした空気で分かった。

こんな折、イランがウランの輸出を企てている。
トルコ経由だとのことだが、どこへ行くのか?
これから、あちこちの国に、核爆弾の製造と核の保有が始まり、戦争になると通常兵器として核兵器が使われる世の中になるなら、私たちの生命の安全は、絶たれるだろう。
核兵器は、臨界を限定し、そこにあわせて誘発させる技術が難しいとされているが、実際はそれほど難しい技術ではないとも言われているので、本当のところは、分からない。
ただ、言えることは、すでに70年近く前に確立されている技術であるということで、その時代には、まだ蒸気機関車が走っていたのだから、難しいはずが無いと思う。

北朝鮮が核爆弾を作る技術をすでに持っていて、あるいはそれを韓国や日本に打ち込むための準備をしていると考えたほうが、そんなことは、まだできないだろうと考えるより、よほど理にかなっている。とすると、北朝鮮は今回の問題がこじれて戦争になったら、やはり核爆弾を使用するとみて、間違いはない。

さて、金正日が、指示を出して、韓国の哨戒船に魚雷を打ち込んだのか?ということが議論になっている。

金正日ならば、そんな命令は出さなかっただろう。彼は、そんなことをすると、韓国の世論が怒り、経済的にますます困っている北朝鮮に、より大きな圧力がかかってくることを、見抜けないほど間抜けではないからだ。
案の定、韓国は南側の海域を封鎖すると発表した。
この発表は、今までの象徴的な圧力とは異なり、具体的、かつ、効果的に北朝鮮にとっては、厳しい圧力となる。なにしろ、400隻近い船が、今までその海域を通って、通航していたからだ。
もし、金正日が今回の魚雷命令を出さなかったとしたら、一体誰だっただろう?
すくなくとも、高位の人間であったはずで、金正日の側近である可能性が高い。そうでなければ、これほど大きなインパクトのある決定を出せるはずは無いからだ。
金正日は、自身、北京に行くことによって、バックアップを依頼したが、「われわれは、積極的に戦争に関与することはしないが、戦争を回避するための努力は惜しまない」という言葉を取り付けたと言われている。つまり中国にとって、困った隣国の北朝鮮から流れ込んでくる難民を受け入れるようなことはしたくないし、また、庭の目の前で、ドンパチとアメリカ軍が爆弾を落とす様子も見たいとは思っていない。だから、戦争は避けたい。とそう願っているはずだ。
金正日にすれば、もし、仮に、彼が直接命令を下したわけはなかったとしても、今回の魚雷の攻撃を自分以外の誰かが、自分を通り越して行ったとは、口が裂けても言えないはずだ。なぜなら、それは自分のコントロールが部下に対して効かなくなっていることを露呈してしまうことになるからだ。
今回、北朝鮮が「我々の行ったことではなく、米韓の陰謀、でっちあげ」と言っている背景には、もしかすると、本当に、金正日は、部下の虚偽報告を信じ、そうであると思っているか、あるいは、せめて、そうであってほしいと願っているのかのどちらかかもしれない。


だが、誰がなんと言おうと、一度発表してしまうと、これは歴史的事実になる。アメリカが認め、イギリスを始めヨーロッパ諸国が認めれば、魚雷が、どこの、どの潜水艦から発射されてきたものであろうとも、それは北朝鮮の仕業だと言うことになるのだ。

戦争までの段階を三つに分けるとしたら、6カ国協議を行っていたのが、第一段階で、今回の46人の犠牲を出した哨戒艦の沈没は、第二段階だ。もしこれが、普通の国同士ならば、すでに空爆が始まっていてもおかしくない。韓国は勤めて冷静になろうとしているが、しかし、もはや、後戻りの出来ない道に立っているのかもしれない。

そうなると、日本に及ぶ被害の算出をどのくらいに見積もるのか?ということになる。

おそらく限定的ではあっても、、ミサイルの飛来は避けられず、日本も戦後初の自衛隊の出動となる可能性が高い。ここで、日本が高い戦闘能力を示すことが出来れば、今後、中国に対しても、牽制となるだろう。

今の時代は、ナタで切り取るのではなく、オノで叩き割るほうが、向いている。
そんな時代になった。

そして、オノを振るうのは、可愛い華奢な、女の子の指で事足りる。なぜなら、これからの戦争は、ミサイルを衛星で誘導して確実にターゲットに落とすために、遠隔からコンピューターで制御するシステムだけで、いいからだ。ただ、ミサイルの落ちた先では、何万人もの死者が出ることだけは、前時代の戦争と いささかも変わらない。

枯渇

2010-05-24 01:23:58 | オーストラリア資源
オーストラリアには 石炭、鉄鉱石、ボーキサイト、ゴールド、シルバー、パラジウム、石油、天然ガス、スカンジウム、マグネシウム、ウラニウム、銅、ルチル、コバルト、などなど、がある。
他には、牛肉、羊、羊毛、シーフードがあり、さらには小麦、コーン、サトウキビ、などなどの農産物もある。
人口は、わずか日本の4分の一、で、広大な国土は、日本の20倍以上にもなる。
西オーストラリアは120万人程度の人が住んでいるけれど、西オーストラリアだけでも日本の8倍ほどの面積がある。ちょうど、神戸市ぐらいの人口が、そこに住んでいるわけだ。

移民で成り立っているので、もし、経済が悪くなると、水道の栓をひねったり開けたりするように、移民政策を変えればよい。

そのために失業率をある程度、力でねじ伏せるような方法ではあるけれど、コントロールできる。この点も、日本とは根本的に違う。

日本は、年寄りの国で、子供が少なく、年寄りの多くは、すでリタイアをしている。オーストラリアも人口問題と、リタイアは大きな問題だったが、今は、リタイアの年齢を取っ払ってしまい、何歳でも働けるようになった。
70歳でも元気なら、働く。

日本は、オーストラリアと同じようなモデルケースを使うわけには行かない。

しかし、日本の今のやり方は、行き当たりばったりが多すぎて、中々良くならない。

日本の景気対策は、雇用を増やすことと、給料の底上げにあるので、それをするためには、まず、為替の安定を考えなければならない。つまりドルで一喜一憂していた、日本の産業構造を、見直すべきで、もっと、世界はアメリカ一辺倒ではなく、幅広い動きをしているのだから、ドル、ユーロ、そして様々な為替を、バーチャルに、比較検討できる新しいシステムの構築があれば、もっと、現在の日経平均が、円でみることをやめれば、案外、悪いと言うほどでもないと思えるかもしれない。

もちろん、これは、大きな仮定の話で、実際には、国際間取引はもっとどろどろとしたものがあり、場合によっては戦争まで始まってしまうかもしれないので、ではやってみますか・・・とはいかない。

アメリカはドルを徹底的に防衛するつもりだろうからね。


一番底 二番底・・・

2010-05-20 22:53:00 | 世界情勢
2009年3月にS&P500が悪魔の数字、666をつけたことが、一番底であったと、私は多くのアナリスト、経済評論家、あるいはトレーダーなどと同じく思っていた。
だから、あれを一番底だと定義し、二番底が来る可能性があるなどと書いていた。

そもそも、あの一番底、666の数字は、多くの市場関係者にとって、ここが底だ。と思わせるに十分な下げで、下げ止まり感は、確かにあったと思う。
それは、その前の年の2008年に起こった、アメリカの不動産バブルの破綻、さらには、リーマンショックから世界大恐慌が来ると言われて、どんどんと下げた結果の話で、その後、2009年の3月以降は、中国が40兆円の大幅な内需拡大を行ったことなどで、第二の世界のエンジンが景気を引っ張り、オーストラリアなどは、インフレでかえって景気が良くなるという異常な状態が約一年続き、多くの市場関係者は、世界大恐慌は、回避されたと、言い始めた。

私は、そこまで楽観的にはなっていなかったので、「いや、二番底がくる」とやや控えめな言い方ながら、べつの予測を出していて、それはこのブログにも書いていた。

しかし、今、その予測は、甘かったのではないか?と反省している。

というのは、多くの市場関係者が言っていた 大恐慌は回避された という言葉を、やや、期待をこめて鵜呑みにしていた自分が、何処かにおり、その自分は、最悪でも2009年の3月より やや、ましな二番底・・・程度の認識で、二番底を予測していたからである。

私は、反省をこめながら、今は、実はこう思っている。

もしかしたら、大恐慌は、「回避」されたのではなく、単に「延期」されていただけではないのか?ということだ。
もし、回避ではなく、延期であったなら、今の状況は2009年3月よりも悪い。

2009年3月には、アイルランドの火山活動は今のようではなかったし、それが欧州の経済をボディーブローのようにじわじわと圧迫していることは、なかった。中国の不動産バブルも今ほどではなく、また、トヨタのリコール問題も今のようではなかった。さらに、オーストラリアの不動産バブルは、当時のラッド首相のファースト バイヤーへの補助でさらに加熱してしまったし、また、中東の緊張も、今ほどひどくは無く、タイの暴動もなかったし、北朝鮮と韓国の緊張状態も今よりはマシで、さらに、米国と日本の普天間問題も今ほど両国の友好に圧迫をかけてはいなかった。

ここで、リーマンに続いて、AIGの破綻や、あるいはギリシャだけではなく、スペイン、ポルトガル、イタリアなどのラテン ヨーロッパ群の、ほがらかな破綻が始まったら、スイス銀行が一気に、EU内での資本流通にブレーキをかけて資本保護に回るかも知れず、そうなると、アメリカのドルも下落を始め、一気に日本の経済も、もちろん、中国経済も冷え込むことになる。

大恐慌というのは、恐ろしいことなので、今でも20%の失業率!!!を抱えているスペインのように、日本がなってしまうことだって、あるいはこのオーストラリアがなってしまうことだって、ありうるのだ。

それでも、まだわれわれは、いいだろう。
少なくとも、食べることには困らないだろう。
しかし、本当に貧しい国・・・アフリカ諸国などはどうなる?
飢えと貧困は、ますます国の混乱を招いて、また機能しなくなった公共機関、病院や学校などは封鎖されるかもしれない。

暗黒時代はもしかすると、向こう数十年続くかも知れず、破綻したアメリカ企業から流れ出た多くの失業者たちが、さらに治安を悪化させると、アメリカも本来の自助努力をさえ、働かせることができなくなってしまうかもしれない。

日本は、今後、北朝鮮から飛来するかもしれないミサイルに怯えながら、向こう何十年も、今までの繁栄がウソのように、19世紀の時代に逆戻りしていくのだろうか?

欲望が生んだ結果、世界の地図はどんどんと灰色に覆われて、私たちはその重くのしかかった空の下で、未来への希望も無く、生きていくしかないのだろうか?

今ならば、日本はなんとかできるかもしれないギリギリの場所にいると思う。
まず、第一に、雇用対策。
新しい産業を育成。
教育の内容を見直して、より実践力のある若者を育成していく。
さらに国の借金を、毎年、1%でもいいから減らしていくことだ。

まずはじめにすることは、国内で足の引っ張り合いをしているのではなくそのための青写真を描いて実行していくときだ。
そうしなければ、日本は、終わってしまう。

第二次朝鮮動乱が起こる前に

2010-05-18 04:00:40 | 世界情勢
魚雷が、北朝鮮のものであると断定

そうなると、まず、遺族が悲しむ様子がテレビに出てくる。
国民は、一体、我々の政府は、誰の利益を守り、軍隊は、誰を助けるために存在するのか?という韓国内での議論が、活発になる。

アメリカはそのとき、どう出るか?

アメリカは、今、第二の冷戦に入っている。

敵は中国共産党で、ロシアではない。ロシアは、ヨーロッパの仲間に入りたいと願っているほどで、いまさら、アメリカと事を構える気は無く、資源を売って潤うことを考えているだけだ。

しかし、中国は違う。

大学一年の初めの経済学で一番最初の授業で習うことは、経済は、労働力と、土地、そしてキャピタルの三つが揃って初めて成長できると言うことだ。

その点。中国はそのすべてが揃っていて、アメリカの数倍か、もしかしたらそれ以上の力を持っている。だから、今までのアメリカの構造では、勝ち目がない。そこで大胆な構造を変えるということをアメリカのエスタブリッシュメントたちは、20世紀の後半に考えた。
そのためには、多少の混乱は必要だ。なぜなら、人々は、本当に必要だと肌身に感じるまで、今までのままで居続けたいと願う怠け者の集まりだからだ。
いい例が、今の日本だ。
誰も、変化を望んでいない。
ゆっくりと下降線を辿ってはいるが、決して死ぬことはないのだから、怠けていられるうちに、のんびりと怠けておきたい。
日本は、そういう選択を取っているつもりだが、今回、否応無しに、変化が外部から来る。

アメリカは、10%以上の失業率を作り続け、結局、人々は、自分たちが生きていくためには、戦い続けなければならないことを、悟るまで、とことん、自国民をまず苛め続ける。

そんななか、出てきたのが魚雷。

アメリカのもっともいま、優先したいことは、まず一緒に戦う韓国との強い連携を作ることだ。それには、嫌日を利用すればより早く効果的な結果が得られるとアメリカは、信じてはいるが、同時に、好日をも刺激することで、ライバル意識をかきたて、より韓国は日本よりもアメリカにとっては、信頼できるパートナーだと持ち上げる必要がある。

そこで、米軍基地の譲歩や、強硬論を 硬軟使い分けて、日本をゆすぶっているのだが、そこの上に踊らされている民主党は、結論、いいピエロである。

実際に、北朝鮮が撃ったのか、どうかは、どうでもいい。
北ベトナムが撃ったとした魚雷が空爆の原因になったが、それが本当だったのか、偽装だったのかが、今の時代には、議論にさえならないことを、アメリカは体験的に知っている。ただし、今回は、すべて韓国に仕事を任せ、単にオブザーバーとして分析をサイドからサポートするとした。


これで第二次朝鮮動乱が起こると、日本も無事では、済まない。何しろスカッドミサイルが日本の広範囲を射程内に治めていて、いつでも打ち込めるのである。そいつは、最近や生物兵器を打ち込めるし、一晩に10万人単位で、一般市民を殺す事だって、さして難しい話ではない。何しろ、第二次世界大戦以降、戦争を体験していない日本人にとって、今の戦争は、かなり想定外で、恐ろしい兵器がたくさんあるのである。

私は、こう観察している。

もし、第二次朝鮮動乱が起こると アメリカのエスタブリッシュメントが決意しているとしたら、まず徹底的に、韓国とアメリカの協調作戦が、話し合われるだろう。
最初は空爆から始まるので、日本から多くの爆撃機が飛び立つことになるため、現在の沖縄の基地問題は一時、非常事態として棚上げされるかもしれない。おそらく・・・今の民主党はそのことを知っていて、わざと、時期を貯めていると考えられる節がある。これはかなり危険な話になるが、初めから、辺野古への移転先ありきで結論していたことを一度ひっくり返し、結局は基地移転が、なんのことはない、辺野古へ落ち着くにも関わらず、先送りしてきたというのは、機能を十分に普天間に用意している米軍にとっては、願ったり叶ったりの結果になるのだ。つまり 先に結果ありきで、民主党が国民を巻き込んで、大騒ぎしていただけだとも、見えなくはない。
もちろん歴史には、こういう必然に見える偶然は何度も起こるのであって、今回の国民を巻き込んだ論争も、その歴史の皮肉になるのかもしれない。

米軍にとって、一番 怖いのは中国の出方で、それがパキスタンに飛び火して、インドを巻き込むとなると、核戦争になる危険も含んでいるから、本当に性質が悪いシーソーゲームで、そこを知っている北朝鮮が、無理難題を言い、さらには中国に庇護を求めているという馬鹿げた綱渡りを始めているというわけだ。

金正日が病気の体をおしてまで、きつい中国旅行を敢行したのも、戦争の火蓋が切られるXディーが近づいているからなんだろう。

もう一度言っておくが、日本にとって、残念なことに、今回の戦争が起こったとしたら、対岸の火事だけでは収まらないだけではなく、かりに戦争が無事に終結したとしても、かなりの北朝鮮の難民があふれて、日本に大挙押しかけてくるということも、十分に覚悟しなければならない。

日本国憲法を私の解釈で読むと、防衛の手段であれば、戦争は是 なのである。ミサイルが着弾すれば、自衛隊が北朝鮮に空爆することは 是 となるわけだ・・・

経済

2010-05-18 03:00:05 | 世界情勢
人間の目は、曇りがちで、うっかりすると 一面だけしか見ていないということがある。

例えば、タイの現在の混沌とした状況が、政治的な理由によるものだと、報道が言えば、それは、確かに引き金として そうであったと言えるために、多くの人々は、タイ政府を責めることになるだろう。

だが、経済がもし活発で多くの人が満足していたならば、こんなにひどくはならなかったのではないだろうか?という 別の面を考えてみる価値はないだろうか?


今、世界は再び 暗黒時代に入ろうとしている。

それは、自然災害と、経済停滞と、そして人的災害の三つが、それぞれ、関係のないような場所で、関係のないように見えるタイミングで、牙をむくために、それぞれの分析はかなり詳しく得ることができるかもしれないけれど、全体を見渡して、そこから見えてくる、糸口を見失ってしまう。

この三つの災害は、それぞれに関連がある。

原因は、人間のエゴイズムと恐怖とそして、欲望の三つなのだが、それにしても、多くの人々は、誰かすばらしいアイデアと行動力をもった、ヒーローの誕生に期待を寄せているだけであって、自らが、その中で自分の血を流してやろうとは思っていない。

結局は、自分が可愛く、そして、大きなものへ立ち向かうことが怖く、さらに、できればそういう混沌とした中で、できれば、金儲けがしたいと思っているからだ。

私たちは理性を失ってはいないつもりで、ここに文章を書いている私自身も、また、それを読んでいるあなた自身も、かなり自信をもって、自分ほど理性が優れている人間はいないと言い切れるほどの勢いをもって、大きく間違っているかもしれないのである。

例えば、人を好きになるとその人のために、多くのことをしてあげたくなり、それが、相手にとって 迷惑であろうとも、押し付けていくうちに、本当に嫌われてしまうということが良くある。幼稚に育ってしまった人間に多い間違いなのだが、本人は単純で、決して悪気はない。だから 余計に始末が悪い。それが、今の、アメリカである。彼らは、イラクに対しても、日本やベトナムにしたことも、全部、いいことだと思っている。沖縄に、軍隊を駐留することは、日本を守っていると、本気で信じている。それが、日本とアメリカにとっての重要な同盟国としての、基本だと、はっきり言い切って、憚らないところを見ても、かなり単純なことがわかる。

彼らにしては、不満なのである。

なんで、俺たちはもっと感謝されないんだ?と 思っているくらいに、彼らは幼稚で、そして単純なのだ。

日本人は、戦後、多くのことを考えていくうちに、混乱してしまった。それは、馬鹿だからではない。それほど、この問題は、単純に割り切れば簡単なのだが、考えれば考えるほど矛盾が出てきて、自分にあったスタイルが探せなくなるほどの難題なのである。

矛盾は ほこ と たて。

日本が軍事力を持ち、自分たちの国を守るべきか。その 覚悟で、米軍に、出て行けと言えるのかどうか? さらには、米軍が出て行かなければ、どうするのか? 中国と対峙できるのか? 朝鮮で戦争が起こったら、軍隊を送るのか?

など、いくらでも、可能性の広がっていく難題なので、とても たちが悪い。

結局迷走し、今までのままが、まあいいか・・・となりつつあるのが、今の政府の考えではないだろうか。

正しい答えがない。

ただわかっていることは、世界は今から暗黒期に入っていこうとしていることだけだ・・・

天変地異

2010-05-12 00:04:16 | 世界情勢
私が言うからではない。
それは、すでに、みんな分かっていることだ。
以前より、間近に迫ってきていることも、また、それが、大きなダメージをもたらすことも分かっている。

天変地異・・・

それは、より研ぎ澄まされた動物的勘という目に見えない 別の感覚で ひりひりと感じているはずだ。

みんな、そのことを考えると憂鬱になり、元気も無くなる。

どうだろう?

一度、災害があったと仮定して、会社から家まで歩いてみたら?
あるいは、災害があったと仮定して、食料品の調達をしてみては?

小さな準備をしておくことが、後に、命を助け、家族をすくうことになる。

いたずらに、恐怖を感じて、憂鬱になっているだけではなく、もっとプラクティカルに行動を起こそう。


借り入れ深刻度 IN ヨーロッパ

2010-05-09 06:54:52 | 世界情勢
ギリシャ 合計236ビリオン
アイルランド 867ビリオン
スペイン1.1 トリリオン
ポルトガル 286ビリオン
イタリア 1.4トリリオン
しかも、お互いが貸し合っている。
イタリアはアイルランドに4.6ビリオン借りアイルランドはイタリアに18ビリオン貸している。ギリシャはフランスから75ビリオン、ドイツから45ビリオン イギリスから15ビリオンを借りて、イタリアに0.7ビリオン貸し、6.9ビリオン借り入れ・・・・とごちゃごちゃになっているわけ。

こんな中、ゴールドが1200ドルを超えてきた。

信用不安が広がり、ゴールドへシフトしているからだ。
この傾向が続く限り、ゴールドが2000ドルを超えるシナリオも、あるかもしれない。

EUに話を戻そう。

EUのうち、5カ国 イタリア アイルランド スペイン ポルトガル ギリシャが それぞれドイツ フランス イギリスを 食い物にしてきたわけで、EU経済が大きな実験で 大失敗だった・・・のではないか?と言われている。

冷戦が終わり、ヨーロッパ合衆国を作ることで、新しい大市場が芽生えたと豪語してきたが、実際には文化も言葉も価値観も違う国々・・・特にギリシャなどは、長い間トルコに支配され、イスラムやアラブの文化の影響を多く受けて、ヨーロッパではなくどちらかというと より、中東に近い国。
考えてみれば、無理やり、ヨーロッパにしてしまったことに、失敗の始まりがあった。とハンガリーの友人は言う。ハンガリーは東ヨーロッパと呼ばれてきたが、ギリシャは東ヨーロッパでさえなかった。彼らは、トルコの仲間だと言う。

しかし、EUの本当に悩ましい問題は、あとの4カ国の借金国、イタリア アイルランド スペイン、それにポルトガルが、ギリシャの何十倍もの借金を持っていることだ。イタリアにいたっては、フランスに511ビリオンも借りていて、それはフランスのGDPの20%に当たる!!!
スペインの失業率は20%を越えている。

確かに、深刻な事態だ


多様な価値観の違い

2010-05-08 16:18:59 | 世界情勢
イスラエルが、IAEAから核視察を受ける可能性があるという。
イランなどの核視察が行われるのであれば、当然、イスラエルにも行わなければフェアーではないという主張には、もっともだと頷くべき根拠があるし、論理的にも筋は通っている。

それならば、日本の米軍基地にも 核視察を行うべきではないのか?

という議論も成り立つし、そうなると、困るのは日本。

なぜなら、日本の米軍基地に核ミサイルがあるとされて問題になったのは、随分昔の話で、そのまま、かなり日本的に、なあなあでやってきている。

北朝鮮に核ミサイルを持つな
というのであれば、「じゃあ、おまえたちも持つのを辞めたら、俺たちもやめよう」と言われるだろう。
その言い分も、筋は通っている。

自分たちは持っていながら、「お前たちは持つな」というのは、やはり 傲慢であるというそしりは免れることはできないだろう。

しかし、開き直って言えば、人間と言うのは本来 傲慢なものなのかもしれない。
理想は、フェアーに・・・というけれど、実際には、自分たちのためにしか行動しない。
きれいごとを言っても、そんなうわべの話は、誰も本気にしない。

ここのブログの観覧するひとが伸びてきているのも、私が きれいごとばかりでうわべを書いていないからで、人間はもっとどろどろと汚いものなのである。

イスラエルは、肯定も否定もしないと言う点で、ありとあらゆることをする。
モサドが人殺しをしても、それを 責められても、肯定も否定もしない。
核爆弾をアメリカから輸入していても肯定も否定もしない。
ずるいじゃないか?って?
そう、人間はずるいもんだ。

日本人だって、結構ずるく、しぶとくやっている。
それを、いい格好して、自分たちだけきれいなフリをしたら、失笑を買うぞ。

日本は、今のように自由で縛られない国で居続けるのが幸せなのであって、それならば、北朝鮮から攻め立てられたり、中国から乗っ取られたりしては、困るのである。困るから、アメリカに駐留してもらいたいし、核弾頭の持込だって、なあなあでやっている。そんなことは、日本人はみんな知っているけれど、黙っている。それは 正論とやらで言えば、確かにずるいが、正論をぶつ人も、その家族も、そんなもんだと、開き直って享受しているんじゃないだろうか?

闇米を買わずに死んだ裁判官が戦後に居たそうだ。偉いのか、馬鹿なのかといえば、きっと偉い人なんだろうが、馬鹿だといえば、やはり、馬鹿でもあろうかと思う。

日本人も、偉い国になるのか馬鹿な国になるのかといえば、自分たちにとって都合の良い解決方法だけを選択するずるい国になって生きていく方法しかないのだろう。

イスラエルを非難することもイランを非難することも、北朝鮮を非難することも、自分にとって、都合のいいほうになびいてやるだけで、そんなもの、正義だと勘違いしてはいけない。

世の中を正しいことだらけにしようなんて、道端のごみ屑を拾い集めるより大変なんだ。

ただ、なるべくきれいにしましょう・・・ぐらいで丁度いい。
いい子ぶるのだけは、やめてほしいな。