やまねこマッサージ

ねがうこと、ゆだねること

タイカレーのアート

2012-09-07 | art
妻有のトリエンナーレ、この辺で最後に。
みかんぐみ設計の「下条茅葺きの塔」は
床面積が思ったより小さいのもよかった。



311の地震で「オーストラリア・ハウス」は
立て直されたが、古屋にも行ってみたかった。

土がテーマの「もぐらの館」で中里和人さんの
写真に出会えたのも嬉しかった。

やきものやかまどの「うぶすなの家」、毛糸の
蜘蛛の巣「家の記憶」、15年一人で作っている
コテージハウス「OUTLAND」などなど印象が深い。



最後に今年登場の「カレー ノー カレー」の話を。
リクリット・ティーラヴァニットさんが料理を
ふるまうこと、そこで生まれるコミニケーションが
アートだって提唱、定義してはじめたアート。

そりゃ、ありかね。でもこれまでになかった・・猛烈に
行ってみたいって思ってた。



墨で内装を塗った古屋はランチ時は人でいっぱい。
越後妻有の食材をふんだんに用い、彼のレシピに
基づいた、タイカレー。。どこがアートやねんって
つっこむのをかろうじて止める。食事をして会話する
こと・・あたり前すぎ。



そこに彼の狙いがあるのかもしれないし。器だって、
部屋にかかった絵だって、家だって、便器だって
アートになりうるのに、カレーは、食事はアートに
なりえないのだろうか、という彼の疑問が聞こえて
くるようだ。

ボランティアのサービス担当の気持ちよい、熱心な、
説明をききながら、出会った人と話してみてくださ
いね、とにこやかに勧められる。



トイメンの方が津南の人で、六日町のことを教えてくれる。
それが縁となって六日町のアンティック屋を訪ねたことは
昨日書いたとおり。

そこで写真の理解が深まり、六日町のことがちょっと好き
になる・・そういった契機をおこすこと全体が彼のアート
なのかな?巻き込み型の。

そのうちアートでもなんでもよくって、美味しくカレーを
食べれたこと、六日町のことがちょっと好きになったことで
幸せ感がある。



そうアートの前に、まず人生を楽しまなくては・・って気づか
せることも彼のアートなのかな?彼の作品の影響も含めた作品?

言ってみれば、絵を見て感動したら、感動したのはボクだけど、
その全体がアーティストの作品だって考え方もありかもね。