やまねこマッサージ

ねがうこと、ゆだねること

スタジオ・ムンバイ展

2012-09-01 | 建築
建築家たちで話題になっているスタジオ・
ムンバイ展
をTOTO・間ギャラリーへ見に行く。

彼がインドの大学で一人の教授=師<グル>に学んだ後、
アメリカに渡って欧米式の建築理論を学び実務経験を積んだ後、
出身地のムンバイにてスタジオ・ムンバイを設立したのが1995年。

通例の建築事務所とは異なり、建築家と職人が一緒に手を動かし
ながら、敷地の造成→設計→施工を手仕事で行うそうだ。



その現場の再現をして、その様子を経験・体験して欲しい
っていうのが今回の展示の目的だ。


この映像が趣旨をよく表している

ムンバイといってもピンとこなくても、その昔のボンベイ。
人口は2,129万人であり、世界第6位!アジア最大都市の一つ。
域内GDPは2090億ドルで、世界第29位に跳ね上がる。

そんな成長著しい大都市ムンバイにあって、スタジオ・ムンバイは
風通しがいいっていうか、壁もなくって仮設のようなゆるい雰囲気を
漂わせる。

15人で始めたスタジオ・ムンバイが、大工、石工、鉄工、金工、
井戸掘り工など約120名が住み込みで働いてるんだから面白そう。

地勢や気候を読み、井戸を掘って水源を確保し、地元由来の素材と
それに適した工法を用いて建築をつくっている・・とてもローカルで
いい感じ。



展示から察するに、手仕事の道具や素材、模型がたくさん使われる。
3D設計図とは縁がなさそうだけど、映像は好きみたい。一見建築に
関係のない現地での人の営みをたくさん撮って流しているみたい。



プロジェクトに取り組むあいだは、場所を念入りに検討し、そこに
ある環境や文化、人びとが身も心も捧げてきたことに目を向ける
ようにしている。

いい考えやなぁ。家作りを頼んでみたくなる一方、身も心も
捧げているかどうか問われるとちょっとまずいw

この会場も撮影OK。9/22まで。