やまねこマッサージ

ねがうこと、ゆだねること

十日町の石仏、田んぼ、豪雪

2012-09-05 | art
「絵本と木の実の美術館」は「鉢」という名の
村落にあるらしい。最初「ハチ」「ハチ」って
聞くから「蜂」や「八」かと思った。

なんでもすり鉢の地形の底に村があることから
名付けられたそうだけど、そういう景色には
出会わなかった。

もっと高いところに、「鉢の石仏」っていって
神仏混交の200体の石の神仏が祭られてるって
教わって、見に行く。

なんでも江戸は240年ほど前、曹洞宗の禅師が
石の上でお告げを聞いたので、その石を本尊として
石仏山として開山したとのいわれがある。



きれいに掃き清められた、うっそうとした森、
まさに鎮守の森に、あるある。そこかしこに
石仏様が鎮座してはる。

人っ子ひとりいないけど、蚊がやたらいる。
人が近づかないように守ってるのかなぁと
のどかなことを言うと、地元の人に野生動物の
血を吸うんだよ。クマ・イノシシ・サル・タヌキの
農作物被害は増えてると教わる。



妻有の芸術祭の楽しいところは、なんと言っても
アートが豊かな森と田んぼのなかに点在していること。
移動しながら、日本の原風景が見飽きない。

6年前に来たときと違って、農業の手伝いをして
きたので、その見え方が違う。木を見て森をみず
ではないが、微生物や昆虫、小動物そして土中や
水がイメージできる。



冬の暮らしの大変さと変化もいろいろ教わる。
積雪4メートルの冬は、昔なら閉じこもって
手仕事に精をだしていた。昨今は様変わりして
道路は除雪され、車の四駆で勤めにでる人が多いとか。



基礎を1階分高くする新しい家をたくさんみかける
ようになったし、融雪設備を付けてれば、除雪の
手間はほとんどいらない。

一方、設備がなかったり、人手が少ないと戸外にたまる
雪を捨てる費用が一回数万円と馬鹿にならない。
だから家賃無料で住める家やテナントが多数あり、
家の老朽化とともに町や村をでたり農業を辞める人も
多いそうだ。


毎年の積雪の棒グラフ。キロロで。

この2年続けて豪雪だったそうで、今年の冬は少ないと
いいけどという話がでる。夏らしく暑かったから雪が
多そうと心配そうに言っていた。