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ねがうこと、ゆだねること

20年ぶりのお帰りコンサート

2015-11-08 | music
クリストファー・ハーディと彩愛玲さんのデュオによる
コンサート「Light of the Ancients 古代の光と今ここを
つなぐ音世界」がロバハウスで開かれる。

クリスはパーカッション、彩さんはレバーで移調可能な
アイリッシュハープなんだけど、クリスがロバハウスで
演奏するのは20年ぶり。



ロバの音楽座によって1991年に発表されたプログラム
「ガランピーポロン」に、日本に来たばかりの若干23歳
のクリスも参加したのね。

幸いヒット作となって全国を回り、クリスは日本を音楽
をロバの音楽座を通して知っていく。いっぽう菜さんは
台湾人。音楽一家に生まれ、4歳のころから東京は国立、
立川で育つ。3年前からデュオを組んだそうで、多種多
様な曲が演奏される。



わかりやすい旋律の現代曲、中世スペイン、「たけだの
子守唄」。ジグノペティ(サティ)に乗った「あかとん
ぼ」ではハープとピアノの近さを感じる。ピアノからハ
ープの転向は珍しくないそうで、彩さんもその一人。

クリス自作もあり、アンコールは「ガランピーポロン」
でクリスが十八番にしてた「ボーンズ」を披露。20年
前が昨日のことのように思い出される。音楽の力か。



クリスが曲の説明をしようと話し始めたら、感極まって
涙があふれ、声にならない。「こんなハズじゃ・・I am
sorry」というのが精一杯。日本に来てからのことが脳裏
をめぐったのか、言葉にならい気持ちが伝わる。

エリック・サティとその時代展

2015-08-14 | music
渋谷東急Bunkamuraで「エリック・サティとその時代展」が
開催されている。8/30まで。作曲家(小説家もそうだけど)
を美術館で企画展を開催することは困難さが伴う。

演奏会場が一般的というか普通の発表の場。ミュージアムに場
をすることはあまりない。ベートーベンやモーツアルトの企画
展ってあまりなさそうだし、大宮のジョン・レノン・ミュージ
アムってあったでしょ。いつの間にかクローズしていた

本展は「エリック・サティとその時代展」とある様に、彼をど
うとりあげたかという周囲の人々の言葉や制作物を紹介するこ
とによって、本人の様子を浮き彫りにしようという、鏡作戦だ。
くわえて同時代の音楽がとりまく状況を紹介している。



代表作『ジムノペディ』(Gymnopédies) の自筆譜が展示してあ
った。エリック・サティが若くて不遇の1888年に発表。友人で
あったドビュッシーによって1897年に編曲版が発表されたそう
で並んでアレンジ譜が展示。



印象的だったのは、まだ若い作家のジャン・コクトーが制作し
ていった実験的バレエ『パラード』(1917)。パブロ・ピカ
ソに衣装と舞台装飾を、サティに音楽を依頼したんだけど、
再演映像が流れていたこと。



MOTのポンピドー・コレクション展(1997)でピカソが作っ
た「バレエ・パラードの幕」を見て驚いた記憶がよみがえる。
その大きさ(10.5m×16.4m)と、ちゃんと保存されているこ
とに。



彫刻家ブランクーシとも深い交友だったことを初めて知る。ブ
ランクーシがサティを撮影した写真が展示してあったけど、親
密感がでていてなかなかいい。


音楽アートイベント「ふたつの小さなお芽出とう」ライブ篇

2015-06-28 | music
「ふたつの小さなお芽出とう」という音楽アートイベントが
ロバハウスで行われお手伝い。事前の天気予報が雨から徐々
に晴れにかわり、暑いくらいの晴天に恵まれる。



ひとつ目の小さいお芽出とうは「チロンとドロン」初CD
リリース。彼らの演奏を楽しむ。いつもは3歳以下の子ど
もと親が聴衆なんだけど、今日は小学生も若い人も老人も
集まる。



CDのアートワークをした近藤佳代さんが、ゲスト出演。
子どもたちからの音言葉のリクエストを絵にしていく。



フィナーレは、本番前の「コロリダス」もアーティスト
もステージにあげていく。時間がおしてても、かまわず
ののほさんはひっぱるw



ふたつ目の小さいお芽出とうは「ショピン」が来年結成
10周年を祝うというちょっと気の早い、というツッコま
れることを狙ったような企画。



「コロリダス」が最初ライブを行い賑やかにラテン系でお
祝いを盛り上げる。最後まで陽気な曲で、バラードやしん
みりは無し!



後半が「ショピン」。おなじみの曲をライブで聴けるのは
幸せ。みんなで踊ったり。最後は「コロリダス」もゲスト
も一緒になって大盛り上がり。



そういったライブをやってない時間は、仲間のアーティスト
によるショップや料理人による食堂カフェやドリンクバーが
オープンしてたんだけど、その話は明日に。

毎年恒例「谷川俊太郎+谷川賢作 +ロバの音楽座」

2015-05-05 | music
毎年こどもの日は、谷川俊太郎さん谷川賢作さん親子を
お招きして、 ロバの音楽座とジョイントコンサート。う
れしい楽しい季節行事。

「ことばをあそぶ おとがあそぶ」と題したプログラム
が始まる。マチネは親子の回、ソアレは大人の回。半分
くらいはリピーターだけど、半分くらいは初めて来たお
客というかオーディエンス。

同じ詩や曲はやりたくない、と今年はいじめの詩から。
次々と俊太郎さんがよまれるので会場は静まり返る。風
の音、鳥の声、足音が外から聞こえるだけ。



それに対して谷川賢作さんは、覚和歌子さんと一緒に作
られたピアノやピアニカの弾き語りで合唱曲を歌い上げ
る。俊太郎さんが「なくぞ」の朗読でこたえる;

なくぞ ぼくなくぞ 
いまはわらってたって 
いやなことがあったら すぐなくぞ 
ぼくがなけば かみなりなんか 
きこえなくなる 



賢作さんは去年あたりから音楽をスポーツ(特に野球)で
読み解くことに熱中してて、投手が玉を置きに行くように、
ジャズピアノを弾いてはだめで、間違っていいから戦うよ
に弾くんだと、即興たっぷりにキースジャレットを熱演。

そうしてロバの音楽座も登場。俊太郎さんに「わらべう
た」から詩をよんでいただいた後、曲をつけたものを演
奏。


バリ島の竹楽器アンクルンで「へのへのもへじ」

毎年恒例、近所の立川市立幸小学校校歌。谷川俊太郎さ
ん作詞、林光さん作曲。たくさん作った校歌の中で、ベ
スト5に入ると。

わたしがあすを あきらめたら
あさは もうこない
ぼくがほしを みつめるとき
そらは かぎりない

2番の冒頭はジンとくるんだけど、涙ぐみハンカチをと
りだす人も。俊太郎さんに笛も吹いていただき、合奏し
たり。

 


夢の様な時間。いつまでも続くように、と願う。隣では
カフェもオープンしたんだけど、演奏後のサイン会も笑
いが絶えない。



ギャラリーの空想楽器博物館には谷川俊太郎さんコーナ
ーもあり、いただきものがまた増えている。

ロバの音楽座「春のオンガッカイ」

2015-05-03 | music
ロバの音楽座による5/3~5/5の「春のオンガッカイ」が
玉川上水のロバハウスで始まる。玉川上水の遊歩道に面し
てロバハウスは建ってるんだけど、新緑が美しい。

初日は0~3歳向けのコンサート「ポロンポロン」 で始ま
る。コンサートデビュー、つまり初ライブ体験という子供
も多い。



お母さんやお父さんに抱かれている子供、もっと演奏者に
近づこうとよちよち歩きをする子供。「ポロンポロン」は
不思議な光景に出くわす。この世のものとも思えないような・・



午後は「春のオンガッカイ」と銘打って、親子のためのコ
ンサート。昔の曲から新曲まで、楽しい音探しの旅のよう
なコンサート。みんなでカラダを動かしたり、歌ったり。



遠くは宮城や長崎から聴きにきてくれた人も。何度も来て
る人も多いけど、初めてという人も少なからずいる。4月
「春のロバの市」に初めて来て、また来てくれた人。



大学生で市民オーケストラ活動を始めたけど、古楽もやり
たいとあれこれ楽器の話を聞いた人。口琴(ジューズハー
プ)の演奏が気になって、買い求めたくなった人。

いろんな音が来てくれた人の中に残っている。

初イベント「春のロバの市」開催

2015-04-18 | music
ロバハウスで、初の試み「ロバの市」が4/18,19と開催され、
お手伝い。雨続きだったのに、お天気に恵まれ2日とも晴れ。

ロバハウスの住人やロバの音楽座のメンバーがもちよった
蚤の市に三々五々お客が集まり始める。服、アクセサリー、
楽器、本、レコード、おもちゃ、ガラクタなどなど。 

 

1回目のミニコンサート(1時間毎に開かれる)の時には
満席に。ノノホとコーセイの演奏がはじまり、



引き続きロバの音楽座によるライブ。窓が開け放たれ、春
風に乗って花の香りがかすかに広がる。



終わるとどっとカフェに人が向かって列ができる。食事は
ラマパコス、飲料はアグネスパーラー。国内で収穫が始ま
ったレモンを使ったレモネードが冷えてて美味しい。



子供用の輪投げも人気になる。入りそうで入らないw



キノピーたちによる仮面のワークショップでは色んなウヒ
ョヒョ仮面ができる。それをつけて踊ったのも楽しかった。

 

盛況だったので、また来春もできるといいなぁ。

ロバの音楽座・新作初演「コンサートのぼうけん」

2015-02-28 | music
ロバの音楽座の新作「コンサートのぼうけん」の
初演がならしの子ども劇場の主催で行われる。

今作では、はじめてソロの踊り手が加わる。初期
の作品「ロバの詩」で橋本フサヨさんがパントマ
イマーとして参加していたけど、ダンサーは初。



これまでも踊るシーンは多くあったけど、ソロダ
ンサーとして松本更紗さんがフランスから参加。
音楽と踊りの融合によって、ロバの音楽座の魅力
がいっそう際立つ気がした。傑作。

彼らの楽器がルネサンスやバロック期が中心であ
るのに呼応するように、更紗さんの踊りがルネサ
ンスダンスやバロックダンスであるから自然に溶
け合う。



それに加えて、彼女の踊りにはフランスコメディ
ダンスていえばいいのか、コメディの要素がふん
だんに入っているのが、ロバの音楽座の、楽しく
ユルイ感じにあっている。



新作に込めれたメッセージは、「こころの冒険」。
コンサートを聞くことで世界を旅する冒険が
できるということかもしれない。

旅行をすることだけが旅することではなく、読書
をしたり、映画を見たりしても旅できるように、
音楽を体験することで冒険にでかけられる。

それはリーダーの松本雅隆さんが率いるロバの音
楽座が、先達のないジャンルをさまよいながら、
切り開いていったこの30年以上が、子どもたちと
の冒険だったことに重なっている。



最後のシーンでは原田康さんによる手描きアニメ
が投影されるなか、「ぼうけん」の曲が演奏され
た。

会場は習志野市文化会館で、1978年竣工。古い良さ
だけでなく、なかなか丁寧でおもむきがある建物だ
った。

ウード x ザルブ ライブセッション

2015-02-08 | music
ロバハウスで日本のウード奏者の第一人者=常味裕司さんと、
昨年からロバハウスでフレームドラムのワークショップも継
続してはる蔡怜雄さんによるデュオコンサートがある。



常味さんによればウードというのはアラビアの弦楽器で、
木片、枝、棒の意味だとか。ヨーロッパに伝わりリュート
となり、シルクロードを伝わって日本では琵琶となった。

いっぽう蔡怜雄さんはイランのザルブという打楽器を叩く。
指先を微妙に動かしながら繊細なタッチ。いっきにアラビ
ア音楽世界になる。



10拍子っていうのもあちらの雰囲気を醸し出す。4拍子っ
ていう一瞬馴染みのあるリズムも5回がセットになって20
拍子(4拍子×5というわけ)となって、アラビアリズム。



7世紀 チュニジアの曲に始まり、現代の曲に至るまで。常
味さん作曲も2曲ある。地域もイラク、トルコ、エジプト、
チュニジアなどと広範囲。

なんでも常味さんのチュニジア人の先生が自国の曲にこだ
わらず、わりと広い国々の曲を演奏する方だそうで、弟子
はとうぜん、こういった広い地域の曲を演奏となるとか。

ドとレの間には西洋音楽では半音しかなのに対して、アラ
ビア音楽では9段階もあるそうだ。微妙な違いは体調にも
左右されるそうで、人間の生理に近い音かもと言ってはる。


最後はワークショップ参加者も一緒に。。

ISISによる湯川遥菜さんと後藤健二さん2人の殺害が行われ、
アラビアが遠くなった気がしていた。実際に訪問することは
難しくなったけど、音楽など文化を通じた交流や体験
はいくらでも可能だし必要やなぁと思う。

新春 わらべ唄&餅つき ロバライブ

2015-01-18 | music
玉川上水のロバハウスで2007年と2008年に開催した「新春
餅つきライブ」が新たなバージョンで復活。7年ぶり。

餅つきはみんなで交代。つきたて餅はうまい!醤油ときな粉
でいただく。



餅つき担当は『うづタケ餅つきカンパニー』
(ネーミングはロバの音楽座リーダーの松本さん)



餅つきの前には、ロバの音楽座&たけのバグパイプ&さとう
ゆみ(ちんどん太鼓)の演奏で盛り上げる。ちんどん太鼓と
古楽器が不思議にシンクロ。



柚山明子さんと子どもたちによる「わらべ唄」もあって、み
んなでうたう。



チリンとドロン(野々歩&田中馨)は「世界のわらべ唄」。
みんなで歌ったり踊ったり。



天気にも恵まれ、めでたい新年ライブだった。

六本木男声合唱団・初ミュージカル

2015-01-15 | music
10年以上活動している、六本木男声合唱団倶楽部という
コーラス団体があるそうで、初めてミュージカルに挑戦
するというプログラムのお誘いがある。



渋谷文化村・オーチャードホールを2日借りきって(稽古
をいれればそれ以上!)公演すること、各分野で活躍する
元首相、国会議員、会社役員、医師、弁護士、キャスター、
画家、俳優、デザイナーなどなど平均年齢57歳の集団だと
いうことに興味をもつ。

団長は三枝成彰さんだし、団員紹介にはそうそうたるメ
ンバーが参加している。オーディションで役が決まるそう
で、女役はさぞ人気が高かったろう。



コーラス団だから合唱シーンはなかなかのものだけど、踊
りは見れたものではない。1年以上練習したそうだけど。
見せるためというより、やりたいことをやる、というもの
だと理解したら気が楽になるw

脚本も甘いというか、書き直しの連続だったそうで、大物の
出演決定や欠席に苦労したんだろうと推測する。出演者150
名という、数はパワー。



端役にもセリフがちゃんとあるというのが、シェイクスピア
の劇団グローブ座と似てるなぁと思ったりする。彼の戯曲に
も、これは?って思える端役が多数存在する。

定期演奏会はサントリーホールだし、オーチャードホールだ
ろうが、どこでも借りれる強さ。来年はニューヨークのカー
ネギーでやるっていう、凄いパワー。

東京は世界でも1位の数を誇るコーラス大国だそうだけど、も
っとも活動的なグループの一つだと思う。公演の写真は彼らの
FBから