やまねこマッサージ

ねがうこと、ゆだねること

紅白に登場、LADY GAGA

2011-12-31 | エンタメ
今年もあっと言う間に最後の日。
寒いけど風もなく穏やかな大晦日。

年賀状を書いているというかプリント
しているうちにはや夕方になる。

震災のことをどう年賀状に書くかを
思い悩む。311に触れないという風
にはしたくない。

ボクの年賀状はわりと旧年の報告を
書く方なんやけど、それも変えようと
思った。

これからのことに関して賀状で呼びかけ
ようかなって思ったらまとまった。



紅白歌合戦の後半をちらちらみてると、
震災以降2回も来日して復興を応援し、
日本は安全だと楽しんでアピールして
くれたLADY GAGAが登場。

録画だったけど2曲、よかった。
しかも日本向けバージョン。

ピアノの弾き語り'You And I'と
ダンサー達と踊る’Born this way’

'You And I'はいくつも日本に場面を
変えて歌ってるんだから嬉しい;

You taste like whiskey when you kiss me all

You taste like Japanese Saki when you kiss me all

My cool Nebraska guy

My cool Japanese guy

In the corner of the bar

In the corner of the TOKYO bar
っていう具合に。確認したわけではなく
うろ覚え。歌詞カードを見ながら思いだし
てるレベル。



もう一曲の’Born this way’



song!Japan!
ってフレーズが入ってるのが嬉しい。
歌え日本、っていうより、
歌だ、日本だって感じか。

Don't hide yourself in regret,
Just love yourself and you're set
I'm on the right track, baby
I was born this way

後悔で自分の殻に閉じこもってじゃダメ
ただ自分を愛すればいい、それがスタート時点
私は正しい道を進んでいるわ、ベイビー
私はこうなる運命のもとに産まれたのよ

力強いメッセージやね。
遠くで除夜の鐘が鳴っている。
それでは、よいお年を!

素敵な贈り物

2011-12-30 | art
とある打上げで若い音楽家カップルから
参加者へCDのプレゼントコーナーがあった。

各CDは一本の毛糸が結びついていて、
皆でめいめい、クジを引くように(
包み紙で覆われていてるから中身は
わからない)毛糸を引っ張る。

ボクはグレングールド演奏のCD!
William Byrd(1543-1623) and
Orlando Gibbons(1583-1625)
というバッハ以前の作曲をピアノ
演奏したもの。

LPで971年の発売したもの。
彼が40歳頃だ。曲の選定から
演奏まで最高。いいものを
頂いて嬉しいなぁ。視聴は
彼等が購入した西荻のショップ
雨と休日」で。



他の人達がもらったのは、古楽、環境音楽、
台湾少数民族、古いクリスマスソング、
などなど、酔ってたからみなは覚えてないw
幅広い彼等の音楽への貪欲さがうかがいしれる。

「iTunesにでも入れて送ろうか?」
「いえ、大丈夫です、もうコピーしました。
逆に、パッケージが開いててすみません。」
「うまいなぁ。ぜんぜん。ありがとう」
いい贈り方やし、いい贈り物。



バッハ以前の作曲家をグールドが
取りあげていたのも初めて知る。

まだピアノが生まれる前。原曲は
ヴァージナル(チェンバロの一種)用だ。

グールドは50歳で亡くなったことも再認識。
ボクの年齢だ。明日は今年の最後の日。
彼の曲を静かに聴きたくなる。

活況な韓国の演劇界

2011-12-29 | art
韓国の演劇事情に明るい人に
教わったんだけど、芝居が
面白くって活気があるそうだ。

その原因は、映画で言う
ロードショー方式をとりいれ
ているって聞いて、納得する。

いわゆる、人気があればロングラン、
人気がなければ、すぐに終了という
方式のことだ。

欧米の演劇界ではわりと多いが、
日本では劇団四季を除いて殆ど無い。



日本の演劇舞台数の半分はミュージカルで
四季に人気が集中しているのも、
ミュージカル人気に負うともある
だろうし、いろんな原因があるんだ
ろうけどロングランを行なっている
からだと思っている。

ロングランが狙えるなら、面白い
企画にしようって演劇人ならずとも
練り上げると思う。

それが、日本の演劇はたいていが
期間限定(数日とか)だから、
それにあてはまるように、どちら
かというと人気や実績で、脚本、
演出、役者が選ばれていく。



海外の場合、予選ではないけど
小さいところで練りあげて行って
面白くなるまで大舞台にださない
期間が存在する。

数日間しかできないものは、それ
なりの時間とお金しか費やせない。
そしてそれで食べることができない
から、舞台以外で稼ぐことになる。



1月には東京、大阪、福岡で
第2回日韓演劇フェスティバル
開催される。

翻訳の問題がつきまとうけど
海外に行くとさっぱりわからない
わけだから、韓国演劇のイキの
よさを味わえるかもしれないね。

細江英公『薔薇刑』初版

2011-12-28 | photo
20世紀を代表するといわれる
写真集の一つ『薔薇刑』は
細江英公が三島由紀夫の
ヌードを撮ったもの。

今日三島の裸体のイメージは
本書から生まれている。



1963年集英社から発売された
初版限定版をTUSTAYA代官山で
初めて見る。杉浦康平装丁。

細江と三島のサインが短冊の
左右にされている。1500部
の内の1冊。36万円也。

TSUTAYA代官山はヴィンテージと
称して古本も売ってるけど、この
本もあるとは。

60年代初頭は三島の絶頂期。
『宴のあと』が1960年発表。

三島による序文「細江英公序説」
「氏が私をし去つた場所は、裸かで、
滑稽で、陰惨で、残酷で、しかも装飾過多で、
目をおほはせるほど奇怪な都市でありながら、
その地下道には抒情の澄明な川水が、
尽きることなく流れてゐるのである」

細江英公の助手として森山大道が
本書のプリントを担当。三島と
森山の交錯。同時に彼は独立。
1963年のこと。



集英社は何度か『薔薇刑』をだす。
1971年に横尾忠則装幀による
『新輯 薔薇刑』。
1984年に、粟津潔装幀による
『薔薇刑 新版』。

2002年Aperture から英語版の
あたりからは割とみかける。
テカテカとしたちょっと別物。

2008年Nadifが1963年版の
複刻版を出版。500部。
写真はこのサイトから。

店先で頼むと白手袋をして見させて
もらったことがある。

二つの北野謙・写真展

2011-12-27 | photo
北野謙の写真展「our face」が恵比寿の
二つのギャラリーで行われている。

「our face」はたくさんの肖像を1枚の
印画紙に一人ずつ重ねて焼き付ける多重露出
のプロジェクト。世界中を訪れて100人を
こえる人達を撮っている。

写真美術館では「日本の新進作家展vol.10」
5人の1人として、等身大の142×178cmの
作品が7点。1/29まで。


アニメのコスプレの少女たち34人を重ねた肖像/台北のストリートで

多重露出自体は古くからある技術だけど、
人物の重ね方が独創的。時間と記憶の奥底
触れるような感覚が気持ちいい。

北野さんによれば「「時間と光」を一枚に
結晶させている」作品だ。


天安門広場を警備する24人を重ねた肖像

NADiff A/P/A/R/T ではour face project: Asia
と題して、アジアで撮った最新作が並ぶ。
1/29まで。いまは年末年始休廊中。

1999年頃開始のプロジェクトで当初は
日本人を撮っていたのが、アジア各地でも
撮影を広げていったもの。

写真は彼が今年新人賞を受賞しはった
東川町国際写真フェスティバルのサイトから。


映画『エル・ブリの秘密』

2011-12-26 | 映画
フランス料理界の革命児、フェラン・
アドリアさんの創作の秘密を描いた
ドキュメンタリー映画を観る。



毎年6月に営業を開始して10月に終了。
冬の期間は来年のメニュー開発のために
数人でバルセロナのアパートに閉じこもる。

映画はその様子から始まり、6月にスタッフを
雇用してオペレーションの準備をする様子、
そして実際の営業(といってもできあがった
料理をフェランさんが食べるっていうのが
中心)を克明に紹介していく。



45席で半年しか営業しないから約8000席分。
それに対して年間200万件の予約が殺到する・・
ってそれを断る専任が必要やろうって思うけど、
そんな裏話はなかったね。

フェランさんの私生活での楽しみや悩みに
触れることもなければ、『エル・ブリ』は
1961年創設からの前史にも言及はない。
ひたすら料理創作のプロセスを映画は追う。



映画完成後の話だろうけどフェランさんはなんと、
今年の7月30日をもってレストランの業務終了を
発表。料理研究財団を作って2014年から活動を
開始するそうだ。そんな料理人聞いたことない!

その発表のパーティに呼ばれた、中村 孝則さんが
日経トレンディにそのコトを寄稿している。



「『エル・ブリ』の建物を改造して新しい建物を造ります。
そこでは料理人だけなく、さまざまな分野のクリエーターや
アーティストが料理について研究を行い、その内容を世界に
インターネットで無料配信するつもりです」(フェランさん)

凄いなって思うし、ますます目が離せない。
映画は12/10、シネスイッチ銀座で始まっている。

瑞典と印度からのX'mas プレゼント

2011-12-25 | その他
スウェーデン人ラーシュさんは毎年嫁さんあてに
クリスマスカードとプレゼントを送ってくださる。
もう25年以上だから四半世紀を越えた。


今年は白樺をくりぬいたキャンドルと切手。


猫たちもクリスマスを祝っている?!

最近ではメールのやりとりもある。311の時は
当日に心配のメールを送ってくれた。遠くなん
だけど距離を感じない瞬間やね。



日本人サッコさんはインドから大理石の象を
送ってくれた。凝った彫り物で、中に小象が
いるタイプ。外側の象にあけた隙間から道具を
中に差し込んで子象を作るんだね。



包みを開けて驚いた。数年前にイギリス人が
世界放浪の途中に東京に寄ったとき、インド
土産をくれたのと同じ類の象だったから。


同じタイプの象でしょ。猫が寄り添う。

サッコさんはアメリカ人のだんなさんとアメリカ
生活を楽しんでいたのに、最近は世界をノマド
暮らしで、今はインド。

インドの伝統工芸を守ろうと、通販サイトも
立ち上げている。ロゴのデザインをちょっと
手伝ったのね。よかったら覗いてみて、こちらから。

いいクリスマスを!

ヨーロッパを見つめた7人の写真家展

2011-12-24 | photo
イギリス、ドイツ、フランスで19世紀後半から
20世紀前半に展開したソーシャル・ドキュメンタリー
写真を撮った7人の写真家の企画展「ストリート・
ライフ」
が、東京写真美術館で開催されている。
1/29まで。

当時進行した近代化に伴い急速な変化を遂げる
都市の様相を残そうと、消えゆく街角や生活
風景などが記録されていったんだね。

この分野のパイオニアである7人の写真家たちの
作品だから白黒。写真も紙も古い感じだから、
ヨーロッパの美術館や骨董画廊に迷い込んだ様。

ボクが好きなのは、ビル・ブラント(1904-83)と
教科書的存在のアウグスト・ザンダー(1876-1964)
なので二人に絞って書くね。ともにドイツ人。



ブラントの写真集"English At Home"が今回の展示で
とりあげられている。産業革命の勃興期なんだけど
構図も好きだ。



シュルリアリズムのヌード写真も有名だけど、日本での
出版はないそうだ。しかも最近は輸入書もみかけなく
なっていて、人気があまりないとのこと。勿体ない。



アウグスト・ザンダーの方は"Antlitz der Zeit 時代の顔"
からのプリントが展示。働く人々を撮っていったシリーズ。
あらとあらゆる階層の人達を撮った4万点の写真。



お孫さんのゲルト・サンダーは和多利夫妻と親交が深く
ワタリウム美術館で何度かザンダー展を開催している。



そのお孫さんも亡くなり、今はひ孫さんが写真の管理・
プリントを行っているとか。プリントで約60万円。
アウグスト・ザンダーが自らプリントしたのは
1000万円クラスでほぼどれも美術館所有だ。



今回展示の数十枚は写真美術館の所蔵だから、
ちゃんとしているって思う。
写真は美しい彼等のサイトから。

ロバのクリスマス&新CD発売

2011-12-23 | art
今年もロバの音楽座のクリスマスコンサートが
始まる。4日間の10回ライブ。手伝ってた
のでこのブログが後回しになっちゃった。

一年間を振り返りながら新作「森のオト」
中心にすえたライブ。12/26の13時の回は
まだ若干席あり。



お客の約半数は子ども達。彼等のキラキラした
生命力を目のあたりにすると、元気をもらって
るのは僕たちの方かも。

311のことにリーダーの松本さんがふれて、
「この子ども達には可能性のある豊かな未来が
始まる予感がする」と語りかける。

彼等の未来は彼等が決めるんだけど、期待を
込めるのが大人のあり方かもしれない。悲観や
批判ではなくってね。



「ロバの学校」を一緒に体験した小学生が、
いまでは二児の母。面影もあるけど、素敵な
女性となってご主人ともども家族で聴きに来る。
再会をみなでよろこびあう。メリークリスマス!

来年は結成30周年。こうして子どもの頃聞いた
人が大人になって子どもを連れてくる人も
増えていて思い出が循環する。



新作CD「森のオト」リリースもクリスマス
コンサートに間に合う、ギリギリで。30年分の
思いが込められている。視聴や購入はこちら
よろしく!

同封のブックレットには立体画像が見えるハズの
お楽しみページがある。見方を松本さんに直伝して
もらったら3Dが見えた!

5階層くらいの凝った立体が浮かび上がったのは
嬉しかったなぁ。この手の立体って見えた
ためしがなかったから。ハッピークリスマス!

石巻+フクシマのボランティア活動

2011-12-22 | 環境
震災復興へのボランティア活動を
しているOn The Roadの事務局長
伊知地さんに話しを聞く機会がある。

ボランティアの受入拠点を作り、
方針を決め、ボランティアを組織化
していく諸活動には集まったボラン
ティアの同様頭が下がる。

石巻では多い日は300名近い人達が
集まり、登録ボランティア数が1万
6千人をこえる。

瓦礫の撤去に始まり、個人宅の清掃、
加工工場の清掃などの活動が「日本一
の泥出し部隊」と賞賛されている。



自立支援を行ない、災害復興のモデルと
しての普遍性までも確立しようとの志が高く、
清掃から産業・コミニティ復興に軸足が
移って
いるそうだ。

個人商店の立ち上げ、イベント開催、
物産展の開催と平行しながら、年明け
700坪の2階建てを着工するそうだ。
物販、飲食、イベントに宿泊までの
機能をもたせる。



石巻での奮闘ぶりがフクシマに伝わり、
彼等はフクシマにも支所をもつようになる。

それだけに(それだから)フクシマのむづかしさに
直面しているそうだ。想像以上にやることが
見えにくいそうだ。

除線ひとつとっても、土を数センチ削りとる
作業を実施したところ数週間以内に、数値が
もとに戻るらしい。

山や森にたまった放射能が降りてくるそうだ。