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ねがうこと、ゆだねること

アジア写真映像館

2012-09-06 | photo
妻有のつづき。廃校を利用した「アジア写真映像館」が
生まれる。ここは名ヶ山集落というそうで、東京綜合
写真専門学校の生徒さんが働く地元の人達を撮った
プリントが出迎えてくれる。



日本と中国の写真家二人づつによる展覧会「世・界:
三世十万」が開催中なんだけど、ロンロン&インリの
夫婦ユニットによる「妻有物語」がいい。

体育館を使ってインクジェットプリントした布をつり
下げている。四季折々の妻有の風景を撮るんだけど、
モデルも衣装もみんな地元のものだ。



この後、そうとは知らないでふもとの六日町のAntique &
Crafts ショップ「HAYAKAWA」を訪ねたら、ロンロン&
インリの二人が選んだ着物はここのお店のだったとか。

HAYAKAWAの店主木村理絵さんが探してくるものは
みんな地のもの。リサーチしながら二人が写真撮影の
準備をしていく様子を想像するのも楽しい。



ホー・チェンイエさんの中国の集落を撮った写真もいい
けど、この名ヶ山集落も撮った写真もある。


「結束:計画性生育列・人口老齢化」シリーズ

それにひきかえ、森山大道さんや石川直樹さんの
写真はいまひとつ。森山さんは10年前の芸術祭での
記録写真だし、石川さんは極点や辺境というテーマの
写真で妻有のはない。

写真のでき云々ではなく、妻有の芸術祭は地元との
かかわりの中でアーティストが感じたり生みだした
地元の息づかい(それは消えかかっているものや、
失われたものも)が核だと思うから。

地元とのつながりが作品にあまりないようではアート
イヴェント=トリエンナーレにはふわさしくないのでは。
詳しくは知らないから、誤解かもしれないけど。