やまねこマッサージ

ねがうこと、ゆだねること

ショピンの音楽映像に出演

2012-03-31 | art
「春といえばショピン」の音楽ユニットショピン
昨年はボーカルののほさんがACの「魔法のことば」を
歌って社会現象になったけど、この4月からはNHKの
人気アニメ「おじゃる丸」のエンディング・テーマ曲を
担当するそうだ。

彼らから、この5月リリース予定のCD+DVDに
出演しませんか、というお誘いを嫁さんともども
いただき、収録に行ってきた。

公演のライブ映像のイントロ部分を作るために
呼ばれたんだけど、集まった7人の顔ぶれをみて
ちょっと納得。

なんせ日本人っぽくない顔立ちが集まった、それも
どちらかといえば東欧系な感じ。ボク達はそれほど
でもないけど、中には「日本語喋れるの?日本語が
上手い」ってつっこみたくなるほどの「つわもの」が
混じってるw



それぞれ役割が与えられて、ボクと嫁さんは珈琲を
飲むカップルの役。演技なんて、学生以来。映画に
出演したことがあって(しかも、いちおう主役!)
あの時、映画って監督とカメラマンのモノだって実感。

今回の監督は映像製作プロダクションPulp Pictures を
仲間たちと結成している石田悠介さん。ショピンののほさん
と田中馨さんがプロデューサとしてイメージを伝え、
石田さんが演出をしていく。

ショピンが去年リリースした「スンバ」のPVも
石田悠介さんが監督してはる;



7人全員で登場するシーンはまだ楽だったけど、二人で
珈琲を淹れたり驚かせたりするシーンは大変だった。
石田さんのボクにあわせたわかりやすい演出や
みんながいい!っていう言葉に導かれたり、すがったり
しなながら、なんとか終えた。



グルジアの画家、ニコ・ピロスマニの世界観をイメージに
してるそうで、独特の映像が生まれていきそうな予感。
チェーホフの芝居を東ヨーロッパのどこかで演じている感じ。
絵のようでもあるし、シュールだったし。

短いとはいえ、思い出すと反省点もあるけど、楽しかった。
ああいう現場って好き。撮影風景の写真はまだ公開できない
けど、そのうちね。

「サプライズボール」の驚き

2012-03-30 | art
「サプライズボール」っていう紙のおもちゃを知る。
魔球みたいな名前やね。

アメリカにあるもので外見は球形や動物だったり
する中にお菓子やオモチャやアクセサリーなどが
入っていて誕生日には心待ちにするプレゼント
だそうだ。

今月号のクーネルの表紙&巻頭を飾ったのが、
カリフォルニアで「サプライズボール」を作る
アーティスト、アナンダマイー・アーノルドさん。



彼女のモチーフは動物や野菜などの有機物。
Flickerに作品のいくつかが載ってる



紙とは思えない。紙フラワーアレンジの
技法も使っているのだろうか。

彼女によれば、「50年代くらいまでにはスーパーの
バースデーコーナーとかでふつうに売られていたけど、
とてもスペシャルな気がした」思い出のもの。



日本からの輸出品も多かったそうで、彼女の
コレクションには日本製が多いって聞いて、
記事を書いた鈴木るみこさんもボクも驚く。

逆にアナンダマイーさんも、それを知らずに
日本から鈴木さん達取材チームが来たことに驚く。

折り紙や紙人形なんかが盛んだった国だから、
あっても不思議はないけど知らなかったね。

戦後ブリキのおもちゃなんかと同時期に
日本から輸出されたものかもしれない。
紙だからよほど丁寧に扱わないと、なくなる
ものだからね。

中にいれるおもちゃも日本のものが多いそうだ。
こちらのサイトに中身のコレクションがある。
こりゃかわいい;


サプライズボールは紙テープで巻いて形作っているので、
それをどんどんほどいて、つまり壊していくものなんだね。
昔のものには必ずこう書いてあったそうだ;
Surpurise ball, the toy you destroy to enjoy.



彼女も作品は手元に残さない。消えゆくものを
作っていっている。


同級生が学生に

2012-03-29 | 
高校の同級生が札幌に移転するというので、
食事をすることに。FACEBOOKで「友達」に
なったのがきっかけというか始まり。

高校卒業後も浪人、学生と遊んでいた仲やった
のが20年近くご無沙汰だった。それが昔の距離感が
割とすぐよみがえるのが不思議だし懐かしい。



そんな頃の話からその後の生活、同級生の消息と
話が途切れない。彼が勤め人を辞めたこと、
これから大学院で学び直す、って聞いて驚く。

いやぁ、なかなかできないでしょ。仕事を辞めるのは
ともかく、もういっかい学び直すって。大した
決断をしたなぁって感心する。



サラリーマン時代には個人で言いたいことがあっても、
組織の中では言えないことが多かったのが、ストレス
だったそうな。

これから若い人達と、学べることをとっても楽しみに
している。一方で「記憶力も体力もだいぶおちて、
老眼も進んだし、若い鋭い才能には叶わないだろうな」
って言うから、「実務経験は重宝がられるよ、
法学を学ぶんだから」と励ましたり。

帰りの電車でふと横を見ると、彼が辞めた会社の2面
吊り広告が目に入って驚く。偶然なのか必然なのか?

タニタの「カロリズム」効果

2012-03-28 | からだ
嫁さんが万歩計が買いたいなと言う。
健康管理の足しになるかもって考えた
のが一ヶ月前。

探してみると、タニタからでている
カロリズム・スマートっていうのがよさげ。
歩数だけじゃなくって、消費カロリー
全体を測定するらしい。

これがけっこう当たり。なぜって彼女の意識が
変わったからね。毎日の歩数、歩行時間、カロリー数
に始まって、様々な指標が日々出てくることが、
一種の目標になったらしい。



これまでだったら、歩くことが増えると、
大変だなぁってどこか思ってたのが、かなり
薄れて、前向きに歩こう、動こうって思うように
変わったらしい。

近所の買物だってこれまでなら十中八九、車か
自転車だったのに歩いていくようになったし、
一度は車通勤で15分のところを歩いたほど。
一度だけだけどね。



体重も少しだけ減ってきたみたいだし、
なにより体調もよくなったみたい。

最近では甘いものを食べることも減った。
以前ならお土産でデザート買って帰ろうか
って言うと喜んだのが、ある日要らないって
言ったから、かなりの本気度を感じる。



甘いものは、おいしいし、楽しいし、
ストレスの解消にもなるから、手が伸び
がちだけど、身体には負担になる。

それはアルコールにも当てはまるから、
控えた方がいいんだろうけど、今日も
明日も飲み会だw


英国王ジョージ6世の親友

2012-03-27 | 映画
NHKBSで、ドキュメンタリー「ジョージ6世の親友」を
再放送していた。映画「英国王のスピーチ」で吃音に
苦しむ国王ジョージ6世のスピーチ訓練にあたった
ライオネル・ローグに焦点を当てる。

映画がスポットをあてた数年間はもちろん、その前と
後の足跡を孫が追っていくんだけど、映画制作チームが
作ったドキュメンタリーだから面白かった。



孫のマークがライオネルの大量の手記、手紙、写真を
譲り受けていた。映像作家でもある彼は、祖父を題材に
映画化されることを知って、生まれた時には亡くなって
いた祖父を知ってる親戚縁者や患者に会っていく。

加えてライオネル・ローグに扮したジェフリー・
ラッシュや脚本をてがけたデヴィッド・サイドラー
といった祖父を研究しまくった映画人とも会う。



それが可能になったのも映画制作チームが手がけた
からだし、実際の報道映像と「英国王のスピーチ」の
映像がふんだんに使われているから並の番組のレベルを
超えていく。

印象的だったのは;

・ライオネルがオーストラリアを離れてロンドン
 へ移住したのは夫婦の上昇志向なんだけど、
 国王が患者になったことを自慢することはなかった。

 

・ライオネルの患者のひとりが「ライオネルは天才」と
 回想してたけど、常に患者のためを思って先端的な
 治療を行ってた。

・国王とライオネルが真の友情を築き上げていくライオネルに
 あてた手紙に、何度も感謝の表明がなされている。

 

・国王の死後、お后のエリザベス(現エリザベス女王の母)から
 思い出の品を贈られる。その手紙のなかで、話し方を治そうと
 してくれたお礼だけでなく人生観を教わったお礼が書かれていた。

映画『ニーチェの馬』

2012-03-26 | 映画
ハンガリーの監督タル・ベーラの
映画を初めて見る。こんな有名な
監督を知らなかったのって言われると
ちょっと恥ずかしい。でもこれが
ボクにとっての出会い。

しかも今後は撮らないで後進の指導に
回るとベーラ監督が言ってるそうだから、
『ニーチェの馬』は最後の作品になるのかも。
同時進行をぎりぎり共有できたのか。




「聖書には、神が6日間でこのクソみたいな
世界を作ったという創世記がある。
この映画はその時間を逆行していて、
日々のうちに何かを失い、やがて終末を迎える。」

茹でたジャガイモを食べること、井戸水を汲むこと、
寝起きするときは着替えること・・それを終末の6日間
繰り返す。

ちゃんと生きているかと問われている気がした、
「このクソみたいな世界」に生きているボクが。
ジャガイモは茹でてるかもしれないが、選んで
買ってくるだけ。水に至っては蛇口をひねるだけ。

「映画はショービジネスの一部であるとみんなが信じている。
でも、自分はそうは思わない。映画とは第七芸術だと思う。
観客はもっと知的で賢いよ。」

そう信じて映画と撮ってきた姿勢の凄さ。



細野晴臣さんがコメントを寄せていて
「21世紀、タル・ベーラは堕落した世界に幻滅し、
映画から去ろうとしている。何処に向かうのだろうか。
凝視しすぎて、目に砂埃が入ってきた。」

吹きっさらしの風が全編を覆う。
ボクには砂埃を鼻で感じる。

第61回ベルリン映画祭銀熊賞と
国際批評家連盟賞をダブル受賞。
渋谷イメージフォーラムでは4/13まで。

父と一晩過ごす

2012-03-25 | その他
母が法事のため田舎に泊まるので
実家に帰って父の世話をすることに。
世話っていっても、いたって元気なので
もう80歳をこえたので一人残すと心配だからと、
一緒にゴハンをたべる程度。

風呂なんかでも自分でお湯を沸かせ、
勝手にはいってたしね。

最初到着した時くらいかなぁ、面食らったのは。
家のチャイムを押しても、玄関でノックしても、
父が迎えに来る気配がない。

庭に入り込んで中を覗き込むと、
何てことはない、TVを見ていた。
昼寝してたら入れないトコロ。



一緒に大相撲を見たのは楽しかった。
久しくTVでも観てなかったことに気づく。
春場所千秋楽。優勝決定戦までもつれて、
二人でもりあがる。



最後は横綱白鵬が関脇鶴竜を上手投げで
破る。鶴竜は上位陣に頭をつけて、
技を駆使するスタイルで2敗。
殊勲賞に技能賞も獲得。
いっぺんで鶴竜のファンになる。

モンゴル人で、裕福な家庭に育つ。
珍しくモンゴル相撲出身でなく
バスケットの選手だったそうだ。
NHKのテレビ中継で相撲ファンに
なって入門の門を叩いたけど
最初は不合格だったそうだ!

それが今場所でめでたく大関に昇進決定。
6大関となるそうで、室町時代以降、
大相撲界では史上初の出来事だそうだ。



母が用意してくれた食事や買出しに行ったものを
食べたり飲んだりしたのも楽しかった。

そんなに父は飲み食いしないんだけど、刺身、
崎陽軒のシュウマイ、中村屋のミニ月餅、桜餅など
好物には目がない。



お茶葉や醤油のありかとか、照明のスイッチ場所とか
すっかり忘れてて、戸惑ったけどそれも最初だけ。

父が就寝したあと、持参し忘れた歯ブラシには
チョット手こずった。それも探すと見つかる、
2階の洗面所の下にね。

嬉しいこと重なりの日

2012-03-24 | その他
建築のアプリを作ろうとしてるんだけど、
長らく原稿待ちだった教授から進捗状況が
お聞きできたのは嬉しかった。

とても前向きに準備下さっていたことも
わかったし。これで発売へむけて動ける。
詳しくはまた追って。



日本の伝統アートに関する企画が進行して
るんだけど、その発行者とコンセプトというか
核心部分で意見が一致してきたのも嬉しかった。

相手がアメリカ人なので、漢字Tシャツを例にする
ことを思いつく。文字入りのTシャツを例にとって、
「漢字入りのTシャツって外国人は面白がるけど、
日本人はそれほどでもなく、外国語(たいてい英語)
入りを好むもの」って書こうとした。


「漢字 Tシャツ」で検索すると出てくるねぇ、外人が着てるのが。

ボクの英語力で表現するのが大変だなぁと思ったし、
そんなにドンぴしゃな例とは言えんなぁと書きかけを
消す。他の言い方で共感を得られたのでTシャツの例は
没にしてよかったw



先日ご紹介いただいた方から、「雑談でもしながら
美味しいモノでも食べましょう」と言って下さった
のも嬉しかった。

先日久しぶりに会った方から「久しぶりに会ったのに、
何故かそんな感じがしない。(ボクの)プロジェクトは
本当に楽しそう」ってメールをもらったことも嬉しい。



暖かくなったので猫たちが散歩したがったので、
久しぶりに家の回りを散歩させたのも、通りがかりの
人に微笑まれたのも嬉しかったね。

NHK-FMラジオが懐かしのグループサウンズ特集を
やっていて、嫁さんと踊ったり歌ったのも。

トリは「ブルー・シャトウ」だった

母が法事で帰省するので、明日は実家で父の面倒を
みることに。といっても一緒に飲んだり食べたりする
だけだと思ってる。母がいろいろ気を使って準備してる
のも嬉しかった。

仕事のことから身近なことまで嬉しいことが重なった。
とある土曜日。もうすぐ春やねぇ。

「エイジングとデザイン」研究発表

2012-03-23 | カルチャー
「カワイイ」を切り口にデザインと建築の
新しいパラダイムへの可能性を近年提案
してはる真壁さんとチームカワイイ。

高齢者にとっての「カワイイ」デザインの
研究を行ってらしたのを(財)ハイライフ
研究所
という場で6回にわけて発表されている。
(第6回目の詳細はこちら。)

2009年に発表しはった『カワイイパラダイム
デザイン研究』(この本は以前ここで)の
方法論を高齢者に援用。



経済的には下降線であるという設定のなか、
高齢者にとっての豊かなデザインを考える
ために、どういうモノやデザインに対して
カワイイと感じるかを性差や年齢差で考察する。



面白かったのは、高齢者の方がカワイイという
感覚に対して若者より自分の意見をもっている
割合が多そうだということ、でもその意見を
話したり共有したりする場が限られている、
というか少ないそうだ。

歳をとれば出会う人の範囲が狭くなるのが
一般的だからね。でもこれからはもっと
変わるかも。元気なじいさん、ばあさんも
多くなってるから。

そして電話、写真、ネットなどコミニケーションの
変化に高齢者も加わってきつつあるから。
ボクの母はブログや写真投稿をやってる。
4人いる親のうちの1人だ。

FACEBOOKの属性を見てみると
日本人での登録者数約768万人中
55歳以上は37万人、5%・・人口比率
でいくと30%は優に越えているやろうから
少ないとも見れるけど、でも37万人。


ジャニーズ親子と喜多川書店

2012-03-22 | 
昨日のロサンジェルスつながり。
この前からとりあげている、秋尾沙戸子さん
のエッセイ『ワシントンハイツ』によると、
ジャニーズ事務所代表のジャニーズさんは
ロサンジェルス生まれ。

お父さんの喜多川諦道さんは、なんと真言密教は
高野山の僧侶。1912年(大正元年)に高野山が
ロスに寺
を設ける。だから今年は100周年。

その12年後に布教目的で世界一周の旅にでた
諦道さんがロスに到着(27歳)。2~3ヶ月
助法するつもりが、その寺に10年滞在。

「日系人社会において頼りにされる存在」で
「信仰に徹し、人情の機微に通じ、しかも
大胆不敵の侠気に溢れる」魅力的な人だった
みたい。


高野山ロサンジェルス別院(現代)

真珠湾攻撃の後、収容所に強制的に入れられた
時も、荷物を自分の信仰する寺に預けた人達がいた。
なぜなら収容所行ってる滞在中に白人や黒人が家に
押し入り、略奪されることが多かったからだ。

喜多川一家は戦時中は和歌山大空襲に遭遇。戦後は
みなでまたロサンジェルスに戻る。父である喜多川
諦道さんが建てた本堂で、田中絹代、山本富士子、
美空ひばりなどの大物スターがショーを開き、
ジョニーさんは日本芸能界進出のきっかけを得る。

その後、米軍に入隊→朝鮮戦争→上智大学→
米軍関係の仕事→代々木公園のワシントンハイツ
の住民。そこで基地内の野球場で日本の子ども達を
呼んで野球をやっていたそうだ、その名も「ジャニー
ズ少年野球団」

お父さんは甲子園に出場した腕前だったから、
彼も野球少年だったんだね。


ワシントンハイツの敷地というか空き地

その少年野球団の一人があおい輝彦さんで、
「雨が降って、練習ができないんでミュージカル
映画『ウェストサイドストーリー』を見てきて
すごく感激して、野球よりミュージカルの方が
カッコいいと」ミュージカルをやるジャニーズ
(事務所の前身)が誕生する瞬間だ。



蛇足やけど、横浜の喜多川書店から注文した
本が届いた。喜多川繋がりの偶然の日。