六本木の森アーツセンターギャラリーへ
「大英博物館 古代エジプト展」を見に行く。
最終日。混んでいるって聞いてたから朝一番で
乗りこむけど、けっこう混雑。
「古代エジプト展」といってもメインは副題に
あるように「死者の書でよみとく来世への旅」で、
死者の書をめぐるコレクションや研究が展示して
あって、面白かった。
というのも、2011年の春に本場大英博物館で
開催されて好評を博したものを日本に持ってきた
ものだから、もともとが相当練られている。
大英博物館は行った方なら知って通り、とてつも
なく広い。古代エジプトだけでも1日かかりそう。
棺やミイラだけでもたくさん並んでいる。死者の書の
記憶はほとんどない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/bf/64b6def8bfccc18c0c172083023a047e.jpg)
そもそも死者の書とは、古代エジプトにおいては死後、
冥界の旅を経て来世で復活すると考えていたんだけど、
その冥界の旅で様々な試練を乗りこえないと、復活でき
ない。その試練に守護の力を与える呪文集。
どういう場面で、どういう呪文を唱えれば試練が乗りこえ
られるかが描かれているわけだ。冥界の旅で死者を待ち
受ける神々、動物、風景も呪文とともに描かれている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/2f/d030e707fcc09d3b80b568d7428baa7e.jpg)
最終的な審判のところまで行き着くと、そこでは神による
ジャッジではなく、心臓を天秤のはかりにかけて、
バランスするかどうかできまる。
生前の行いがよければバランスするらしい。ある意味客観的だが
どきどきするクライマックスを迎える。
こういう考えが、ギリシャやローマの原始宗教や、
キリスト教までひろく影響を与えたことが想像できる。
ちょっとゲームソフトのストーリー展開との共通性を
感じる、平面性豊かな絵だし。
当初は王家が中心で、棺が安置されている部屋の内部や
棺に呪文集が描かれていたのが、パピルスの発明と
ともに紙に描かれるようになり、王家から貴族、市民へと
広がっていく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/35/95298a2c19f5d55778613cc291e98750.jpg)
その過程で、複雑になったり、簡素化されたり、さまざまな
変遷過程がある。
様々な死者の書は基本は日本の絵巻と同じ様式だと思う。
右から読むのか、左から読むのか・・どちらだろうって
会場をすすむと、今回の目玉、初国外出展の37m世界最長の
「グリーンフィールド・パピルス」を見て納得。
右から左へと日本と同じ様に読むのだった。ローマ時代は
映画でもあるような縦に読む巻物ってイメージあるけど、
今回の展示では縦形式の死者の書は見かけなかった。
「大英博物館 古代エジプト展」を見に行く。
最終日。混んでいるって聞いてたから朝一番で
乗りこむけど、けっこう混雑。
「古代エジプト展」といってもメインは副題に
あるように「死者の書でよみとく来世への旅」で、
死者の書をめぐるコレクションや研究が展示して
あって、面白かった。
というのも、2011年の春に本場大英博物館で
開催されて好評を博したものを日本に持ってきた
ものだから、もともとが相当練られている。
大英博物館は行った方なら知って通り、とてつも
なく広い。古代エジプトだけでも1日かかりそう。
棺やミイラだけでもたくさん並んでいる。死者の書の
記憶はほとんどない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/bf/64b6def8bfccc18c0c172083023a047e.jpg)
そもそも死者の書とは、古代エジプトにおいては死後、
冥界の旅を経て来世で復活すると考えていたんだけど、
その冥界の旅で様々な試練を乗りこえないと、復活でき
ない。その試練に守護の力を与える呪文集。
どういう場面で、どういう呪文を唱えれば試練が乗りこえ
られるかが描かれているわけだ。冥界の旅で死者を待ち
受ける神々、動物、風景も呪文とともに描かれている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/2f/d030e707fcc09d3b80b568d7428baa7e.jpg)
最終的な審判のところまで行き着くと、そこでは神による
ジャッジではなく、心臓を天秤のはかりにかけて、
バランスするかどうかできまる。
生前の行いがよければバランスするらしい。ある意味客観的だが
どきどきするクライマックスを迎える。
こういう考えが、ギリシャやローマの原始宗教や、
キリスト教までひろく影響を与えたことが想像できる。
ちょっとゲームソフトのストーリー展開との共通性を
感じる、平面性豊かな絵だし。
当初は王家が中心で、棺が安置されている部屋の内部や
棺に呪文集が描かれていたのが、パピルスの発明と
ともに紙に描かれるようになり、王家から貴族、市民へと
広がっていく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/35/95298a2c19f5d55778613cc291e98750.jpg)
その過程で、複雑になったり、簡素化されたり、さまざまな
変遷過程がある。
様々な死者の書は基本は日本の絵巻と同じ様式だと思う。
右から読むのか、左から読むのか・・どちらだろうって
会場をすすむと、今回の目玉、初国外出展の37m世界最長の
「グリーンフィールド・パピルス」を見て納得。
右から左へと日本と同じ様に読むのだった。ローマ時代は
映画でもあるような縦に読む巻物ってイメージあるけど、
今回の展示では縦形式の死者の書は見かけなかった。