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ねがうこと、ゆだねること

祝!CDリリース「トペラトトのおどり」

2014-07-31 | music
昨日に引き続き、田島征三さんとおおたか静流さんのこと。
新潟県十日町に田島さんが作られた空間絵本箱「絵本と木の
実の美術館」
に「トペラトト」なるお化けがいる。

子ども達のおしゃべりや思い出を食べて生きているので、子供
たちが来ないと元気がなくなるけど、お客がたくさん来くると
元気いっぱいになるという、人気のお化け。

この「トペラトト」をテーマに、おおたか静流さんが作曲、作
詞、振り付けをして、「絵本と木の実の美術館」などで演奏し
ていたのがCDになる!



絵はもちろん(ミニ絵本付き)田島征三さんだけど、歌でも参
加してはる。演奏は世界的なサックス奏者である梅津和時さん
と彼が率いる「こまっちゃクレズマ」のみなさん。

それに地元のおばあちゃんや、子供たちも参加。録音は今年の
1月大雪の中、美術館で収録が行われ、発売元も美術館。印刷
も十日町というまさにローカル制作CD。(プレスだけは台湾)



新潟の十日町の空気がいっぱい入ったCDをよかったら聞いて
みてください。行ったことのあるかたは、彼の地の思い出がよ
みがえるかも。



カップリングにもう2曲入って1200円+税金。アマゾンでも
売中。2曲目が2007年に、おおたか静流さんと「こまっちゃク
レズマで発表したCD『すっぽんぽん』。子供たちに人気の曲
なんだけど、これも「絵本と木の実の美術館」で再収録。



3曲目がまたすごい。越後妻有地域や長野県北部に伝わる曲「か
らすおどり」。地元のおばあちゃん達の素朴な語りというか歌
がそのまま入っている。

詳しくはこちら

ロバの音楽座×おおたか静流+田島征三(飛入り)

2014-07-30 | music
「出会いのフォーラム」といって、子どものための舞台芸術の
夏フェスが今年も開催される。1999年に始まったから、今年で
16年目と長い歴史がある。

7日間もあって、いろんなプログラムがあり、ロバの音楽座が
ワークショップとコンサートで参加したんだけど、コンサート
はトリで。

おおたか静流さんとのジョイントコンサートに加え、絵本作家
田島征三さんのとび入り決定。贅沢なコラボコンサートなる。



この顔合わせは新潟県十日町に田島さんが作られた空間絵本箱
「絵本と木の実の美術館」
で昨夏開催する予定が雨天で中止に。

昨秋他のゲストも参加して、千曲川の読書の森で「どうらくオ
ルガンカーニバル&マルシェ
」として実現。

それには行けなかったんだけど、今回は映像のお手伝いで参加。
最初は、ロバの音楽座による演奏。



おおたか静流さんが加わって、ロバやおおたかさんの持歌を
合奏。311の震災を悼む、梅津和時さん作曲「東北」や、震
災をきっかけに歌うようになったという「花」。



もちろんこども達が喜ぶ歌も。NHK「にほんごであそぼう」の
「デンデラリューバ」。会場のこども達もよく覚えていてフリ
も付けながら歌に加わる。



そして、田島征三さんが客席から登場。隣に座っていた親子はこ
の時、隣にいたのが誰かがわかって大興奮状態w

「絵本と木の実の美術館」から産まれた彼の絵本「おきらっしゃ
い!どうらくじんさま」を朗読しながら、歌や演奏が始まる。音
楽詩のような音楽絵本の様な不思議な舞台。




「どうらくじんさま」とは、藁でできた巨大な人形で、新潟県十
日町で毎年正月に作って、一年の災厄を祓うために燃やすものだ
とか。そこから田島征三さんが発展して作られた物語。

田島さんが、アーティストの役割にふれ、福島原発で被爆したこ
ども達の生命力を高めることをあげられる。そしておおたか静流
さんとロバの音楽座のことを、

子どもを突き放すかのように見えて、こどもたちに媚びず、
彼らから生命の輝きを引き出しているから信頼しています。

と会場のみなさんに言って下さる。素晴らしい。

城野智子「多摩川敷・定住者」写真展

2014-07-29 | photo
銀座ニコンサロンで開催された城野智子さん「結界」写真展
の最終日に見に行く。何の結界かというと、彼女の言葉を引
用すると;

一部の残った砂利採取事業者に住民登録が認められ、また
ある場所ではホームレスの村が自然発生し、この地に類い
稀な秩序が生まれた。

こうして半世紀もの時間が流れ、国も都も誰もその土地に
手出しが出来なくなっていた。結界は張られたのだ。



なんと、長い人なら50年以上、ある意味合法的に多摩川河
川敷に暮らしている人たちの暮らしぶりを外から撮影して
いきはった写真だ。

在廊中だった、城野さんにお話を伺うと、彼らは電気・ガ
ス・水道が通ってないけど、太陽光発電で2ワット/日を発
電できれば、かっこう快適だというか、それなりに楽しく
やってるそうだ。



誰でも行けるし、わりと知られている存在だそうだ。いつ
か行ってみよう。思い出したのが、ワタリウム美術館で開
催されていた坂口恭平さんの「新政府展」。

多摩川河川敷で自給自足の暮らしをしている引退したエン
ジニアの“多摩川のロビンソンクルーソー”に手ほどきをう
けて彼も河川敷暮らしにトライしていた。その手記はこち
ら。


東京も奥が深い。写真は彼女のFBから。


三浦半島・大浦海水浴場

2014-07-28 | 
実家は横浜市金沢区にあるんだけど、亡き父のことで、
何度も実家に帰っていると、車で1時間圏に湘南以外に
もたくさん海水浴場があることに気づく。

今年は、LIXILギャラリーの海藻展に驚いたり、岡山の
牛窓
へ行って、海でもっと遊ぼうって思ってたのに、
ぜんぜん行けてない。

お焼香をあげて、三浦半島の南端を目指す。中心的な
存在っぽい「三浦海岸海水浴場」はちょっと混み合っ
ててパス。京急の三浦海岸駅近くだから電車でもいけ
るから便利なんやろう。



車で更に南に行くと、「大浦海水浴場」に着く。これ
がこじんまりしてて気に入る。そんなに混んでないし。
西伊豆の小さなビーチって感じ。わざわざ西伊豆に行
かなくてもって思わせる。



太平洋に直接面しているから、水もきれいそうだし。
モリ突きを楽しむ人もいる。海面を魚がジャンプする
のを数回見たから、魚も多いのかも。

手ぶらっていうのか何も使わわずに泳ぐっていう人は
少数派で、浮き輪やボートなど、なんらかの海道具を
使う人が多い。

それが楽しいからなんだろうけど、海の怖さがあるか
らかもしれない。



風が割りと強かったから、暑かったけどゆっくりゴザ
に座って海を眺められた。一度突風が吹いた時は、テ
ントが飛ばされそうになった人も。



夏の家は2軒しかないけどいちおう監視員も一人いる。
退屈そうにしている若者だった。ビーチのそばには数
軒民宿もある。

立川・昭和記念公園・花火大会

2014-07-27 | カルチャー
昨日はいい場所に座れた、ってとこまで書いたけど、花火を
堪能したことも。やっぱソバでみるのはいい。自宅屋根の見
晴台もそこそこみえるけどね。



昭和記念公園・花火大会の特色の一つに、東京最大の1.5尺玉
(15号玉)があがること。以前は唯一だったの東京で一番大き
な花火が上がる大会として有名だったとか。

近年では東京湾大華火祭でも同サイズの花火があがるそうだ。
大きい花火は、火薬がたくさん積めることを意味するので、打
ち上がる高さも、広がる大きさも比例して増加するから迫力が
増す。

 
 


高く高くあがり、大きく上がるほうが、いちがいに拍手が大き
い。でも一番人気は、色が多彩だったもの。これがあがると拍
手が一番大きかった。少なくともボクのまわりでは。



これはいろんな色がパッと開いて、ボクも一番のお気に入り。
そしてこのタイプは単独で打ち上がるのではなく、他と一緒
とか、連続であげるタイプだから、かなり好き。

全国から選抜された10人の職人が一発ずつあげるのも、ここ
の名物で見応えがあるけど、好きなのは、連続してあがる多
様な花火やなって思う。



あっという間にお開き。ぞろぞろ退出していく。いろんな国
の言葉が聞こえてくる。韓国、中国、英語、スペイン、中東、
どこかわからない言葉。

赤ちゃんを押す乳母車もたくさん見かけたけど、ちらほら車
椅子を押す姿も。いろんな人が楽しみにしている。

ジモッティの花火大会への行き方

2014-07-26 | カルチャー
昭和記念公園・花火大会へ行っんだけど久しぶりで、手帳やブログを
調べると6年ぶり。

2009年 猫たちと自宅見晴台から見ようとして失敗w
2010年 猫のチャミが皮膚病になり病院へ連れて行き、自宅見晴台から
2011年 震災で自粛(協賛金を義援金に変えて支援)
2012年 自宅パーティのため、見晴台から
2013年 雨で中止

自宅の屋根にある見晴台からそこそこのサイズで花火は見えるけど、今
年こそは公園の広場で見ようと思う。海や川を使った花火も好きだけど、
建物が見えない、公園という自然の中でみる花火はなかなかいい。



人混みが予想されるので、近所の人たちに行き方を教えてもらう。立川駅・
西立川駅という南からのアクセスを避け、玉川上水口ゲート、砂川口ゲート
という北から自転車で行くのがいいというのが大方の見立て。



昭和記念公園へ近づくと、自転車で向かうジモッティでいっぱい。一人だ
け浴衣姿。北の砂川口ゲートは交通機関がないから、ほとんどが自転車で
来る人達だ。


建物が見えなくっていい感じ

打上の広場に着いたら、まだスペースがある一帯がある。ゴザを敷いて座
ったらちょうど打ち上げが始まる。花火の半分が木に隠れて見えない。そ
れで、まだ空いてたんだとわかると、このあたりの人達は移動を開始。

始まった花火を横目に、どこか安住の地はないかとさまよっていると、三
脚をたててカメラ撮影をしている集団にでくわす。すぐに絶景ポイントだ
とわかり、彼等の前に邪魔にならんように座る。



彼らは何がいつあがるかというプログラムを確認しあいながら、撮影に余
念がない。

村田卓也 写真展「うまそうなまちかど」

2014-07-25 | photo
新宿のコニカミノルタ・プラザでの写真展のトリ、3人
目は写真家・村田卓也さんの「うまそうなまちかど」

埼玉の自宅近郊で撮りためた、野菜の直売所。けっこう楽
しい。近年増えて来ているそうで、撮りも撮ったり200ヵ
所。専業農家のもあるけど、兼業農家が小遣い稼ぎにやっ
てるような、小さいものが多い。

ボクの近所も直売所は多いけど、だいぶ昔からそんなに増
減してない気がするから、埼玉は別の様相なのかも。採れ
てだし安いから、美味しい農家の直売所は人気が高い。



このカーテンが効いてる。そしてこの小学生。高学年生ぽ
いんだけど、黄色い帽子と傘が低学年みたいでもあってア
ンバランス。

左側の古いブロック塀と右側の少し新しいブロックの対称性
やら、微妙なバランスがいい感じ。



写真もいいんだけど、この小さい売り場の色と形のかわいい
こと。黄色いポリバケツを逆さにして、水色のカゴで野菜を
売ってる感覚といい、横で枝付きの花のバランスといい、こ
のセッティングをした方のセンスが好き。背景の色の深さと
大きさも。



色合いがいいねぇ。水色や灰色と、小屋内部の黒や、ビニル
ハウスの横線の黒、構成といい色といい好き。トマトの赤も
いいアクセントに。

おかしいのがきゅうり、トマトの文字。2種類に限定してえ
えんだろうか?他には売らないってことはないだろうけど、
もしかしたら、この2種類しか売らないのかも。秋に行って
みたくなるw

高杉記子 写真展「南相馬市 相馬野馬追」

2014-07-24 | photo
昨日に引き続き新宿のコニカミノルタ・プラザの写真展の
こと。二人目は写真家・高杉記子さんの「朝日にゝほふ山
桜花 -Fukushima Samurai-」。



福島県南相馬で1000年以上続く、馬を使ったお祭り「相馬
野馬追」のことはニュースで知ってる程度だったけど、フク
シマ原発事故によって、大きな影響をうける;

多くの人命や馬を失い武具を失った厳しい状況下で、
大多数の侍たちは相馬野馬追の決行に合意し、その
1000年以上も続く歴史を未来へつないだ。

一回も途切れることなく、お祭りは続けることができたそ
うだ。高杉記子さんはその「サムライたち」を一人ひとり
丁寧に撮って行きはった。



短文による、本人のコメントが必ずついてあるので、いろ
んな決意が窺えるとともに、高杉さんへの信頼感も見える。

写真集にはお祭り風景もあるけど、本写真展はそんなサム
ライたちの正面撮りばかり。


家をすべて失った方

お祭りのことは、こちらの公式サイトや動画が参考になるかも;



生活や馬の世話やらたいへんだろうに、「今夏の参加騎馬
申請数は450騎と、震災前の2010年の参加数480騎に迫る。」
朝日新聞が報じている。生きがいであり、誇り。今年も
7/26から3日間開催される。

8割の馬が元競走馬。とくに牡馬の引退後は厳しいそうで、
「この相馬野馬追は、競走馬として鳴かず飛ばずだった牡
馬たちの大きな受け皿になっている」とか(Numberによる)

森田城士 写真展 「縁の色」

2014-07-23 | photo
新宿のコニカミノルタ・プラザが最近いい。今回の3写真家はどれも
興味深かった。どれも7/15に終了した分で、書くのがついつい後回し
となり、いかんなぁと反省。3日にわけて書いていく予定。

最初が森田城士さんの「縁の色」展「仮囲い」展を銀座ニコンサロ
ンで見たのが年始め。はるか昔のことみたい。デビューとなった写真
集を時々眺めてる。



「縁の色」の方は10年間撮りためてきはった海シリーズ。「仮囲い」
も10年追っかけたテーマだったし、森田さんの中では10年間という
のが発表のための区切りなのかも。



海なのか空なのか境界があいまいで、淡い色彩が写真の大部分を占め
る。日本全国の海ばかりなんだけど、端に写っている人工物がどこの
海かをなんとなく示唆している。



漁港とか漁船といった、いわゆる失われつつある(失われた)日本の
海風景はない。どちらかというと日本っぽくないというか欧米化した
ものが多い。それが今の海風景だってことに気付かされる。

ハルさん+5人の現代アート展

2014-07-22 | art
フォトグラファー・ハルさんが、六本木ミッドタウンの
21-21 Design Sightで開催中の 『イメージメーカー展』
において6人の作家の1人に選ばれたので見に行く。



他の作家を聞いて驚いたんだけど、デヴィッド・リンチだ
もんね。ハルさんついに大御所の仲間入り!ジャン=ポー
ル・グード、三宅純、ロバート・ウィルソン、舘鼻則孝っ
て錚々たるメンバーらしい。

キュレイターがエレーヌ・ケルマシュターさんって言って、
カルティエ現代美術財団を経て、2007年から2012年にかけ
在日フランス大使館に文化担当大使館員だった方。

ハルさんにご紹介してもらったことがあるけど、知的な美
人って感じでスキのなさそうな印象w



本展の出発点はジャン=ポール・グードで、アート、イラス
ト、デザインとフランうでは広い分野で有名な方だそうだけ
ど、彼が、

どんな分野のプロジェクトでも共通して、自分は『イメ
ージメーカー』として制作を行っている感覚があるんだ

という言葉から彼女が本展を広げていったそうだ。アートに
限らずファッション、デザインなどで活躍する人のアート作
品を一堂に集めた感じかも。

ボクが面白いなと思ったのは、ハルさんの大きな作品の他は


そのジャン=ポール・グードの作品「ワルツを踊る機械仕掛けの人形」


ロバート・ウィルソンの作品「ビデオポートレイト」

写真撮影OK。10/5までと長い期間。