やまねこマッサージ

ねがうこと、ゆだねること

Elliott Erwittが見つめたパリ

2012-02-14 | photo
銀座シャネルの”Nexus Hall”に行く。
ドアマンに丁重に迎えられて入る空間は
意外に明るい。銀座通りとマロニエ通りの
角地をフルに活かして、大通りの借景を
おおきく取り込んでいる。

高級そうな商品群を見渡しながら
4階のホールにあがると、違う世界。
お客も、作品の美しさやユーモアも。

2010年発刊の『Elliott Erwitt's Paris』
(teNeues)から厳選したプリントを
展示している。2/29まで。無料、さすが
太っ腹。

エリオット アーウィットはこの写真が
一番知られている写真家かもしれない;


Santa Monica,California 1955

撮影当初は別に傑作だとは思わず
ほっておいたそうだ。後年コンタクト・
シートを眺めているなかで「発見」して
発表した写真。



本展では長年撮りためたパリの写真から
選んだもの。



「写真は観察のアートだ。普通の場所に
なにか面白いものを発見するモノ。
どんなに厳しい現実に直面した時でも、
決してユーモアを忘れてはならない。」
と言っているErwittその独特な世界そのもの。

展示の終わりのトークのDVDがまたいい。
「犬は鳴き声をマネして撮るんだ」と言って、
鳴き声を披露するんだけど、ほんまそっくり。



「写真の技術の進歩はひとつを除いてとても
歓迎だ」と言ってひと呼吸おいて「それは、
Photoshop」後から細工することを嫌っている。

そのDVDは見あたらなかったけど、彼は作品に
関してたくさん話している。その一つはこちら;