やまねこマッサージ

ねがうこと、ゆだねること

とんぼの本『LPジャケット美術館』

2012-02-07 | エンタメ
LPジャケットのことを振り返ってるんだけど、
とんぼの本に『LPジャケット美術館』っていう
興味深い本があった。高橋敏郎さんって言う
クラシック音楽のディスク・コレクターとして
世界的に知られる方の本。



《第九》《運命》の完全ディスコグラフィーを
完成させ、世界中から驚嘆と賞賛を浴びせられた
第一人者。いろんな変な日本人がいるもんだねぇ。

5万枚にのぼるコレクションから珠玉の100枚を
選んだそうだが、一口に5万枚っていっても、
どれだけの量なんやろう。1枚2千円として
1億円つぎ込んではるわけで・・




最初のLPっていう歴史紹介がある。
アメリカ人Peter Goldmark が開発、
1948年にコロムビア社から発売された
のが最初だそうだ。



メンデスゾーンのバイオリン協奏曲。
ブルーノ・ワルター指揮。ニューヨーク
フィルハーモニック演奏。1945年の
録音だから、敗戦の年。日本は食うか食わずで
大変だった時、こんなコトが進行していたんだ。

直径12インチ (30cm) で収録時間30分。
それでもそれ以前のレコードと同等の
サイズで格段に長時間再生できるので、
LP (long play) と呼ばれたんだって。
長いからLPねぇ、そのままや。



在来レコードより音溝(グルーヴ)が細いことから、
マイクログルーヴ (microgroove) とも呼ばれた。
ジャケットに書いてあるけど、ちょっと読めないか。

「LP時代になって、塩化ビニール製になったため、
(中略)ホコリやスクラッチから防ぐ必要が生じた。」
からLPジャケットの原型が生まれる。

コロンビアの初期LPは色と情報を変えるだけで、
すべてこのデザインの使いまわしだった」そうだ。
いわゆる「墓石」デザインって呼ばれる。

だんだんPRの必要が生まれて、デザインが
されていく・・とかジャケットにまつわる話が
多々あるけど、続きはまた明日でも。