やまねこマッサージ

ねがうこと、ゆだねること

和田誠さんの処女作「21頭の象」

2012-02-16 | art
昨日行ったトムズボックスは茂田井武・武井武雄・
初山滋といった昔の絵本作家から、故長 新太・
たむらしげる・荒井良二などと並んで和田誠の
本も何冊か手がけている。

「日活名画座ポスターのイラストレーション」
「アラビアン・ナイトの挿絵とその時代の仕事」
「宮沢賢治童話の挿絵」など。

「41頭の象」という本が昨年2011年7月に
1000部限定ででたのを買う。



単純な線で、象ならではのシーンや物語を
1枚の絵で表してていて、クスッと笑える絵が
満載だ。



最新作かと思ってたんだけど、和田誠さんの「21頭の象」
の複刻で、しかもその本は処女作だった!



当時のスケッチブックが見つかったので20頭たして
「41頭の象」を作ったそうだ。52年前の和田誠。。
とは思えなかったなぁ。

「21頭の象」は退屈な会議の間に描いたいたずら
描きだそうで、クライアントに配った本だったらしい。
それをもらった人達も羨まし・・いまでも持ってるのかな?



和田さんがインタビューに答えている記事があった;

退屈なんで仕事用に持ってったスケッチブックに
ひとコマ漫画を描いてました。どういうわけか
いつも象をテーマにして。大きいとか、鼻が長いとか、
牙があるとか、特徴があるのでアイデアが出しやすいのかな。

それがスケッチブック一杯になった頃、こちらの会社の
社長に見つかっちゃいました。「仕事中に何やってんだ!」
って怒られると思ったら、「面白いじゃないか。
会社で本にしようか」って、本当に本になったんです。

いい会社でしょ。これがぼくの処女出版「21頭の象」です。

前書きにも載せてはったこのエピソード、いいねぇ。