やまねこマッサージ

ねがうこと、ゆだねること

とんぼの本『LPジャケット美術館』・続き

2012-02-08 | エンタメ
昨日に続いて、靍橋さんのクラシックLP
レコードのジャケットについて。2日続ける
のは楽してるってちょっと思うけど、これは
面白かったからもう一日おつきあいを。

クラッシック関係の演奏会に行くと、束になって
チラシをくれるけど、デザインがいまいちって思う。

というかそういうデザインがあの客層にはいいって
思われているんだろうね。それでなきゃあのパターンを
長く踏襲しないやろ。

こうしてLPジャケットを眺めていると多彩で面白いモノが
多い。特にそういうのを選んではるのかもしれないけど。



描き下ろしがあって、シャガールが友人だった
指揮者のロストロポーヴィチ(2007 他界)へ、
ミロがメシアン「異国の鳥たち他」の絵を描き下ろ
している・・なんと贅沢何やろう。



その中でも、この絵は強烈だ。メキシコのタマヨ
(1899~1991)がNYのスタジオに連れて行かれて
ベルリオーズ「ファウストの劫罰」を聴かされ、
その印象を一気に描いたものらしい。1954年頃の話。



ジャコメッティ(1901-66)が作曲家ストラヴィンスキーの
肖像画を描いたこのジャケットもいいでしょ。彼の最後の
バレエ音楽「アゴン」を演奏した1958年収録のもの。



ストラヴィンスキーの肖像写真を使ったジャケットもいい。
80歳の頃、自分で指揮した「春の祭典」。初演は1913年。
翌14年から亡命し、半世紀経た1960年に録音したもの。

写真は人気のアヴェドン(1923-2004)。彼はなにを見てる
のだろう。