やまねこマッサージ

ねがうこと、ゆだねること

種子の機能とデザイン展

2012-02-24 | 農・生物
京橋のLIXILギャラリーに行った・・・
っていってもピンと来ないかもしれない。

INAXギャラリーが名称変更したのね。
INAXもLINAXグループになったから。

今のところ名称だけみたいで、内容の小気味
良さには変わりはなかった。



今回は「種子のデザイン‐旅するかたち‐ 展
といって、植物の種子のかたちを、機能との
関わりから100種紹介されていた。

種子は何らかの手段で移動して、新しい
ところでの発芽を行う。水や空気に漂流
したり、けものや鳥に運んでもらったり。
動物にひっついて運ばれる種子もある。



面白かったのは、きしわだ自然資料館の
岡本素治館長の言葉で「鳥には歯がない。
鳥は果実を丸呑みにし、砂嚢ですりつぶして
消化する。」

へぇ~、だね。鳥にはみんな歯がないんだ!
口のサイズに合って、砂嚢で消化されないのが
鳥運搬の条件やね。続いてけものについては、

「けものは歯でかみ砕いてものを食べる。
けもの散布果実は歯をすり抜ける工夫が
必要である。よくあるのは柿の種子のような、
タネのまわりのヌルヌル物質である。」

柿の種ではなくって柿の種子wがヌルヌルして
手から滑るのは歯をすり抜けるためだったんだ!
これまたへぇ~の連続。



飯田女子短期大学の小林正明教授曰く、
「植物が動かないのは葉で光合成をするから。
動けないから葉を変化させて、果実や毛で
子孫を遠くまで移動させている。」と。

植物は根が生えてるから動けないって思ってた
けど、それもそうなんだろうけど、本質的には
葉で光合成するからなんだって・・完全には
理解できてないから、考えて行きたいなぁ。

変わり種子もいろいろあるけど、機能と
デザインに密接な関係がある;


羽を広げて滑空するアルソミトラ
グライダー発明の元になったというから
奥が深い


山火事の熱で目が覚めてはじけるバンクシア


直径30cmをこえる世界最大 フタゴヤシ
ヤシ自体も30m大になるビッグ級

写真は訪問記がよくまとまっているこちらから。
2/25まで。