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初体験、柳家喬太郎

2012-02-25 | カルチャー
三鷹市芸術文化センターでは数年前から
定期的(半年に1度くらい)に「柳家喬太郎
勉強会」って銘打って落語会をやっている。

これがなかなかとれないんだけど、やっと
抽選が当たった。初めてなんだけど
柳家喬太郎さんを聞きに行く。

夜の部のプログラムは
一、子ほめ さん坊
一、館林  喬太郎
仲入り
一、代書屋 風車
一、おせつ徳三郎 喬太郎

子ほめ、代書屋は結末が最初から
みえる類の噺で、この手が好きでない
ボクにとって、ちょいと退屈。結末に
変化球をいれてくれれば・・という淡い
期待も叶わなかったし。

館林はあまりやる噺家が少ないらしいけど、
喬太郎さんは何度もやってはるそうだ。
剣の使い手達の3人が主人公なんだけど、
違うっていってもそこは似ている3人だから
ちょっと一本調子な感じだったので、
あちきにはいまいち。



だから最後はちょっと心配していたら
まったくの杞憂。すばらしい人情物を
聴かせてくれた。拍手喝采!

登場人物の演じわけの妙も堪能。上質な一
人芝居。しかも座布団まわりの空間しか使えないし、
立ちあがることもしないのに、あれだけ演じるんだから
落語のすごさを楽しめる。

心中物なんだけど、落語用にうまく構成
されている。たとえば主役のおせつ徳三郎が
登場するのは後半。おせつにいたっては
最後まででてこない。

その最後のシーンがまた幻想的で素晴らしい。



おせつ徳三郎はハッピーエンド物もあるって
一緒に行った落語好きに教わる。きっと川に
飛び込んだ二人を刀屋が救うんだろうって思う。

帰って調べると、飛び込んだ筈の川に浮かぶ
筏の上に落ちて助かるという噺だそうだ。