京都では、7月31日深夜から8月1日にかけて愛宕山登山をして愛宕神社にお参りすると千日のご利益があるとされています。
今まで節目節目に、3回トライしたことがありました。
7年前に
踵骨粉砕骨折という少々厄介な骨折をした後快気の願いを込めて登山しました。
その時にやはりもう無理だと感じたのですが、縁あり今年再度登山をすることになったのです。
7月31日、22時家を出発。途中この頃山歩きに目覚めた友人をひらい清滝側の参拝道から登頂開始したのが11時過ぎ
「おのぼりや~す」「おくだりや~す」のあいさつを交わしながら最初は元気でした。
赤ちゃん連れの若い夫婦を沢山みかけます
泣きながらおんぶされている子やぐったり眠ってる子、、、
愛宕山には、3歳までにお参りをするとその子は、一生火事にあわないという三歳詣でというのがあるからです。
あはっ、これは29年前のワタシ、、、
タンクトップに短パン、いまどきの山ガールママとはえらい違いですゎ
もちろん足元ビーサンでした。母は強し、一人でおんぶして登り切りましたよ。
と、今は昔の思い出話
5合目休憩所 この辺りで日付が変わっていました
5合目過ぎたところで京都市内の夜景が眼下に広がります
京都タワーを探しましたが、零時を過ぎると消灯するとのことで見つけられませんでした。
ようやく水尾別れ ここで午前2時20分
もう少しのはず、、、、
しかしここで足が動かなくなりそうなくらいの痛みと疲れ。友人は、とうに見えなくなっています。
止める勇気も持つようにとの助言も頂いていましたがとりあえずは前に進もう!
ようやく鳥居が見えてきた頃には朝御饌祭(あさみけさい)を終えた氏子たちの姿、、、
もうすこし、もう少し
最後の階段が試すがごとく襲いかかってきます
ようやく御神殿前に着いた~!時刻は午前3時50分
登り始めて4時間半です。普通の人なら登って降りてる時間です。
お参りを済ませて頼まれていたお札をいただき、一服する間もなく下り始めました。
写真は清滝鳥居本にある平野屋のおくどさんにまつられている愛宕神社の火伏せのお札
愛宕神社のホームページより
仕事へ行く前の相方に迎えの約束を頼んだのが5時半、絶対無理なので一時間延ばしてもらいましたがそれでも急がなければ、午前4時ふもとを目指します。
こんな階段をず~っと下るのです。
登る時、夜景が見えていた当たりはすでに夜が明け出してます。(京都タワーも見つけることができました)
午前5時28分
約束まで1時間。まだ半分です。
朝日が昇りだしてます。
よちよち歩きにも似た歩に周りの方が声をかけてくれます。おくだりや~す
答える元気もないくらい、、、
40分の3を残すあたりで、約束の時間になっても戻らないので相方から心配の電話があり最大7時半まで待てるので頑張るようにと
鳥居が見えたあたりで心配した相方が迎えに来てくれた、その顔を見たとたん涙があふれました。
足、はもう言うこと聞いてくれません、、、、
とは言いながらも下山記念に一枚(写っているのは知らないカップルですが)
たぶん今回登った人の中で私が一番遅いのだろうなぁと思いながら下山していた時、60過ぎのお母さんを連れた息子を追い越しました。
「こんなにひどいとは思わなかった。怒った?」とぼやく息子に「情けないけど本当だからしょうがない」と軽口をたたき合いながら手をひかれているお母さんに自分の姿を重ねていました。
29年前おんぶして上がった息子に、手を引かれて登ることがあるならもう一度頑張ってもいいかなぁ~
感傷に浸っていた時に、友人の一言がグサッ!「まずは体重を落とすことやろ」
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