五反田発リスボン行き急行列車

五反田駅からリスボン行き急行列車に乗ることを夢想する前期高齢者の徒然

2021・7・2

2021-07-03 05:16:33 | 日記
老化による記憶障害と「暗記力」は比例するのかしないのか?今、自分が書いた台詞、と言っても書いたのはちょうど10年前で、更に云えばその後別の女優さんで二度再演している台本だから、覚えられるのが当然というべきか覚えられる訳がないというべきか、自分でもよく分からないのだけど、今日桑原なおさんと立ち稽古をしていて不思議な気持ちになった。と云うのは、今日立ち稽古をやる予定のACT③ については稽古が始まるまでに何となく覚えたのだけど、③を二回やった後、桑原さんが時間があるのでACT①②もやろうと言いだした時、最後にACT①をやったのは二週間以上も前(それも完全ではなかった)になるんだし、②だって一週間以上前のことだ。だからそんなに前に記憶した台詞なんか覚えていられる筈はないと思って、気乗り薄だったけど、共演者兼共同演出の桑原さんの手前引き下がる訳にはいかずやってみることにした。するとどうだ?勿論完全ではなかったし、台詞が出てこない箇所もいくつかあったけど、何とか30代の桑原さんに負けることなく台詞を続けることが出来たのだ。俺としてはそれだけで70代の自分の暗記力を誉めてあげたい気分。それなのにプロの俳優である桑原さんはそんなの当然とばかり、誉めてくれないばかりか、根本的なダメだしをいくつか。俄か俳優である俺としては、ただただハイハイと頷くのみ。まだまだ道は遠いけど、俳優をやってみて演技というものがチラッと分かった気がした。映画雑誌から依頼原稿のゲラ刷りが送られて来る。こうして読み直してみると、更に手を入れたくなる。でも、何とか堪える。台詞を完全に覚えなくてはいけないし、これ以上関わっている時間はない。同時にその原稿の著者近況に「現在死後書籍化する予定」の「桜田家の人々」を執筆中と公に知らせてしまったので、誰も期待もしていないだろうけど、何とか第二部(400字詰め七百枚)までは死ぬまでに書き終わらないと、俺の人生の決着がつかなくなるので、老老ディナー(ぶりと若布のお刺身、惣菜売り場のコロッケ、かぶの味噌汁)の後、たった一枚だけど書き進めた。★テアトロジャージャン番外公演「かっこうワルツ~あるオカマの旅立ち~(作演出・出演桃井章、共同演出・出演桑原なお」のお知らせです。日程は7月23日(金)開演19時半、24日(土)開演14時&18時、25日(日)開演14時、会場はテアトロジャージャン3階、定員は10名 入場料は1000円(ワンドリンク付)予約お問い合わせは出演者の携帯かメールまで。

1 コメント

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Unknown (Unknown)
2021-07-06 22:31:02
そのご年齢からでも新しいことに挑戦なさる姿は素敵かと
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