goro's 花 Diary

東京の街を彩る花たちを追っかけています。

外国のあのかた

2008年08月11日 | 08 花たち


07/5/5

07/6/5

昨年出会っていたんだけど、名前がわかりません。
いつだったか、どこかのサイトで見たような、そんな気がして探して見たんだけど、辿り着けません。
かなりの個性をお持ちのかたですのでね、見かければ見逃すことはないはずです。

とはいいつつ、わからないものはしょうがない。
倉庫で眠ったまま、年を越してしまいました。

08/4/20

春になって、柔らかそうな茎を立ち上げ、またまた花の季節がやってきました。
花だけじゃなく葉っぱにも個性がありますのでね、今年こそはなんとか名前を突き止めるぞと意気込んでおりました。

とはいっても昨年以上の新しいヒントがある訳もなく、検索するとはいってもどこから手を付けていいのか、ほとほと困り果てました。

どうするどうする、どうしょうもない、これで2年続けてお蔵入りは決定だよ。
名称不明花としてアップすることもよぎったんだけど、なんだかそれも悔しくてさ。
当てがないまましばらく手元において、時折眺めては溜息をつく日々でした。

過去にも例がありますが、この花の名前がわかったのは、別の花を調べていたときです。
googleで画像検索していたら、この花があったんですよ。
おいおい、ここに潜んでいたのかいって、嬉しさは当たり前ですが、なんだか懐かしいような・・・

現在は花茎は姿を消してしまってますが、充分梃子摺らせてくれたおかたを、紹介いたします。


【オランダワレモコウ・阿蘭陀吾亦紅】バラ科ワレモコウ属

まさか、あのワレモコウのお仲間だったとは・・・
そうなんです、ワレモコウを検索してて、こちらの正体がわかったんです。

オランダワレモコウは、地中海沿岸から西アジアの乾燥した地域が原産の多年草です。
耐寒性がありますので、直植えでも越冬することができます。
草丈は30~70cmほどになります。

「オランダワレモコウ・阿蘭陀吾亦紅」の名前ですが、この場合の「オランダ・阿蘭陀」は、具体的なあの「オランダの国」を指すのではなく、「外国」というような意味です。
「外国のワレモコウ・吾亦紅」というのが、和名の由来になります。

ハーブのコーナーに植えられておりましたのでね、そっち方面の植物なんだろうなと思っておりましたが、やっぱりそうでした。

英名は「サラダバーネット・salad burnet」です。
園芸界ではこちらのほうで流通しているようですね。

やわらかな若い芽を、生のまま野菜サラダやスープの浮き実で食べるそうです。
キュウリに似た風味があるんだそうですよ。
古くから薬用として、止血や切り傷の治療に使われていたようです。

開花のプロセスも面白いでしょう?

まづ頭頂部にチョボチョボと赤い花が咲き、下に向かって咲き進むと、オシベと思しきものがピロピロ~ンと出てきます。
ということはですよ、頭頂部に咲いて赤いものは、メシベってことになるんですか?
オランダワレモコウを紹介しているサイトを、片っ端から見てみたのですが、このあたりについての情報はありませんでした。

名前がわかって見ると、確かにワレモコウと通じるものがあります。
でもそれって、後の祭りなんだよね。

オランダワレモコウさま、あなたのことは一生忘れることはないでしょう。