【ブルー・スター】ガガイモ科トゥイーディア属
過去にも数度ブルースターの花にはお目にかかっておりましたが、今回出会ったものが株の大きさなど、最高の状態です。
昔に比べると青い花はずいぶん増えてきましたが、ブルースターの青は、特別な存在です。
南米のブラジルからウルグアイにかけてが原産の、常緑半蔓性の多年草です。
50~80cmの茎は、ある高さになると倒れて横に広がっていきます。
葉や茎には白い毛が被い、株全体は白っぽくみえます。
なんてったてこのブルーの花色こそが、ブルースターの最大の最高の魅力です。
ブルーのなかでも、いかにも「水色」といった花色です。
薄く溶いた水色の水性絵具を筆に浸し、花びらを何度もなぞったときに出来るような濃淡のにじみが、手作り感のある風合いで、なんとも素朴です。
朝顔の青い汁を塗りつけたようにも見えます。
えも言われぬブルーの花色と星型の花から、なんともロマンティックな「ブルースター」という名前をいただいちゃったのでしょうね。
旧属名の「オキシペタルム」や「ルリトウワタ・瑠璃唐綿」の別名もありますが、「ブルースター」には敵いません。
まさに地上に舞い降りた「青い星」そのものです。
「青い星」は、こんな実になるんですよ。
あの可憐な青い花からは想像もつかないくらい大きな実です。
10㎝以上、ときに15㎝もの大きさになります。
ガガイモ科の仲間たちは、花の大きさの数倍の大きさの実を付けて、見るものを驚かせてくれます。
ブルースターもその例にもれません。
熟した果実からは、タンポポの綿毛にも似た種子が空中に旅立つのですよ。