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おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

エネルギー転換が進むドイツ

2016年05月10日 | Weblog

 

午前6時の気温はプラス7度。

薄曇り、無風の朝でござる。

今朝もウグイスのさえずりで目が覚めました。

気持ちのいい目覚めだなぁ~

あたりの木々も新緑に覆われてきており、シラカバ花粉症のおぢはこれにたいしたビビっておりますが、いまんとこ多少目が痒い程度。

10年になる田舎暮らしで様々な雑菌を体内に取り込み、アレルギー症状が緩和したのかもしれません。

体調良好!! ってことできょうも楽しい一日を過ごすことにいたします。

きのうは半日、外であれこれ忙しく作業しておりました。

冬の間にあちこちが壊れておった薪小屋を修復したり、枝を切ったり、処理したり、軽快なフットワーク? で作業を続け、気持ちも晴れ晴れしたのでした。

作業といえば、今年はまだ薪が届きませんが、いつになるんだろ?

さて、

ドイツ在住のジャーナリスト、田口理穂さんが「ドイツのエネルギー転換の今」(新エネルギー財団・孫正義会長)と題してコラムを書いておるのでご紹介いたします。

田口さんによると、ドイツのエネルギー転換は着実に進んでおり、2015年の電力における自然エネルギーの割合は30%を超えたそうな。

ただし、固定買取価格が下がり、市民参加による発電が厳しい状況を迎えておるそうな。

そこで、市民がソーラーパネルを屋根につける場合は、売電するのではなく「自家消費」した方が得になってきたとか。

そんなことで「発電量が最大となる南側でなく、東西に二枚つけるものが最近増えてきた。誰もいない正午付近に発電しても買い叩かれるだけなら、朝と夕方に自家消費する方が効率的」と考えるのだそうな。

なるほどねぇ、、、

また「日本ではドイツのエネルギー政策は失敗した」と報道されておるけれど、実際は違うと田口さんは指摘する。

田口さんは「私が訪ねた自然エネルギー関連の研究所では『成功している』とみな口をそろえる。電力が30%以上にまで伸びたのは、成功の証拠だろう」としておる。

実際、ドイツのシンクタンク「アゴラ・エナギーヴェンデ」によると、この5年で自然エネルギーによる発電量は、105TWhから196TWhへとほぼ倍増したという。

電力構成に占める割合も16.6%から30.1%に上昇。

これにより自然エネルギーは「ドイツ最大の電力源」に成長したとか。

ドイツの原発は2010年以降、9基が運転停止した。

おかげで電源構成に占める原発の割合は22.2%から14.1%に下がった。

一方、2015年の一般家庭のエネルギー料金は、2010年の水準を7.4%上回ったという。

2012年に初めて実施されたドイツ・エネルギー水道事業連盟の年間エネルギー世論調査によると、調査対象者の89%がエネルギー転換を「重要」もしくは「とても重要」と捉え、その割合は2015年には90%にのぼった。

ようは、エネルギー転換についてドイツ国民の多くが支持しておるものの、電気料金は値上がりしたということだ。

安全なら値段が多少高くてもよいとするドイツ人、効率一辺倒ではないらしい。

日本もドイツに学ぶところは多いけれど、政府の姿勢が変わらん限り、原発が減る気配もなく、再稼動への動きが粛々と進むらしい。

地震大国ニッポン、ここ数年は「地震活発期」に入ったと見る専門家が多く、実際、地震は各地で頻発しておる。

原発で過酷事故が起きるリスクは上がってきたとみるべきでしょう。

3.11の原発事故以降、地震が多発する中で「原発を推進することは、とても正義とは思えない」と思うおぢでござる。