午前7時の気温はプラス18度。今朝も雨でござる。夜中には結構な降りだったような気もします。
こんな天気、いつまで続くんだろと予報を見たら、きょうは終日雨模様、あすも夕方まで雨でござる。
気持ちもどよんとしてきますし、老婆心ながらジャガイモなど根菜類はそろそろホントに腐るんじゃないかと心配しております。
スカッとした秋の青空、見たいですけど、いつになるんだろ…
そんなきのうは丸一日、読書に耽っておりました。
百田尚樹さんの「永遠の0」を読んでおったのです。
事実関係をしっかり調べておって、しかもちゃんとオチがあって、興味深く読みました。
日米が戦争をしたことも、そしてニッポンの敗北に終わったことも知らない若者がいるという中、太平洋戦争の一端がよくわかる物語になっておったです。
あの戦争が大敗北に至った原因のひとつは、軍のエリート官僚が戦争中も「出世競争」に明け暮れておったという呆れた事実。
最前線で兵隊がドンドン死ぬ戦況でも、人事は平時とまったく同じように行われていたそうですからね。
そしてA級戦犯はともかく、戦争の立案、指揮をしたエリート官僚は戦争責任も問われずに戦後も生き残った。
その一方、学徒動員された18~19歳の若者は特攻隊で死んでいったのです。
マニュアルがマンガになっておるグラマンとは対象的に、ゼロ戦は操縦が難しくインテリ学生でないとムリだった。
数少なくなったベテランパイロットは温存し、素人に毛の生えたような学徒の多くが特攻隊になったのだそうな。
また、一般の兵士はというと、その7割が餓死でござる。
現代のアホバカ「官僚制度」に至るニッポン国の問題の、いわば原点がここにある。
とにもかくにも、とんでもない戦争だったという事実を背景に、数奇なドラマが展開されておりました。
戦争を知らないおぢ世代も、戦争があったことも知らない若い世代も、一読されることをお勧めいたします。
講談社文庫876円でござる。