午前7時の気温はプラス20度。雨上がりの朝で、ピーカン。きょうはこれから30度近い真夏の日差しだそうな。
大雨だったり、真夏の天気だったり、ここんとこ、どないなことになっておるのか。台風12号による被害は、死者・行方不明者が100人以上にも上っておる。
大震災では、死者・行方不明が約2万人。原発事故で今後予想されるがん患者は40万人。そして、100人もの死者や行方不明を出した台風12号の被害。2011年、なんちゅう年でござろうか。
ニッポン国はいま、あっちでも、こっちでも、未曽有の危機を迎えておりまする。
災害に加えて、円高でござる。米ドルは、8月からずーっと76円台とチョー円高に張り付いておる。ここへきて、ようやく77円台に戻ってきておるけれど、まだチョー円高には違いない。
で、政府は、なにか円高対策をしておるのかというと、丸きりしてないのに等しいことになっておる。政府がしようとしておるのは、1000億ドル規模の円高対応基金とか。
ようは、低コストの「買収資金」を政府が用意して、「日本企業のみなさん、海外企業の合併や買収してくださいな」と言っておるってこと。
これって、円高対策ではござりません。「円高をうまく利用したら」と言っておるわけで、事実上「円高追認」でござる。
これ、「円高対策」などという、気の利いたものではないんでないの??? それに1000億ドルもの金を海外企業の買収に使うってことで、さらなる円高になるんではないのかね? このあたりよくわからんけどさ。
で、円高になる理由のひとつとして考えられるのは、円の通貨量が、ドルに比べて少ないってことだ。通貨の量が少ない通貨は、多い通貨より値段が高くなるのは、当たり前田のクラッカーじゃ。
だから日銀は、通貨の量を増やさないとダメなのじゃ。でもそれをしないのよ、日銀は。日銀が恐れておるのは、通貨量がジャブジャブ増えると、いわゆるバブルが起きるから。
そんなことでいいのかねぇ日銀は。バブルは資本主義の宿命じゃ。上にも下にも行き過ぎるのが資本主義でござる。
それよりなにより、円高によるデメリット、大きいのではないかね。しかもニッポン国の財務状況たるや、問題抱えるギリシャ、イタリア、米国よりはるかに怪しいことになっておる。
で、写真の表は、ニセコのTさんからいただいたもの。米国は、この10年、ずーっとインフレじゃ。10年で、4割以上も物価が上がっておる。
一方、我がニッポン国は、この表を見る限り、円高でメリットがあるかというと、こと米国との比較では、さらさらないことになっておる。
これが、ずっーとデフレ続きのニッポン国の実態でござる。ニッポンもこの10年でインフレだったなら、円高もメリットあったろうけどねぇ。
いずれにせよ、通貨の供給量を増やして、円安誘導、インフレ誘導するのが正しいと思うけど、日銀はそうしておらんです。インフレになれば、金利が上がり、財政の赤字がジャンジャン膨らむからでしょうかね。
いずれにせよ、我がニッポン、暗いほうへ暗いほうへ進んでいる気がするけれど、どうよ?