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おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

反省

2007年06月26日 | Weblog


表題が「反省」だからと言って、なにもおぢが反省しておるわけではない。
鈴木宗男と佐藤優が書いた新著の題名なのじゃ。
これが、おもしろい!!
っていうか怖いのじゃ。

ムネオと佐藤が逮捕されたのは、02年のこと。
「背任」「偽計業務妨害」「受託収賄」などの罪で逮捕されるのだけれど、これがどうにもこうにもでっち上げ、って話じゃ。

国家権力の象徴ともいえる東京地検特捜部が、でっち上げなどするんだべか?
と思って読み進んだけど、二人を追い出したい外務省が東京地検にリークしてるんだなぁ、「ない話」を。

「これは国策捜査です」と検事が二人にそれぞれ話しているというのも凄い。
人を罠にかけて、政治生命を絶とうというやり口には、心底ぞーっとしますです。
官僚支配のこの国の実態が浮かび上がります。
ホント怖いねぇ、この国は。

で、この本の後半には、外務省の官僚が実名で出てくるのじゃ。
しかも揃いも揃ってのアホバカぶりなのじゃ。
駐イスラエル公使の松田という人物は、酔っぱらって芸者の胸に手を入れようとした。
で、その芸者は驚いて離れたら、彼は幼児言葉で「ボクチャン、チャミチイデチュ」とおむつを替えてもらうポーズをしたという。
ただし、これはこの外務官僚が計算ずくでしたというのよ。

欧亜局長だった西村というお方は、叱られるとソファーの上でアルマジロのように丸くなって動かないのだそうだ。
ムネオに叱られたときは、絨毯の上でアルマジロになって転がったそうな。
異様な光景じゃねぇ。
これ、ススキノあたりの酔っぱらいじゃなくて天下の欧亜局長ですよ。

この本の中でもっとも興味深いのは、元共産党幹部で党から追放された筆坂秀世氏の証言だ。
国会で共産党が取り上げた「ムネオハウス」。
この情報は、実は外務省から共産党に流されたという。

どひゃー!!じゃね。
外務省幹部が共産党に情報漏らすなど、大犯罪じゃ。
ムネオを追いつめるためには、違法行為も辞さないというのも怖い。

筆坂氏は、こう話しておる。
「外務省の悪巧みはものすごい。まず鈴木さんと田中(真紀子)さんをケンカさせて、田中さんは外務大臣解任。その後は鈴木さんにターゲットを絞って集中放火を浴びせる。共産党に内部資料を渡して攻撃させ、検察まで動かす。要するに外務省は、田中真紀子さんも鈴木宗男さんも、どっちも切り捨てたんですね」

いやはや。
国益のために外交するのが外務省のお仕事だと思ったら、実は気に入らない奴らを追い出すことに血道を上げているのが、お仕事だったってことか。
口あんぐりじゃ。

そのほか盛りだくさんの暴露内容に、おぢは呆れてひっくり返っちゃった。
ぜひともお読みいただきたい一冊でござります。
事実上この国を支配する官僚様の実態がよくわかりますです。
怖いよぉ~~~~~~っ

国民の多くが大好きな自民党が培ってきたのがこの官僚の皆々様の大暴走じゃ。
右だ左だってアンポンタンなレベルかねぇ~
テレビ新聞だけでなく、週刊誌や本を読まんとどもこもなりませぬ。
とりあえず「反省」をお読み下されませ、ませ!!