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語、単語  日本語の文法について  その46

2013-06-08 | 日本語文法
語、単語  日本語の文法について  その46

語と単語は異なるとすべきであるか。語と単語はちがう。語は、言語について、言とは何か、語とは何かと、ふれてきたことではあるが、語の本来につき、わたしたちの祖先もそうとらえたであろうように、日本語として見てみるとどうか。単語は文法単位の単語であり、ひとつの語として位置付けられたが、これは近代になってのとらえ方である。語には単数複数の区別がないのでひとつだけの単語としての意味が必要であった。

辞書を繰って語を見て単語という項目と行き来するようなので扱いとしては同じであろう。1音節語である日本語の言いにくさは音節を加えることもあった。単語はそれで定着した。単語はそれより分解できないものと説明する。意味のまとまりがあるわけである。意味上、これより分解できないという見方に加わったのが、形態による語のとらえ方である。すなわち語をそれ以下の単位に分ける。

形態における形態素は意味をそれだけで有するものと、意味を付け加えたり文法性質を加えたりするものとに分けることで、形態素の種類分けをした。形態素を単位として分析をすると、意味を持つ最小の単位は単語にとってかわったことになる。それでどのような形態素があるかは形態素論によることになり、それについてはここでは深く立ち入らない。形態素の語を形態のままに用いることにする。
 立川健二 《形態論》から《形態素論》へ  ルイ・イェルムスレウの用語法の語彙論的アプローチ

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