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日本語レベル、算数の

2013-06-24 | 日記
恐ろしいと感じた。国語力の低下を見せつけられて、さらに数学というが算数の計算力がないという世代の現実だ。これは例の教育の成果をみるのか、ゆとりとか言う、やたらわからなくしてしまったのが底辺の現象だ。さてどんなふうに恐ろしいかというのはそのデータが示すことだ。かつてある調査で世間に警告したそれを思い出させる。メディア情報教育センターとか、いまや廃止されている。

そこで行われたのが、中高校生約20万人に国語力を予備調査を実施し結果に基づいて日本語力を中1から高3以上までの6レベルにわけたものを、それを日本語力判定テストとして作成、19大学、6短大と国立高等専門学校の計26校の新入生7052人に実施して出した結果だった。中3レベル以下の学生の割合は、国立大3校で6%、私立大16校で19%に上ったというものだった。短大では35%と、3人に1人が中学生レベル、国立高専は4%でった。そのレベルは、鶴の一声、露骨に、などの意味が分からないというものだ。

その現実はその報告のときから時を経て深く潜航するするようにあったのだろう。大学の授業を理解するには高校レベルの日本語力が必要と言うのは、そのとおりで、卒業してから入学するわけだから、それが、1998~2000年に実施した同様の調査で、中学生レベルの割合は国立0.3%、私立6.8%、短大18.7%となって、そのうちに語彙力の低下ぶりが目立つとされていた。それがどうなったか、2004年度、2005年度の調査では私立大1年生の19%、短大1年生の35%が中学生レベルでしかないと判定となるようなことであった。この現実が目の前に押し寄せればそれは大学入学試験のレベルの結果である。

その問題を、大学入試ではない、メディアセンタのレベル分けの例題を見る。


各レベルの代表的な例題◇
(正しい意味を五つの選択肢から選ぶ)
<中1>重視 (1)重たいこと(2)大事だと考えること(3)目が疲れること(4)見えにくいこと(5)じっと見ること
<中2>さじを投げる (1)ひどく怒る(2)乱暴な様子(3)非常識(4)あきらめる(5)好き嫌いをする
<中3>一目置く (1)周囲をみわたすうちに目を留める(2)検分していた目を休める(3)大勢で特定の人物を凝視する(4)相手の目をじっと見て真意を確かめる(5)相手を自分より優れたものと認める
<高1>露骨に (1)ためらいがちに(2)おおげさに(3)あらわに(4)下品に(5)ひそかに
<高2>奔走する (1)逃げ出す(2)競争する(3)忙しく立ち回る(4)無駄な努力をする(5)大変な目にあう
<高3以上>嫡流 (1)激しい流れ(2)正当な流れ(3)清らかな流れ(4)よどんだ流れ(5)亜流
<同>憂える (1)うとましく思う(2)たじろぐ(3)喜ぶ(4)心配する(5)進歩する
<同>懐柔する (1)賄賂(わいろ)をもらう(2)気持ちを落ち着ける(3)優しくいたわる(4)手なずける(5)抱きしめる
   =答えは上から順に(2)、(4)、(5)、(3)、(3)、(2)、(4)、(4)
毎日新聞 2005年6月8日 


ここにきて、その事実を突きつけられる思いである。ちょうど、そのその恐ろしさを感じた後に講義室に向かって45分のオリエンテーション授業をしてきた。わが身に起こるものではないと思っていた頃から10数年が経過して、はてこれは、どうするとよくなるか。クラス分けをするしかない・・・




以下、同様の指摘を挙げる。

小野他(2005)によると、中学生レベルの国語力の学生は国立大で 6%、四年制私立大で 20%、短大
では 35%にのぼるという。

「日本語力テスト」はメディア教育開発センターが開発したもので、昭和 61~63 年度に全国の約 20 万人の中・高生を対象に、日本語力を構成する語彙、助詞、漢字、文型、指示語、前提、含意の7項目についてその習得状況を調査し、標準化された発達基準に従って作成されている。また小野他(1989)で指摘されているように語彙力が全般的な言語能力を反映するということから、語彙力を測定することで日本語力を測定しようというものである。レベル判定は 800 点満点で以下の通り。高 3 レベル(595 点以上)高 2 レベル(569~594 点)高 1 レベル(532~568 点)中 3 レベル(489~531 点)中 2 レベル(454 点以下)


大丈夫か日本語・上
大学なのに…中学生レベル6割!? (産経 WEB)

「ついに、ここまできたか…」
九州地方の私立短大に勤める講師はそう言って、しばし言葉を失った。“日本語が通じない現実”に直面したのは昨年秋のことだった。
「ほかの人に比べると話し好きです」「思いやりがある方です」…このような簡単な文章を記した紙を学生に渡し、イエスかノーで答えてもらった。外向性や協調性などを診断する性格検査だ。
「質問を理解したうえで答えないと正確な結果が出ないので、漢字に読み仮名をふり、分からない言葉は質問するように伝えた」と講師。
間もなく20人ほどの学生のうち、数人が手を挙げた。
「『怠惰』って何」
「『まごまごする』ってどういう状態?」
想定内の質問もあったが、就職を控えた女子学生が発した言葉には耳を疑った。「骨が折れる仕事は嫌です」という文章を指さし、「『骨折する仕事』が嫌なのは当たり前。違う意味があると思ったので…」と首を傾(かし)げたのだ。
「全員の前で、それぞれの意味を伝えたが、多くの学生が説明に聞き入っていた。手を挙げたのは数人でも、実際分からない人はもっといたでしょう」と、この講師は推測する。
“兆候”は数年前からあったという。講義中の指示や就職活動のアドバイスを、なぜか全く逆の意味に取り違えてしまう学生が目についていた。
「履修登録の説明書が読み取れないので新年度のオリエンテーションが成り立たなくなっていた。基本的な語彙(ごい)力がないために、英語ならぬ日本語の理解力やリスニング力が落ちている」
日々学生に接している講師の実感だ。

often訳しても…「しばしば」って?

学生の日本語の間違いや語彙力低下に戸惑う大学関係者は少なくない。
関東地方のある私立大学では数年前から、日本語表現法の講義内容が様変わりした。毎回、学生に漢字テストを課すようになったのだ。中学・高校レベルの問題ばかりだが、空欄が目立つ答案が多いうえに、「診談」(診断)、「業会」(業界)といった誤字も目立つ。
「日本語表現法は、より良い表現を身につけるために『描写の際の視点の絞り方』などを教える講義。だが、最近は義務教育で身につけるべき表記や語彙、文法すら備わっていない学生が多いため、従来のやり方では授業が成り立たない」と、担当の准教授は話す。
影響は他科目にも及ぶ。「英和辞典の訳語を説明するだけで時間が取られてしまう」。この大学で英語学を担当する教授は嘆く。
英文解釈の講義で学生に「often」の意味を調べさせても、「しばしば」はもちろん、「頻繁に」といった訳語が理解できない。「『よく~する』ではどうか、と聞いても、『よく』は『good』の意味としてしか認識していない学生すらいる」(教授)
独立行政法人メディア教育開発センターの小野博教授(コミュニケーション科学)が平成16年、33大学・短大の学生約1万3000人の日本語基礎力を調べたところ、国立大生の6%、私立大生の20%、短大生の35%が「中学生レベル」と判定された。昨年度の同様の調査では、中学生レベルの学生が60%を占める私立大学も現れた。
今年度、センターが開発した日本語基礎力を調べるプレースメントテストを利用する大学は57大学3万2000人(見込み)にのぼる。3年前の4倍を超す勢いだ。
小野教授は「『(大学)全入時代』が到来し、外国人留学生と同等か、それ以下の日本語力しかない学生が出てきた。言葉の意味を学生に確認しながらでないと講義が進められない大学も少なくない。テスト利用校の急増ぶりに、大学側の危機感が表れている」と語った。

 ◇

こうした現象は大学生に限ったものではない。
6月に第1回日本語検定を開く東京書籍が昨年、約60の企業に日本語をめぐる問題についてヒアリングをしたところ、深刻な悩みが次々と寄せられた。
問題は「敬語が使えない」「違和感のある言葉遣い」といったレベルにとどまらない。
オペレーターが日本語で書かれた取り扱い説明を理解できず、機械を故障させた▽社員が送った言葉足らずの電子メールが取引先を立腹させ、受注ができなくなった…。日本語力不足が実害を生むケースもあった。
検定事業部の萩原民也(たみや)さんは言う。
「大人から子供まで、想像以上に日本語のコミュニケーションがうまくいっておらず、『日本語で日本文化を伝えるのは難しくなっているかもしれない』とこぼす経営者すらいた。正しい使い方を再確認する時期に来ているのかもしれません」

 ◇

早期の英語教育の必要性を指摘する声が少なくない。だが、その是非を論ずる前に、母国語である日本語力の低下を深刻に受け止めた方がよいかもしれない。学校現場で、企業で「失われゆく日本語」を懸念する声が広がり始めている。その現状と対策の動きを報告する。(海老沢類)(2007/04/30)
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大丈夫か日本語-中
メール使う人ほど日本語力低い? (産経WEB)

大学生の基礎学力を調べるプレースメントテスト。日本語力を問うテストを採用する大学は急増している
パソコンを自在に操る男子高校生が、ペンを持ったまま途方に暮れる。簡単な漢字を思いだせないために…。

第29回東京ビデオフェスティバル(日本ビクター主催)の大賞を受けた長野県梓川(あずさがわ)高校放送部制作のビデオ作品「漢字テストのふしぎ」のエンディングだ。

「とめ」「はね」「はらい」といった漢字テストで正誤を判定する基準は教師によってばらつきがある。そんな実態を追った約20分の作品には、エンディング以外にも、毛筆で字を書く場面など、手書きの重要性を投げかけるシーンが頻出する。

「パソコンに頼りすぎて『漢字が書けない』という話が生徒から出ていた。手で書くことは、深く考えることにもつながる。このままでいいのか、という問題提起です」と放送部顧問の林直哉教諭は説明する。

思いもしなかった漢字の書き間違いで恥をかいた人は少なくないだろう。言葉の専門家とて事情は同じだ。『明鏡国語辞典』(大修館書店)の鳥飼浩二・編集委員はワープロ使用歴15年。講演でホワイトボードに文字を書く際は、前もって念入りに確認するようになったという。

「キーで変換すれば色々な漢字が出てくる。読める字は増えたという人もいるが、書ける字は確実に減ったはず。せめて幼少期には手書きで体に漢字を覚え込ませることが必要なのではないか」

携帯メール送受信回数と日本語力

押し寄せるIT(情報技術)の波。手書きや対面といった従来型のコミュニケーションの機会が極端に減る一方で、電子メールや携帯メールの利用頻度は増え続ける。

しかし、携帯メールに詳しい日本大学文理学部の田中ゆかり教授(日本語学)は「(携帯メールのコミュニケーションで)新たな語彙(ごい)を獲得するのは難しい」とみる。そこでのやりとりは親密な間柄の「おしゃべり」に限られるからだ。丁寧な言い回しや敬語といった配慮表現が絵文字や記号に取って代わられることも多く、言葉を尽くして伝える訓練にはならない。

「短文化」も加速している。田中研究室に在籍していた立川結花さんが平成17年、大学生の携帯メール約400件を分析したところ、1件平均の文字数は約30字で、5年前の調査結果の3分の1にまで減っていた。「相手に悪く思われないためには、30秒以内に返信するのが暗黙のルール。送受信の頻度は上がり、極端な場合、1文字だけのメールがやり取りされることもある」(田中教授)のが実情だ。

興味深いデータがある。

独立行政法人メディア教育開発センターは昨年、大学生約1200人の1日平均の携帯メール送受信回数と日本語の基礎学力の相関関係を調べた。「中学レベル」と判定された学生の平均が1日約32回だったのに対し、「高1レベル」は約27回、「高3レベル」は約15回。送受信回数が多い学生ほど日本語テストの点数が低いという結果が出た。

「言葉足らずなやりとりなので、送受信回数は増える。結果として、読書などの時間が削られ、語彙力の低下を招いているのではないか」

調査を取りまとめた小野博教授(コミュニケーション科学)の分析だ。

言葉知らないと「あの人の話は分からない」

本の街、東京・神田神保町にある国語作文教育研究所。所長の宮川俊彦さんは長年、企業や官庁の昇進や入社試験の論文などに目を通してきた“表現の定点観測者”だ。約400社から依頼を受けた昨年は、1000作近くを読んだ日もある。実感するのは「語彙が乏しく、表現力が極めて低下している」ことだ。

音楽関連の会社が志望者に課した「友情」というテーマの論作文がとりわけ印象に残っているという。「友情は大事」「友達は大切。いつまでも一緒にいたい」…。乏しい語彙で、わずか数行しか書いていないものがかなりの数に上った。

宮川さんは言う。

「昔と違って電話やメールがあれば隣近所で協力し合わなくても生きていける。無理にコミュニケーションする必要がないから、知らない言葉に出くわしても『あの人の話わからない』で済ませればいい。そんな環境の変化も影響しているのではないか」

IT化の流れはいや応なしに進む。新時代に対応した日本語教育はどうあるべきか。明確な答えは、まだ見えてこない。(海老沢類)
(2007/05/01 11:05)
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