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5音図、50音図、拡大50音図

2018-05-27 | 日本語表記

リマインダーにうながされて、日本語音声と音韻について拡大50音図のことを述べる。音韻は言語ごとに論じる音の意識のことであるから、日本語の発音が音節のもと、仮名文字の音韻でとらえられることを確認しておく。すると、どういうことかと言うと、単音、日本語の音声、その発音というのは、音素のことか、音節のことか、音声学によると異なってくる、普通に意識することになると、言語音としての日本語は、言葉の一つ一つの発音を、音節による音韻で区別していることである、ということである。したがって、日本語の音声を5音図でとらえる説明には、単音としての子音母音の組み合わせを音素で記述するとわかりよい。仮名文字を使う常識からすればそこまでの分析はとくに求めないことがある。発音を子音と母音で、略号をもってCとVとで、CV構造をそのままにとらえる。

音図は悉曇学によって日本語発音の配列をして示したという。仮名文字を母音並びで捉えたもので、文字を使って音声とした。それでは、どのように
50音図となったかと言えば、平安時代の文献の末尾などに注書きのようであった、現存最古の音図は平安時代中期の、孔雀経音義 (1004年 - 1027年頃) 、金光明最勝王経音義(1079年) などが挙げられ、それから、現在のような音図表になるのは、ずっと時代が下がって、江戸時代と言われる。その後、50音図表は明治時代になって小学校令が出されたときに、変体仮名文字を一文字一発音とするために統一して示されて、教科書のなかででき上った。

拡大50音図は、日本語発音の外来語音声などを文字表記しようとして書かれるもので、それを整理して、日本語教育で発音の必要に応じて示されるものである。




ウイキペディアより

さらに、もう一つの柱として漢字音を研究した中国音韻学が挙げられる。中国では古くから字音を表記するのに反切と呼ばれる方法がとられ、音韻表記として漢字二字を用い、一字目(反切上字)の頭子音と、二字目(反切下字)の母音以下および声調の部分を組み合わせることによって多くの字音を表記した。この方法によって成立した字音の子音の分類である五音や清濁が韻書や韻図などによって日本にも伝わっていた。

現存最古の音図は平安時代中期の『孔雀経音義』 (1004年 - 1027年頃) や『金光明最勝王経音義』 (1079年) などが挙げられている。「音義」とは、漢字の発音と意味を表した注釈書のことであり、漢訳仏典において漢字の発音を仮名で書き表そうとしたことがその起源となっている。天台宗の僧侶明覚の著書『反音作法』で梵字のような子音だけを表記する文字をもたない日本においては反切を利用することが書かれており、同一子音のものを同じ行に、同一母音のものを同じ段にまとめることで、仮名を用いた反切(仮名反)を説いている。ここで母音はアイウエオ順であるが、子音はアカヤ(喉音)サタナラ(舌音)ハマワ(唇音)という順になっているものがある。これは各子音の調音位置を口の内から外の順に並べたものである(ハ行は当時、無声両唇摩擦音 [ɸ])。明覚の著書にはその他の配列のものも見られ、五十音図の配列が当時一定していなかったことを示す。後にヤラワ行が後ろに回されたのは悉曇学において悉曇の字母を忠実に反映してのことだと考えられている。
「五十音」「五十音図」の名は、江戸時代からのものであり、古くは「五音(ごいん)」とか「五音図」「五音五位之次第」「音図」「反音図」「仮名反(かながえし)」「五十聯音(いつらのこゑ)」などと呼ばれていた。

明治33年 (1900年) に仮名が1文字1字体 (いわゆる変体仮名の廃止) とされた時には、や行とワ行は「やいゆえよ」「わゐうゑを」であった[7]。
「綴字篇」より。1873年、万温堂、魁文堂。50音のマス全てが、異なる文字で埋められている。



http://www.manduuka.net/sanskrit/essay/tondemo2.htm
梵語俗説(2)・五十音図をめぐる話
Since 2004/8/27 Last Updated 2004/8/27
>一方で、五十音図の歴史は平安時代中期以後であり、 しかも古いものほど今の順序と異なる形になっている。 今の順序が確定したのは江戸時代になっての話である。 だからサ行とハ行の発音変化は、五十音図の成立とは無関係なのである。
 もちろん教育の場では多少のいい加減さも方便として許されるべきなのかもしれないが、 大雑把に「デーヴァナーガリーの順序は五十音図と似てるね」だけでいいじゃないかと思う。 現代日本語のサ行やハ行は、わざわざ発音変化などというものを持ち出さなくても、 濁音や半濁音にすれば行や行に対応させることが可能である。
>五十音図の成立については馬渕和夫先生の『日本韻学史の研究』が詳しいが、 昔の本、高価で入手困難な本、内容がかなりハードと三重苦なので、 同じ馬渕和夫先生の『五十音図の話』(大修館書店。ISBN4-469-22093-0。1993)がおすすめ。 一般向けの入門書だが、『日本韻学史の研究』以後の先生のお考えの変化も入っているので、 むしろ『日本韻学史の研究』よりいいかもしれない。 この本も決して読みやすくはないが、 エッセンスは「はじめに」のp.10-13にまとまっているので、 そこだけでも読むといい。要するに、
 五十音図の成立には、漢字音韻学と悉曇学の二系統がかかわっている。
 漢字や梵字の読みがわからない学僧たちが便宜的に発音を記したものが発展。
 梵語や漢語の原音の読み方がよくわからない中で、しかも「普遍的な音韻をあらわすもの」と考えられていた。
 それが結果的に日本語の音韻を表す表として使えたのでそういう形で定着した。
ということになるだろうか。



音声と音韻
2017-05-26 12:05:02 | 日本語音韻

日本語の音声はわたしたちが発音と意識する音が音素であるか、音節であるか、それをまずとらえておかなければならない。音声は単音で、音素と一致する。音素は音韻の単位であるから音韻を言うときには、どの言語でも単音である音素を用いる。しかし日本語の発音は仮名文字で書くと、それを音のまとまりとして意識するので、音韻でいう音節が単位となっている。そう意識しているのであるから、日本語の一つの音というのは言語の音声でいうと単音ではなく、子音と母音の結合した音節になる、ということを考えなければならない。音声の単音は尾の祖である。それに、日本語の音声を音韻でとらえると、単音の音素ではなくて、音韻上の単位で仮名文字であらわすことのできる音節が基本になる。作業の結果、音素を、ame kame same tame name hame mame rame から、-ame を音環境として、弁別要素である、k s t n h m rを取り出すことができるし、あめ かめ さめ ため なめ まめ はめ らめ としていくと、-め に対して、あ か さ た な は ま ら を取り出すことができる。仮名文字発音が子音と母音で構成される発音だからである。この音韻の事実は日本語の音声を特徴づけている。子音結合の発音が子音母音の結合としてとらえられる。限られた発音の shi chi tsu である。



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