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日本語の発音について その5

2013-04-07 | 現代日本語百科
日本語の具体音について

日本語発音を音韻にしたがってカナ文字によるモーラ音節でとらえてきた。音韻は弁別機能に基づき意味を区別する。言い換えれば言語の意味によって作業的に抽出される抽象音である。言語ごとに音韻の体系があり有限個である。また音韻は世代に継承されて記録されれば歴史を持つことになる。

日本語音韻で最小の単位は音素である。日本語音節は音素が組み合うのを時間単位で一つの音の長さを意識している。日本語のモーラ音節は子音と母音とがひとつになってカナ文字の単位で書き表されているが、音韻論は言語ごとに捉えるので、最小単位を音素にすると音声科学の分析を得て、音声学の単音を具体的な発音とすることができる。

発音は国際音声記号を用いて表される。International Phonetic Alphabetを略してIPAと呼ぶ。具体音を記述するIPAは言語のあらゆる音をかきあらわすように工夫するが、多くはその言語の発音符号として利用されて言語ごとの記述が行われる。国際音声学会が取り決める。日本語は日本音声学会の一覧表に基づく。

その発音のひとつの単位として子音母音などのように分類すると単音が記述できる。調音による音声学によって説明が行われる。分類はその発音のとらえ方によって子音には破裂音または閉鎖音、摩擦音など、その発音部位によって両唇音、唇歯音、歯茎音、口蓋音など、さらに有声音無声音、有気音無気音などがある。日本語には有声無声の対立がある。

子音をC、母音をVで表し、CV構造を音節とする日本語は、V、CV、CvVの発音をローマ字書きにして音素で表すことができる。特殊モーラ音節については、撥音はN、促音はQ、長音はRを用いる。子音の読みはシイン、母音はボインと読み慣わす。Cはconsonat、Vはvowel、vはsemivowelである。音素は符号として、/a/、/k/のように、/で囲む。

子音は口で唇、歯、舌、口蓋などで音を整えて出す。口で音を出すのは口腔を用いるので口音、鼻から息を出して音を作るのは鼻腔を用いるので鼻音という。のどで発声すると喉音である。声帯振動を伴うか、伴わないかの有声無声の区別があり、また、強く息を吐く、弱気息を吐くかどうかの有気無気の区別がある。

日本語の子音は、音素記号として、/k/、/g/、/s/、/z/、/t/、/d/、/n/、/h/、/p/、/b/、/m/、/y/、/r/、/w/で表される。母音は/a/、/i/、/u/、/e/、/o/で表される。具体的な発音について、ガ行の鼻濁音化、サ行のsh、タ行のch、ts、さらにハ行、ラ行のなどの発音はそれぞれ上記の音素で表される。


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