カマラ・ハリス副大統領の継娘、エラ・エムホフさんだったのか・・・アマンダ・ゴーマンさんが名前を読んだ、詠んだのは、続けて、アメリカの そして世界の皆さん と呼んだからだろうけれど、しゃれている、ね。
私たちが登る丘
https://www.bbc.com/.../japanese/video-55761031/p094sx9h/ja
米ワシントンで20日に行われたジョー・バイデン氏の大統領就任式で、カリフォルニア州ロサンゼルス出身の詩人アマンダ・ゴーマンさん(22)
https://www.bbc.com/japanese/video-55761031
【全訳】「私たちが登る丘」 22歳の詩人が大統領就任式で朗読
2021年1月22日
米ワシントンで20日に行われたジョー・バイデン氏の大統領就任式で、カリフォルニア州ロサンゼルス出身の詩人アマンダ・ゴーマンさん(22)が詩を朗読した。大統領就任式に招かれた詩人としては史上最年少。
米ニューヨーク・タイムズによると、米議会図書館でゴーマンさんが朗読する映像を見たファーストレディのジル・バイデンさんが、ゴーマンさんに就任式での詩の朗読を打診して実現した。
ゴーマンさんは、就任式のために書き下ろした自作の詩「The Hill We Climb」(私たちが登る丘)を約5分半にわたり朗読した。
ゴーマンさんはこの詩について、「アメリカの新章について、未来について、言葉の美しさとエレガンスを通じて表現したかった」と話している。
ゴーマンさんは19歳の時にアメリカ初の青年桂冠詩人に選ばれた。
https://www.bbc.com/japanese/video-55761031
大統領閣下
バイデン博士
副大統領閣下
エムホフさん
アメリカの そして世界の皆さん
わたしたちは朝になると自問する
この果てしない暗がりのどこに 光を見つけられるのか
抱えなくてはならない喪失 掻き分け進まなくてはならない海
私たちは獣の腹に 果敢に挑んだ
静けさは必ずしもは平和ではないと学んだ
「そういうものだから(ジャスト・イズ)」という 規範や考えは必ずしも
正義(ジャスティス)ではないことを学んだ
それでもなお夜明けは 気づく前から訪れていた
私たちはなんとかやってのける なんとか耐え抜いて
壊れていない国を目にした
壊れていないのではなく 単に未完成の国を
私たちはこの国と 時代の継承者だ
奴隷の子孫で シングルマザーに育てられた
やせっぽちの黒人の少女が 大統領になりたいと夢見られる
そして気づいたら大統領のために 詩を朗読していた そんな国と時代の
そう 確かに私たちは 決して洗練されていない 決して清らかでもない
かと言って完璧な連合を 目指していないわけではない
私たちは目的を抱き 連合を鍛え上げようとしている
人間のあらゆる文化や色 性質や状態を重視する
そんな国を作るため
自分たちの間に 立ちはだかるものではなく
目の前にあるものを見上げれば
亀裂は閉じられる 私たちにはわかっているのだ
将来を第一にするにはまず 互いの違いを脇へやらねばならないと
互いに手(arms)を伸ばす前には まずは武器(arms)を下ろさねばならないと
誰も傷つけず 全員の調和を求めていると
何はなくとも世界に これだけは真実だと言ってもらおう
悲嘆にくれながらも 私たちは成長したと
傷つきながらも 望みは抱いたと
くたびれても取り組んだと
そして私たちは勝利の中で 永遠に結びついているのだと
それは私たちが 二度と敗れないからではなく
二度と分断の種をまかないからだ
聖書はこう言う
誰もがそれぞれ自分のブドウとイチジクの木の下に座り
誰も恐れたりはしない そんな光景を思い浮かべよと
今この時代にかなった生き方をするなら
勝利と刃物で得るものではなく 橋を築いて得るものだ
それこそが勇気さえあれば 私たちが登る丘を拓こうという約束だ
アメリカ人だということ それは誇りを相続するだけではない
過去に足を踏み入れ いかに修復するかだ
この国を分け合うよりも 粉々にしてしまおうという勢力があった
民主主義を遅らせるためなら この国を破壊しても良いと
その活動はほとんど成功しかけた
しかしたとえ民主主義が 継続的に遅れることがあっても
敗北してそれきりになるなど 決してありえない
この真実 この信念を 私たちは信じる
なぜなら私たちが未来を見ている間 歴史は私たちを見つめているのだ
今は正しい贖いが求められる時代だ 始まった当初は恐ろしかった
これほど恐ろしい時を引き継ぐなど 自分たちにできるとは思わなかった
しかいしやがて自分たちの中に 新章の書き手になる力を見出した
自分たちに希望と笑いを 与える力を見出した だから
かつては「どうやって破局を 克服などできるのか」と思ったものだが
今では「破局が自分たちに勝てるわけなどない」と主張している
私たちは以前の状態に戻らず 次になるべき状態へと進む
傷つきはしても欠けていない国へ
善良ながらも大胆で 激しく 自由な国へ
たとえ威圧されても私たちは 後ろを向かない 妨げられない
自分が行動せず惰性に陥れば それが次世代に受け継がれると知っているから
自分たちの失敗が 次世代の負担になるから
けれどもひとつ 確かなことがある
力と慈悲を融合させ 力と正義を融合させれば
私たちは次世代に 愛を残せるようになり
自分の子どもたちが 生まれながらに持つ権利を変えられる
なので与えられた国よりも 良い国を残そう
銅を叩き作られた私の胸が ひとつ呼吸をするごとに
私たちはこの傷ついた世界を 素晴らしいものに引き上げる
私たちは黄金の木々の 西の丘から立ち上がり
風吹きすさぶ北東 私たちの先祖が最初に
革命を実現した場所からも 立ち上がる
湖が縁取る 中西部州の街からも立ち上がる
陽に焼かれた 南部からも立ち上がる
再び築き 和解し回復する
この国のありとあらゆる片隅で
多様で美しい私たちは 痛め付けられても美しく浮上する
朝が来ればわたしたちは暗がりから出る
炎となって 恐れず
新しい夜明けは 私たちに解放されて花開く
光は常にそこにあるのだ
光を見るための勇気が 私たちにありさえすれば
光になるための勇気が 私たちにありさえすれば
(翻訳 BBC映像より)