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火縄を綯う

2015-01-14 | 日本語文法
現代日本語文法文章論 タイトルは、 いまひとり 火縄なう とある。副題に、 名張伝統の竹製、力の限り続けながら求む後継者 とある。エッセイである。日本経済新聞の文化面、20150114付けである。執筆者は、 岩嵜筧一 氏である。なお、有料会員サイトであり、著作の全文をこのように言語分析に資料としているので、そのことをお断りするとともに、ここにお礼を申したい。

冒頭の文は、次である。

> 火縄というと火縄銃を連想される方が多いだろう。

末尾の文は、次である。

>それでも大切に使ってくださる方はたくさんいるので、体が動く限りは伝統を残していきたいと思っている。

書き出しの文段は、次のようである。

> 火縄というと火縄銃を連想される方が多いだろう。火を起こすことが困難だった時代には、火種を持ち歩ける火縄は重用された。なかでも竹で作る火縄は、火が消えにくい。私が暮らす三重県名張市では竹の火縄作りが盛んだったので、子どものころから携わってきた。ただ作り手は高齢化で次々と引退し、今でも続けているのは私ひとりになってしまった。


末尾の文段は、次のようである。

>  一緒に火縄を作る仲間がいなくなって、どうしても張り合いがなくなってしまった。後継者もなかなか見つからない。今の日常生活で火縄を使うことはないだろう。それでも大切に使ってくださる方はたくさんいるので、体が動く限りは伝統を残していきたいと思っている。(いわさき・けんいち=竹の火縄職人)

段落は、見出しのもと、次のようである。

> 乾燥具合、今が最盛期
 まず材料となる真竹を、竹林から切ってくる。繊維が比較的軟らかい1年目のものを使う。夏場は竹が水を多く含む。11月から翌年3月までの乾燥具合が向いていて、まさに今が最盛期だ。

> 手伝わねば眠れず
 縄をなう作業は子どものころから手伝っていた。学校から帰ると削った竹片がたくさんある。翌日になると乾燥して縄にならないので、削った日のうちに縄にしないといけない。一晩に30~40本を作らないと寝かせてもらえず、大変だったことを思い出す。

>  地区の全戸で副業
 江戸時代を通じて生産され、明治初期にも小波田地区の全戸が、農閑期の副業としていたという記録が残っている。しかし銃が雷管式になって、火縄の軍事的用途がなくなっていくと、使い道は花火用や催事用に限られていく。15年前にも20人ほど作り手はいたと思うが、急に減ってしまった。



春秋
2015/1/14付
日本経済新聞

 路線、政策、方針、計画、完成。中国の政治に関心の深い方ならピンとくるのではないか。令という姓を共有する5人の兄弟姉妹の名前だ、と。香港紙が伝えたところでは、地方の幹部だった父親が、当時の新聞によく載っていた言葉を子どもたちにつけたのだそうだ。

 共産党政権ができて間もないころ、革命の高揚感のようなものから生まれたユニークな名前なのだろう。中国で広く知られるようになったのは、4人目の令計画氏が大出世したからだ。胡錦濤前国家主席の側近で、政権中枢のポストに就いていた時期もある。ただ、日本など海外で有名になったのは昨年の末かもしれない。

 「重大な規律違反の疑い」。共産党のなかの規律問題を担当する部門が、そんな理由で調査に乗り出したことを明らかにした。最高指導部の一員だった周永康氏や軍の制服組トップだった徐才厚氏に続く、大物の立件である。習近平国家主席が鳴り物入りで進めてきた腐敗撲滅キャンペーンの、格好の標的になった印象だ。

 民主主義でないと、腐敗の広がりは押さえ込めない。1989年の天安門事件で失脚した趙紫陽元総書記は、自宅軟禁下でひそかに残した回想録にこう記した。どうも民主主義が嫌いらしい習主席は、すさまじい腐敗撲滅キャンペーンで趙氏に反論しようとしているようにもみえる。趙氏が亡くなってもうすぐ10年がたつ。

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