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漢字言語

2017-12-17 | 国語と日本語
リマインダーに、1年前の記録を引用する。学生時代にソシュールを読み、ことばのとらえ方が違うと思ったことがある。それは翻訳で、同じ訳者によって、改訳が出されて、それをまだ難解とする向きがあったのであるが、国語の考え方とは容れないところである。動態と静態の違いのようなことである。ソシュールはそれでも、静態観であるとする説明に、心理を応用する言語の分析は、動的に見えて静態を持つものと解釈できる。日本語は理論を持たずに、漢語文法を背景にしてきたから、これは、実際言語の動態でしかないような捉え方ができる。時枝学説を介して小林英夫の訳を頼りにしていたころの勉強であった。それを理論とするには、日本語を孤立言語のままとするかぎり、むずかしいことであった。漢字を文字とする、それはすなわち言葉であるとしてきた日本語の言語は、中華文明の大きな枠組みと漢字による文化を受け継いできているのである。漢字こそが言語であったのだから、その1000年以上になる漢字使用は、訓読みという日本語訳をして、音読みという借音による文字が、言葉そのものであった。






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言語記号
言語記号は所期と能記で表された象徴のことである。言語を記号とすること、まして象徴であるとするのは翻訳概念を通してなおなじみにくい。シニフィアンsignifiant、シニフィエsig......


言語記号は所期と能記で表された象徴のことである。言語を記号とすること、まして象徴であるとするのは翻訳概念を通してなおなじみにくい。シニフィアンsignifiant、シニフィエsignifié とすればわかり良いところもあるのだろうが、それをまた概念と聴覚映像として見て、言語記号の模型図を思い合わせる。それもまた講義録のことであるゆえに後から追記された図があることだと知ることになるが、そのモデルには、書き込みのあるなしにかかわらず、いくつか解釈があるものでもない。と思いツ、翻訳された版に、言語記号の書記に漢字を載せているのを鮮明にして記憶したことがある。明らかに「🌲」に対して、その位置に「樹」があって、それを /ki/ とする。ソシュールは漢字の文字に、このように記号ではないものを感じ取っていたとその言語記号のモデルに納得したものであった。そのモデルをもって講義がなされたか、聞き手たちによる書き加えであったか、取りざたされるところ、その図をもっての理解は正しいと思わざるを得ない。文字の一つが中国では言葉であるから、これを日本語にすると同じであっても、さらに熟語がこの説明に必要となることになる。日本を思い浮かべれば、そこには、にっぽん にほん として現れるのであるから、二字熟語の熟合は日本語の言葉なのである。音声言語をとらえれば、二ホン国 ニッポン国 に呼び起こす概念は、日本国であって、ほかの何物でもない。漢字が言葉としてある文字が対応すればそこにはわかりよいし、漢字がなければ、仮名文字となるかどうかである。ジャパン Japan と、すでに発音をもって可能にする外国語が日本語にあって、これは概念化したものを置けば済むことであるから、文字言語と音声言語の言語記号を巧みに使い分けている。







国語と日本語の議論
国語と日本語の議論は国語学と日本語学の学問基盤にある問題である。その文献をよむと詳細である。そもそもには亀井孝著作集にあった、国語とはいかなる言語か、という提議である。そのころ、に......


国語と日本語の議論は国語学と日本語学の学問基盤にある問題である。その文献をよむと詳細である。そもそもには亀井孝著作集にあった、国語とはいかなる言語か、という提議である。そのころ、には国語学では時枝学説に接してその原論が著された地域と時代を思った。学生時代のことである。その一方で小林訳の一般言語学講義、旧訳で言語学原論を読んだ。45年前にさかのぼる。



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