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日本語論72 文章は

2018-08-07 | 現代日本語百科


文章は複数の文か   
   
 文章は文の複合体であるにもかかわらず、文章について複数の文が集まったものという。この「複数の文」を捉えなおさなければならない。文章の説明また定義によることである。それを、日本語教育用の文型で示すと、助辞「は」によって次の基本文が複合している。

文型①  N1は N2です/だ    N: noun 名詞文  丁寧/普通
文型②  Nは/が Aです/-i(Φ) A: adjective Φ: 言い切り 形容詞文
文型③  Nが Vます/-u (Φ) V: verb  動詞文

たとえば辞書義に、幾つかの文を連ねて、まとまった思想を表現したものということで、散文の作品をさしていうことがある。大辞林にある定義につき、実際の文章を検討すると、この説明はさらに具体的な文法分析を必要とする。

基本文はそれぞれ、文体を丁寧体と普通体に示している。話し言葉がスタイルを持つことは、日本語教育での教授法によるステップであらわされることである。すなわち、通常の会話にまず丁寧が現れ、その文を複文にすると文法形式である普通が現れて、段階を踏むことになる。

それを文章にすると、手紙文のほかには丁寧体を書くことがまずないので、普通体の書記言語が話体の転換となる。それをもって、基本文では。次の文型を派生することになる。

 文型①` → N1は N2だ  N1は N2である 
 文型②` → Nは A -i (Φ)  Nが A -i (Φ)  Nは na-A(だ)  Nが na-A(だ)
 文型③` → Nが V-u (Φ)   Nが V-aux. aux: auxiliary verb

文を言語単位の一つとするときに、一語文からセンテンス、そして、複数の文で文章とする。この文章は、複数の文から構成され、あるまとまった思想を表したものであるが、それは、いかに分析をするように文が派生して、基本文と派生文とが複合したものとなる。これまで、文また文章の説明は文法書からのままのもので、辞書などに変わらずに受け継がれている。

(日本語助辞「は」の用法記述)


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