現代日本語百科   けふも  お元気ですか

gooブログはじめました!日本語百科です。
現代日本語百科 ⓒ2013gooksky

おこり 古典に見る病名史12

2013-09-16 | 病名のことば
おこり 古典に見る病名史12

おこり は、マラリアのことである。
瘧疾ぎゃくしつ わらはやみ えやみ と、呼ばれたが、江戸時代には、おこり が通称となった。

瘧 は、医疾令いしつりょう に見える。
典薬寮は、蔵ごとに、傷寒、時気、瘧、痢、傷中、金創について、諸々の雑薬を量り合わせて、治療ができるようにしておくこと、と記している。
傷中は、脳卒中、中毒のことだそうである。瘧は中国医学の専門語であると言う。

倭名で、えやみ わらはやみ とあって、平安時代の物語、日記に登場する。

寛仁2年、1018年8月19日、日本紀略に

>東宮日頃、瘧病を患っているが、法橋叡劫が加持をしている間は発作は起こらなかった。それで、褒美に御馬と布施などを贈り、権律師に任ずると言う達しを出した。

と見える。

源氏物語、若紫の冒頭で、次のように語りだす。

>わらは病にわづらひ給ひて、よろづに、まじなひ、加持などまゐらせ給へど、しるしなくて、あまたたびおこり給へば

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。