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解釈する

2014-02-24 | 日本語百科
解釈という語を文学上の技術としてとらえることがある。百科事典の記述では、Hermeneutik、ドイツ語から文献解釈として説明する。 いわく、テキスト解釈の方法と理論を扱う学問である。テキストは、文字で表現された文書や文学作品だけでないようであるが、作品など解釈をするあらゆる形式の言語作品まで含まれ、語について解釈学の語源は、解釈するを意味するギリシア語、hermēneueinにさかのぼる。古代ギリシア、文献学の補助学として成立したそうである。そこで、いきなり受験用の英文解釈を思い合せるなどすると、解釈するという語の用法の広がりを思わざるを得ない。その解釈を憲法解釈に当てはめ、解釈改憲という語句とすると、その、解釈する、とhどういうことであるかと考え込んでしまう。

憲法を解釈すれば自衛隊による集団自衛の目的で戦争ができるようになるというような議論であろうか、それは第9条にかかわる戦争放棄の憲法の根本理念を転換させるといった、じつに、解釈の故にそうすることが可能であるという方向性ならば、憲法解釈の変更という言い方は、本来の解釈するという理解から異なったものとなるだろう。その解釈は、改憲でなくても解釈変更で可能だとする、その事実である。

集団的自衛権は国際法上保有しているが、憲法上行使は許されない、とした、それが歴代政権の解釈である。内閣法制局の長官がそのように答弁をしている。



世界大百科事典 第2版の解説
かいしゃくがく【解釈学Hermeneutik[ドイツ]】
テキスト解釈の方法と理論を扱う学問。その場合のテキストとは,文字で表現された文書や文学作品だけでなく,現代では神話や夢,芸術作品など,解釈を要するあらゆる形式の言語作品までも含まれる。〈解釈学〉の語源は,〈解釈する〉を意味するギリシア語hermēneueinで,もともと古代ギリシアで文献学の補助学として成立した。以後,テキスト解釈の技術として,古典解釈学,法解釈学,聖書解釈学など領域別に発達してきた。



デジタル大辞泉の解説
かいしゃく‐がく 【解釈学】
1 古典解釈の方法を研究する学問。古典解釈学。
2 人間の精神活動の所産を人間体験の表現として客観的に了解するために、その解釈の方法や理論を扱う学問。古代ギリシャやルネサンス期に文献学の方法として展開、19世紀にディルタイによって哲学的方法として大成された。

大辞林 第三版の解説
かいしゃくがく【解釈学】
人間の歴史的文化的表現の背後に隠されている象徴的な意味や在り方を,一定の解釈法によって了解しようとする学問。古来,聖書や法典を解釈する技法として発達したが,シュライエルマッハーにより理解の一般理論に高められ,さらにガダマーにより存在論化されて哲学的解釈学へと脱皮した。



世界大百科事典内の解釈学の言及
【説明】より
…外国語の文章が好例であるが,文全体の理解のためには,部分である単語を理解していなければならないし,逆に単語の意味を確定するためには文の全体をある程度は理解していなければならない。全体と部分のあいだのこの関係は〈解釈学的循環〉と呼ばれる。こうした循環を踏まえた理解の技術は解釈学と称され,プロテスタント神学,法解釈学,文献学などの中で精緻な展開を見ている。…
【リクール】より
…実存哲学と現象学の影響を受け,意志の現象学的分析を通して実存を反省する〈意志の哲学〉を構想し,《意志的なものと非意志的なもの》(1950),《有限性と有罪性》(1960)を発表。以後〈現象学的解釈学〉の構築をめざし,《フロイト論》(1965),《解釈の葛藤》(1969),《生きた隠喩》(1975)を著し,言語分析を通して解釈学を具体的に展開している。【久米 博】。…


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