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新しい、新車の乗り方

2013-03-07 | 日本語新百科
ひもとく 日本「誤」百科 というコラムに、日本語新百科をこしらえようとして、日本語はどうなっているかと、日本語百科を書いてしまいました。コラムの著者には解説を簡潔に書いていくという制約があるでしょう。ご苦労を思いつつ、このようなブログを書くきっかけをくださって感謝いたします。

現代日本語「誤」百科 764 は 新しい新車の乗り方 を、例題にしている。これは明らかに、あたらしい と、新車 の、新 とが、同語反復である。同語の反復はどのようなことかというと、常識的には成り立たないのであるが、この場合で言うと、新しい新しい車の乗り方、または、新新車のの乗り方、とでも言うと、明らかにわかりにくくなるので表現上は避けようとすることがわかる。

古来から近接同語の現象においても、日本語はその表現を避けて、ほかの語に言いかえをしてきた。
漢語、和語に、同語となる語彙を多く持つので、音読みの語と訓読みの語と、同語の関係は微妙なところもある。

同語の繰り返しは、表現性を冗長にする。コピーがそれを狙った言い回しだとすると、やはり文法的には成立しないとするのが正しい。文法は表現性において、両義になることを避けるからである。新しい新車 のように形容詞の修飾を考えると、このかかり方は成り立つ場合がある。しかし、丸い地球と四角い地球となると、どちらかを誤りだとする。丸い円と、四角い箱とではどうだろう。これは、形容詞修飾の限定の働きによるところがあるので、言い換える語句に、その表現性が成立すると文法的には可能となる。

レトリックの技巧、言葉遊びは、逆に両義また多義を表現の彩とすることもある。日本語の文学作品、文芸には掛詞、洒落などが行われてきた。これには多く、ダジャレとしたり、親じギャグと言ったりするバリエーションもある。


さらに文法的に間違っているのは、新しい新車 なのか、新しい新車の乗り方 なのか、読み手に伝わらない。新車パンフレットの解説の文章としては意図することがあるかもしれない。
言いたいことを表すには、読み手には読点を使うとわかりよくなる。これは、聞き手に対しても、読点のところでポーズを置くなど、読みに注意をするとわかりよい。

美しい日本のわたし というタイトルは、美しい日本と理解するのが普通だろう。美しいわたしと言ったのかどうかは、その講演内容を確かめて、ノーベル文学賞の受賞者なら言いそうだと合点をするかどうかで、そうだとすると、美しい、日本のわたし、と言ったのだということになる。この言い回しをはじめとして日本語にありがちな係り受けのとらえ方は、日本の美しいわたし、などとすると、その言い回しについて、やはり、理解をするかどうかは形容詞の働きでとらえることになる。これを、日本の、美しい私、としても同じことであるから、読点の打ち方、ポーズの置き方で文法の係り受けを一義的にしようとする。


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