おなじひかり 私説 源氏語り21
げにかよひ給へるこそはとおぼしけり
このときの父帝のきもちはどうであったろう。
ぼうにもすぇたてまつらずなりにしを
ただ人にてかたじけなき御ありさまかたちに
物語りは、立坊がかなわず、臣下にしたことを、帝の思いとしている。
ここに源氏物語のテーマがあらわされている。
筋立てにおいて、そのあとに藤壺の御殿で、いつものように中将の君があらわれて管弦の遊びなどをするというのだが、そこには・・・・
帝は光源氏をこよなく愛していたので、立太子がかなwなかったことを
あかずくちおしう
思い続けていた。
臣下にするには器量があまりにもすぐれていたため、その成長するすがたを見るにつけ
こころくるしく
と、お思いになっていたのである。
おなじひかり
で生まれてきた若宮をこの上もないものと思い育てようとなさる。
それを見る母、藤壺は
むねのひまなく
気が気でない、という場面に、帝が若宮を抱き上げ、そこに光源氏は出会わすことになる。
げにかよひ給へるこそはとおぼしけり
このときの父帝のきもちはどうであったろう。
ぼうにもすぇたてまつらずなりにしを
ただ人にてかたじけなき御ありさまかたちに
物語りは、立坊がかなわず、臣下にしたことを、帝の思いとしている。
ここに源氏物語のテーマがあらわされている。
筋立てにおいて、そのあとに藤壺の御殿で、いつものように中将の君があらわれて管弦の遊びなどをするというのだが、そこには・・・・
帝は光源氏をこよなく愛していたので、立太子がかなwなかったことを
あかずくちおしう
思い続けていた。
臣下にするには器量があまりにもすぐれていたため、その成長するすがたを見るにつけ
こころくるしく
と、お思いになっていたのである。
おなじひかり
で生まれてきた若宮をこの上もないものと思い育てようとなさる。
それを見る母、藤壺は
むねのひまなく
気が気でない、という場面に、帝が若宮を抱き上げ、そこに光源氏は出会わすことになる。